見出し画像

2023年初釣り

 2023年初釣りは2日に茨城県古河市の三和新池。
仲間達10人と入れ替えなしの5枚リミット制。
竿、15尺(4.5㍍)の段差の底釣り(段底)からスタート。
浮子は先月できあがった玄武「基」Fuego2の12番。

Fuego2

 11番、13番は既に年末の釣行で使用してよい結果が出ていたが、12番はその機会がなく、今回釣り場で初めて装着した。5メートル前後の水深のこの池にはちょうど良い大きさかな?

 さて、段底の場合、上鉤にバラケ、下鉤にクワセをつけて、クワセは底に着底させた状態で釣る。水中でバラケが割れ落ち、クワセのみになると、バラケの重さがなくなることで一旦しっかり馴染んだ浮子のトップがエサ落ち目盛まで返してくる。セオリーとしては浮子が馴染んでいる間に合わせると、バラケを余計に撒き散らしてしまい底のクワセに効果的にへらぶなを誘導できなくなるため、バラケが抜けたあとのアタリにあわせるのが良いとされる。

 目盛が半目から一目盛チクッと沈むのが本命のあたり。時間にしてゼロコンマ数秒。合わせが決まって魚が掛かると「仕留めた〜」という高揚感が身体を包む。今年放流したばかりの綺麗な新べらがほとんでさらに喜びもひとしお。

Fuego2で釣った2023年最初のへらぶな

 へらぶなは他の魚のように向こうあわせで勝手にかかってくることはほぼなく、自ら合わせを入れないと基本魚が掛からない。だから、釣り人は一見ただ座っているだけのように見えて、一瞬のあたりに瞬時にあわせる準備をして全神経を集中している。そして、当たりの瞬間、静から動にシフトチェンジし合わせを入れる。いわば、居合の斬り込みのような状態。痺れる一瞬。これは実際にやったものでないと判らないかも。

 午前中は10枚程釣れた。入れ替えなしの5枚リミット制では、その中から感覚的に大きいと思ったものを5枚だけフラシに入れるのだが、今回は3.98kgで僅かに4kgには届かなかった。5枚揃えられた人の重量はいい人でも4kgちょっと超えだったので、それなりに良い位置につけることができた。段底特有の痺れる様な微かなあたりに釣れてくるのは、ほぼ新べらで銀鱗輝くコロンとしたナイスなプロポーションのへらぶなだった。

午前中検量後の一枚

 午後からは9尺の竿で、浮子から錘まで1メートルの深さにして釣るメーターセットという釣りに。浮子はこれまた先日完成した玄武「基」の新浮子、クワドリフォリオ(4つ葉のクローバー)。まずは2番を装着して打ち始めたが魚の活性が高く浮子が立ちづらいため、より錘を背負う3番に。

クワドリフォリオ 3番

 そもそも冬は魚の活性が下がり大きな麩の団子を吸いきれないため、上鉤に麩エサの団子、下鉤にクワセ餌とよばれる3〜5㍉程度のウドンのような固形物を付けて釣る事が多い。上の麩エサが水中でチリチリばらけていき、その粒子を魚が吸い込んでいるうちにウドンを吸い込んでしまう。結果として浮子にアタリが出るという寸法。この釣り方をセット釣りと言う。

 今回の浮子、クワドリフォリオは活性の落ちた厳寒期のへらぶなの寄りやサワリを出来るだけ明確に伝えられるよう、小さく細く作られている。へらぶながクワセ餌を吸い込んだ時のアタリにもしっかり反応する。

クワドリフォリオ スペック

 まずは、浮子を仕掛けに装着し錘を調整する。おすすめはクワセをつけて上の赤が出る状態に。バラケを付けて振り込むと一瞬赤が沈んでスッと上がってくるくらいか、赤まで沈むまでにバラケが抜けてそこからジワジワとクワセの重さだけで沈んでく位のバラケの付け方がベスト。

 クワセの近くに魚がいると水流がクワセを押し上げるのでクワセの重さが消えて、浮子の赤より下のレモンやオレンジがフワッと出てきたり、赤までなかなか沈んでいかなかったりする。その様なサインが浮子を通してわかるので、こちらとしては合わせを入れる準備をして一瞬のアタリを待つことができるのだ。

 水中で起こっている事をしっかり伝えてくれるクワドリフォリオは新しき僕の力強い味方になった。

クワドリフォリオで釣った良型

 へらぶな釣りは一年中同じ魚を釣るため、季節ごとに変化するへらぶなの活性に合わせて様々な釣り方で狙う。これまでの釣り人達の工夫によって、全く違う魚を釣るような仕掛けが考案されてきた。魚の泳層に合わせて竿を取り替え、狙うタナを変えたり、餌自体を底に付けてしまったり様々な釣り方がある。そしてそこには正解がない。その日なにが魚のお好みかはやってみないと判らないのだ。

 タラレバはなく、時間と労を重ねて試してみるしかない。ここがまた奥が深いところ。10人ほど釣り人が並ぶとみんな違う釣り方で競っていることも多い。それぞれ得意な釣り方がある中で、今日はどの釣り方がいいのか仲間と探り合うのもまた面白い。 

 13時頃にメーターsetで5枚良いのが釣れたので、納竿予定の15時までは、勝負を忘れて別の釣り方にもチャレンジしてみようと、18尺(5.4㍍)グルテンの底釣り。浮子は底グルの小さなアタリをより伝える玄武「基」TDZ−gのLサイズに。

玄武 TDZ−g

 右からの風が強く、振り込みはタスキ振りで。着水ポイントがぶれまくったが、なんとか調整して、へらぶなゲット。周りの人に判らない様な小さなあたりも感じることができた。

グルテンの底釣りで使ったTDZ−gの一枚

 この日はどの釣り方も反応は良かったが、釣れてくる型も合わせるとメーターsetに分があった模様。午後は5枚4.43kgで仲間達で一番の釣果となった。結局、午前、午後トータルで3位の釣果となった。

新年早々、よい気分で釣りを終えることができた。

もし、へらぶな釣ってみたいな〜という方は連絡ください。
是非ご一緒しましょう。
楽しいですよ。

では、今年も宜しくお願いします。

この記事が参加している募集

#釣りを語ろう

1,353件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?