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最初は音楽と創作をメインに書いていましたが、最近は日々の雑感を基本的に毎日書き綴っています。

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035_パソコン音楽クラブ「Night flow」

僕は誰もいない朝の公園でひとり佇んでいる。 こんな朝早くに公園にいる人間などちらほらしかいない。ベビーカーで子供連れの若い母親、ベンチで頭をうなだれているホームレスっぽい身なりの年配の男性。車通りのないところにある公園だから、幾分静かなもんだ。 僕の住んでいるマンションは5階で、目の前には、巨大な高速道路が横たわっている。どうしても、朝は通勤やら流通やらで車が高速で行き交いひどい騒音で否応なく起こされてしまう。排気ガスも立ち込めるので、爽やかな朝とは対極にあるようなものだ。

    • 1289_ミイラ取りがミイラになる

      人間関係で疲れることが多いなと思った。友達、家族、同僚との関係。ああ、もう!って感じで、何かにつけて至極めんどくさいなあと思うのだ。 こういうことが起きるたびに、寒風荒ぶ外界からはもう切り離されて、もう誰とも関わらずに、暖かい部屋の中にひきこもってイヤホンで好きな音楽をずっと聴いていたいという欲求に駆られる。 だから、最近は再び瞑想も取り組みはじめた。心奥にある魂の座に、いつまでも安寧な気持ちで佇んでいられればいいのに、と思わずにいられない。 もちろん人間関係から得られ

      • 1288_部下の扱い

        「いや、最近、違う部署の知り合いの話聞いたら、びっくりしちゃってさ」 「どうしたんです?」 「若い子の指導にあたってんだけど、そいつがミスしたから、ちょっとだけ強めに言ったらしいのよ」 「ええ」 「そしたら、その若いのがスマホでその一部始終を録音してて、人事に駆け込んだんだって」 「うわあ、マジすか」 「人事のやつにも聞いたんだけど、そういうのホント多くなっちゃったんだって、ここ最近で」 「そうなんですね」 「もっともっと他にもいっぱい証拠ありますよ、とか言って、どんどん自分

        • 1287_このnoteについて

          毎日毎日、こうやってnoteで自分の考えや思いを綴っていくのは、言語化、言語化に次ぐ言語化、それに尽きる。 自分のnoteの最初のコンセプトは「音楽をテーマにした創作ショート」で、毎日必死に頭を絞って、パソコンに向かって3000〜4000文字の物語を書いていたが、さすがに半年ほどで息切れしてしまった。 それで、途中からスタンスを切り替えて、スマホベースで毎日の雑記を書き綴ることにした。 もやもやしたり、思い悩んだり、いいことがあったり、悪いことがあったり、妻や家族と重要

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        035_パソコン音楽クラブ「Night flow」

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          5本

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          1286_通り過ぎるもの

          いつまで経っても、あなたが周りや他人の目を気にしすぎるのは、自分の人生に夢中になってないし、満たされていると感じていないから。 日頃、退屈だったり、何かいいことないか、面白いことが転がっていないかと思っていたり。はたまた、自分に決定権のない他律的な世界で閉じ込められて、どうしても周りを見てキョロキョロしている。 自分の人生と他人の人生を必死に見比べて、もしかしたらアイツよりもマシかもしれない、コイツの方が自分よりいい人生なのかもしれないと、必死に思いを巡らしているのではな

          1286_通り過ぎるもの

          1285_落下の解剖学

          「ねえ、たまには映画でも見ない?この映画、面白いらしいよ」 「何?『落下の解剖学』?サスペンスか何か?」 「そう、アマプラで無料で見れるの」 「へえ、そんな面白いんだ」 「フランスの映画らしいけど」 「じゃあ、試しに見てみようか」 「ふーん」 「なんか、テンポいいわね」 「でも、これは、もうなんというか…」 「絶対、奥さんが殺ってるでしょ」 「いや、でもわかんないよね、そう疑って見るとそうとしか思えないけど」 「主人公は母国語は英語だから、劇中はたどたどしくフランス語を喋

          1285_落下の解剖学

          1284_迷妄

          また来た、性懲りも無く。 いや、わかってんだろ。次から相手すんな。 無理だよ。 だから。さ、ああいう奴って、お前が相手するからどんどんそれ見て面白がって、つけあがるんだから。 だって、あいつ、私の気にしてることばっかり、根掘り葉掘りいじってんくんだもん。ムカつくし、しんどいし、無理めって感じ。 いいから、気にすんな。相手にすんな、挑発に乗るなよ。そうすりゃ、だんだんあっちもコイツおもしろくねーなってなるから。 でも、すごいソワソワしちゃうっていうか。どうしようもな

          1284_迷妄

          1283_心の負債

          心のどこかに後ろめたい、やましいことがあると、自己肯定感が下がる。自分との約束を破って他人との約束を優先すると、そうなる。言ってみれば、心に負債を抱えているようなものだから。 そんな状態では、いつも心の中は穏やかではないし、どこか心の奥に引っかかるものがあるような状態である。晴れがましさなどなく、常に言いようのない暗い気持ちに苛まれるのだろう。 犯罪者が悪いことをしたり人を騙して得て稼いだ金なんかは、よくあぶく銭と呼ばれる。アシがつきやすいから、という理由もあるかもしれな

