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1107_コミュニケーションコスト

コミュニケーションコストというものがある。

「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ」という言葉があるとおり、コミュニケーションの中でも一番たいへんだと思うのが、そのもの「人を動かす」ことなんだと思う。

子どもをなんとかやる気にさせたい。部下に仕事にやりがいをもって取り組んでもらいたい。夫にも家事にコミットして欲しい。

人になにかをしてもらうために、自分が相手に対してなにをしなければならないのか。相手にどう理解してもらうのか、一番工夫の必要な部分なのであって、どうにもならない他人との関係というものをあらわしている。

部下にやらせるより、自分でやったほうが早い。そう思う気持ちは仕方ない。なにも言わずに部下に任せてみる、というのも気の長い作業であって、のんびりと牧歌的な時代であればそういった手段も通用したが、昨今はそんなに余裕のない台所事情がある。

なにしろ、世間は人手不足なのだ。仕事は山ほどあるのに、人はいつも足りていない、という感覚が尽きない。それに、好きに任せてみて仕事ができあがるのを待つというのは、案外とストレスのかかることなのである。

相互に無駄を省いて、仕事は効率的にやったほうがいいに決まっている。そ思うに任せて、日頃のコミュニケーションコストを怠っている。本当にそれでいいのか、という気持ちを今日も置き去りにして。


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