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第448回:次世代FRB設立に王手をかけた中国、BSN構想実現のカギは、保有する米国債か

我が国で敷かれている緊急事態宣言ですが、当初終了予定であった5月6日を目前にして、更に一か月を目途に、引き続き延長となるようです。一方、東アジアでは、引き続き厳粛な国外移動の禁止、国境の閉鎖が継続しておりますが、国内の活動については、ロックダウンの緩和が始まりつつあります。ベトナム、タイ、マレーシアなどでは、近日中に、密集業種を除くほぼすべての経済活動が解禁される予定です(一部は既に再開済み)。一足早く香港では、新規感染者0を連日叩き出しており既にグリーンゾーン入り確定、台湾の防疫に対する秀逸さは皆さまご存じの通りで、本稿で特段取り上げるまでもありません。東アジアの成果はひとえに、早期(3月上旬)から一定の期間、かなり厳しいロックダウン(都市封鎖)を行った所以であり、結局本質的なコロナ禍対策は、短期決戦(数か月~半年程度)で徹底的なロックダウンを行い、新規感染者0を連日更新する以外に、有効な処置はないかと思われます。

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