          1283_心の負債

          1282_つまらないか面白いか

          毎日。何を食ってるかで私たちの体はできているだ、とよく言われる。 だから、毎日、音楽は何を聴いているか、本は何を読んでいるか、他人と何を話しているか。見たり聞いたり感じたり怒ったり泣いたり笑ったり。そんな日々の由無し事が積み重なっていく。 そんなもので、私たちの心や頭の中はできている。 結局のところ、自分がどんな人間かは今までどんな風に生きてきたかによるもの、ということなんだろう。常に過去の蓄積による最終的な集大成が現在であり最新の自分。 つまり、これまでがあるからこ

          1282_つまらないか面白いか

          1281_成長の対価

          日本でも「働かないおじさん」「出世したくない若者」の問題が顕在化しているのと同様に、中国でも若者が「寝そべり族」と称して、過度な競争社会に反対する姿勢を示しているという実態があるらしい。 アメリカでは「静かな退職」と称して、与えられた必要最低限の仕事しかこなさず、積極的に仕事に従事しないという動きもあるらしいとのこと。 単にこれは皆が怠慢になったという風に一概に言うことはできない。それもこれも、国はこれまで「頑張れ、働け」と成長や豊かな暮らしというニンジンを垂らして、せっ

          1281_成長の対価

          1280_外の景色

          仕事の憂さや日々の人間関係の煩わしさにとらわれて、心の中がドヨーンとした時には、ぼんやりと窓から見える外の景色を眺めてみよう。 昨晩からどこか気持ちが湿っている。思い返せば、原因として考えられるのが、夕方に職場で受けた母からの電話がそれだった。 かろうじて退院した叔母の調子がまだ優れないらしい。心配そうな母の声の調子で、自分の中のシンパシーのような感情が反応する。 母は始終、他人の心配ばかりしている。死んだ父の時を思いださざるを得ない。母の重く暗い感情に絡め取られるよう

          1280_外の景色

          1279_社内公募

          「あの、社内公募のポスト一覧、見た?」 「ああ、見た見た。正直なんだかなあ、って感じだよね」 「そうそう、明らかにきついポストが公募かかってんの見ると、ああ、こりゃまた明らかに就く奴がいないんだよなあって丸わかりだよね」 「人事も公募してみて手挙げた奴がいたら、そいつ就けりゃいいやって感じで。だいぶ適当な感じあるよなー」 「てか、あれだよね、主任係長補佐クラスばっかりじゃない」 「30〜40代の中堅で、これぞっていう人材がいないんだろ。人手不足だよ」 「あと、え、このポストも

          1279_社内公募

          1278_魂の棲家

          秋が深まり、木々は色付き、くもり空は灰色に。次第に外気に肌寒い空気が混じるようになると、暖かい家の中でぬくぬくと快適に過ごすことの幸福感が増す。 午前中はジムとサウナで汗を流し、午後は何も予定はない。妻はマッサージを受けに外出しているので、この家には自分以外誰もいない。 一人お気に入りの空間で、お気に入りの音楽で聴きながら、大して面白くもない本を読んでいると、その時間感覚が心地良すぎて、ソファーの上でウトウトとしてくる。 まるで、蝶の幼虫が白い繭の中にいるように、リスが

          1278_魂の棲家

          1277_機嫌と幸せ

          個人にとって、自分にとっての幸せとは何か、よく考える機会はあると思う。でも、視点や物事の考え方を変えてみると、違う事実が見えてくる。 詰まるところ、幸せは創り出すことできる、ということだ。人間はある程度、自分の意思や感情をコントロールすることによって、結果的に幸せになるのだ思う。 よく考えてみてほしい。いくら恵まれた環境にいたとしても、ずっと何かを不満を抱いて機嫌が悪い人はいくらでもいる。その反対の事象については、もう言うまでもないだろう。 自分で自分の機嫌を取る術を学

          1277_機嫌と幸せ

          1276_トランプの勝因

          「わかったよ、トランプが大統領選に選ばれた理由が」 「あら。ついにあなたの高尚な分析結果が出たのかしら」 「まあ、聞いてくれ。結局のところ、答えはシンプルなんだ。問題はアメリカ国民の大多数がいったい何を新しい大統領に求めていたか、なんだよ」 「そりゃそうでしょ、みんな求めていることがあるわけだから」 「それで、大多数の国民がインフレによる物価高、それに伴う生活苦や治安悪化に苦しんでいたんだと思う。いわゆる食うものに困るってやつで、生活に差し迫って危機があったんだと思う。トラン

          1276_トランプの勝因

          1275_個人と集団

          「なんか、僕の甥っ子なんですけど、変な起業家集団的な?変な奴らに引っかかって、そこから抜け出させるのに家族がだいぶ苦労したんですよ」 「ああ、最近そういう話あるよね」 そんな会話を聞いた。 個人が、なにか悩み事や困難が生じたときに、何に頼るかという問題がある。パートナーや家族、友達や会社の同僚などが選択肢にあがるのが普通であろう。 でも、そこに例えばある種の宗教という選択肢が存在する人たちがいるとする。伝統的にキリスト教的なバックボーンのある欧米に比べ一般的な日本人から

          1275_個人と集団