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モータウンから知るアメリカ

先週からメイキング・オブ・モータウンが公開中。

自分がこの作品を知ったのはTBSラジオ「たまむすび」、町山さんの映画コーナーから。日本でもインスパイアされて日本の歌謡史に名を刻んだ楽曲は多数で、不屈のベースラインはいつの世にも通用するのだなと感心しました。

私とモータウン系のレコードとの出会いは二十歳を過ぎた頃。
音響効果ポストプロダクションの入社まで遡ります。
入社前は正直、オリコンのJポップチャートに登場する曲か、
チャゲアスを軸としたニューミュージック、さだまさしを軸としたフォークソング、それに、友人間で創って遊んでいたラジオのBGMとして購入していた 堀井勝美プロジェクト

や、T-SQUARE

それに タイガー大越

なんていうフュージョンをはじめとしたインストの楽曲を聴いて育っていました。なので、洋楽もJ-waveのTOKIO HOT 100でながら聴きをする時に一過性的に覚えて忘れるのが常でした。

でも、ポスプロ入社後は職業として選曲でご飯を食べていたので、市販音楽の大概のジャンルを聴かなければならなくなり、連日、番組のカラーに合う楽曲の選曲を上司に提案をする毎日。最新洋楽の月間サンプル(BMGビクターのチャンピオン・カーニヴァル)盤や、サウンドトラック・リスナーズ・コミュニュケーション の映画音源、はたまた当時流行った”ジャングル”や”スーパーユーロビート”まで、テレビの挿入音楽になるものは全て聴いてきました。

そんな過密な生活を数年過ごし、エンドロールに名前が載り始めた頃、某局でアコギを中心としたロケ番組の音響効果を担当する事となりまして、国内の有名なアーティストさんを毎回ゲストに招いてロケ先で想い出を語ったり、生演奏をしたりするしずる感のある良い番組でした。

そんな中、番組のインタビュー内容っていうのは大概「原点」の話になるんですよ。「歌手を志したきっかけは?」とか、「学生の頃に聴いていたアーティストは?」とかね。自分も作業をしながらそのアーティストの原点なんかを聴き「へー」なんてテレビに向って相づちを打ちながら音楽を(かける)ポイントを探って、その流れにあった音楽を探して来てトークの下に敷く(BGMとして流す)んです。
無ければ当時”最大”と謳われていた恵比寿ガーデンプレイスに誕生したTSUTAYAへ出向いて借りたり、洋楽で会社にも局の関係にも無ければ六本木のWAVEや渋谷のタワー or HMVで購入したりして、日々制作を進めていました。

で、この頃、毎週の様にミュージシャンの原点の曲、、、というか共通のブランドネームがモータウンでした。

「お兄ちゃんの部屋から聞こえて来た」
「友達と集まって初めて聞いた曲がこれでした!」
なんて云われて検索して
CDを手に取ると、「お、モータウン」「またモータウンか。。。へー、この人もモータウン所属だったんだ」
そんな事が度々ありました。

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マーヴィン・ゲイのホワッツ・ゴーイン・オン

その当時、業務上知った曲ではありますが、MDに入れてヘビーローテーションでしたね。その頃は歴史的な背景も知らずに、軽妙だが雑然としたノイズまじりのイントロがF.Iしてくるのが新鮮で、気に入って聴いていました。

多くの歌手でカヴァーやリアレンジのヴァージョンが生まれ、
昨年再び本人の公式MVがリリースされたとの事。

戦争や紛争の中から世に出たこの楽曲。今回の映画の肝でもありましたね。
そして、時代は再び巡って。。。

平和や優しさの維持は難しく尊いと 改めて感じた
2020年9月の連休明けです。

明日も元気に。

げんちゃん拝

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