何を言っているのかまったくわからないのだが、ただ、言葉それ自体が異様な存在感をもって迫ってくる。網膜に膠着し、黙読しているのに、鼓膜に張りついて離れない──そんな現代詩の魅力を私に教えてくれた詩人の一人が、谷川雁だ。
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