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1023_サピエンス雑記

人間は所詮、動物である。動物は生物学的な本能に基づいて、行動する。生物の行動に大きく影響する要素に快楽がある。

快楽は頭の中に快楽物質という脳内ホルモンが分泌されることで得られる。ここで大切なことは、別に誰かから「これが快楽だよ」と与えられて自分が感じる物ではないんだということ。

対象を認知し、その認知のフィルターを通した上で、自分が「これが快楽だ」と自覚することによって、機械的に自分の頭にホルモンを発生させるようにできている。

幸せだと感じる快楽のホルモンの種類、ドーパミンとオキシトシンとセロトニンがあるが、結局のところ、動物としての人間の行動はこの快楽ホルモンとの繋がりが根源的に切り離せない。

人とは。人類とは。我々が生きる目的は。どこから来てどこに行くのか。

いくら立派な物言いを考えようが、霊長類として生物の頂点としての大義名分を揃えようが、人類もといホモ・サピエンスはみな、単なる猿から少し毛が抜けた程度の存在でしかないわけで。

サピエンスがフィクションを認知するという特殊能力を持つにせよ、生物的な行動原理はすべてこの猿と大差ない快楽ホルモンにコントロールされているのだから、いくら屁理屈をこねようが、観念するしかない。人間、脳汁が出るような快楽には勝てない。むしろ、そのために生きているんだ、と言っていい、恥ずかしがらずに。

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