第649回：天井に到達した死臭のする米株をよそに、ビットコイン、ドル建てでATH達成
先日、３MSQを3万9863円92銭で通過した日経平均ですが、このまま強くなると思いきや、少し相場に異変が出てまいりました。まず昨夜の雇用統計を見てみましょう。
参考１）米2月雇用統計、ＦＲＢは利下げ急がずとの見方裏付け
個人的には、3MSQで需給が整理された後、『どうせまた無限上げ上昇モードだろ』と楽観視しておりましたが、どうも、昨日のザラ場、特にグロース株を始めとする個別銘柄の板のフローが通常と異なっており、強い違和感を抱きました。一昨日のいわゆる“魔の木曜日（本当は水曜日）”、SQ前特有の変な下落があった際には、“日本時間の下落は買い”のスタンスを貫いておりましたが、どうも、昨日のグロース株のフローはおかしかったのです。何とも説明できませんが、とにかく、おかしかった。気持ち悪さがあった。その後に雇用統計を通過し、米株もNvidiaが陥落を始めておりますので、相場的には、シートベルト着用サインが点灯した模様です。
参考２）エヌビディア株の上昇一服、昨年５月以来の大幅な下げ－利食い売りで
日経平均の強さについては、これまで散々本稿で煽り、じゃなかった、解説をして参りましたが、米株については、いくつか怪しげな天井圏の兆候が出ております。
参考３）エヌビディア取締役､1.8億ドル相当の株式売却－記録的な株価上昇続く
META社に限らず、エヌビディアもまた、インサイダー（内部取引者）が積極的に自社株を売却し、個人や機関投資家が株式を買わされている状況が続いております。要するに、米株が強すぎて、『あまりにも上げすぎだろこれ』と内部取引者すらが自社株を売っているところに、表現しようのない違和感があります。
『じゃあショートか？』と言われれば、そうかもしれませんし、そうではないかもしれません。もはや米株も、バブル天井臭、バフェット氏の空前の現金ポジション、そもそもこれまで上げすぎ、内部取引者の売却と、あらゆる点で売りの兆候が出ては消え、出ては消え、最終的に灼熱上げで売り方が灰燼に帰す展開を何遍も見てきましたので、あくまで現段階では天井臭、ということで、天井と断言するには早いかな、と感じております。
日経については、引き続き強い、ただただ無限にあげていく、という相場勘に変更はありませんが、今回の米株の下げに釣られて、遂に40,000円手前の壮大なダブルトップが形成されてしまいましたので、大衆心理としてはここからしばらく調整が続く、と考える一般論が増えるのではないかと思料します。本題に入る前に、先に対策を書いておきます。
参考４）日銀、マイナス金利解除支持に広がり 昨年上回る賃上げ期待＝関係筋
まずは3月18日に始まる日銀のマイナス金利解除の動静を確認。こんなもんさっさと解除すればいいだけの話なんですが、市場が過剰意識しているので付き合わないといけません。その後、動きを見ながら安値を拾っていく。こんな戦略が望ましいかと思います。日経平均を安易にショートすると、このキ◯ガイ上昇相場です、無限列車編が始まった瞬間に天空へ召される可能性が非常に高いので、裸のショートはおすすめしません。底値探りのショートで蓋をしながらドテンを見定める、あるいは買い増す、という戦略が基本線になると思いますので、大体ここから3,000円程度下げても耐えられるポジションで買いまくりを狙うのが吉ではないかと。今は思っています。
ただ、そもそも世界の金融市場が、ハイパーインフレデノミ確定ヤケクソモードに突入していることから、相場全体が狂って壊れている状況なので、日経平均、更に安値を更新して32,000円とか、27,000円とかまで下げて、からの45,000円に戻す、みたいな、スマホが何台あっても足りないくらい投げつけたくなる衝動が抑えられない値動きを展開するリスクも数％はありますので、心して臨みましょう。馬鹿でも取れる無限上昇相場が一旦は終わり、『少しだけ難易度が上がります』と予告していた展開が今到来している、と考えてください。できるだけ本稿でも追随して解説して参りますが、週一度の配信で間に合わないポジションを構築されている方は、サークルを覗いてデイリーの解説も参照されてください。
さて、ビットコインです。株式市場が揺れているのが別世界のように、独歩高しております。遂に昨夜は、ドル建てでもATHを達成し、更にここから上昇が期待されます。もしかしたら、株式市場からの大規模な資金シフトが暗号通貨、ビットコインに発生する可能性も高まっておりますので、本日はビットコインの目標価格を少しだけ上方修正した上で、ビットコインの可能性や周辺情報をアップデートしていきたいと思います。大丈夫です。かなり保守的に上方修正します。
4億円。目標4億円です。40倍。保守的ですねぇ。実に。本当は、未来の読者に対する証拠として、10億円と断言しておきたいところですが、今回は保守的に見積もって、4億円にしておきます。それでは参りましょう。
１．相場は常に、誰かが嘘をついている
ここしばらく、株式市場は上がるわ、不動産は上がるわ、ドル円は上がるわ、ゴールドは上がるわ、ビットコインは上がるわ、ていうか全部上がるわ、『もはや投資しないやつ馬鹿なの？』と言わんばかりのふざけた相場が続いておりましたが、相場が全て上がる、ということは、根本的にあり得ません。テコの原理と同じです。片方が上がれば、必ず片方が下がります。それでは、何故、このような“アセット全上げ相場”が発生したのでしょうか。本稿でも何度か指摘しておりますがおさらいも兼ねて結論から書きます。現在の相場は、“アセットバブル”の相場です。言い換えれば、“法定通貨陥落相場”です。つまり、アセットが上がって、法定通貨が下がっているのです。要するにインフレです。過度なインフレが発生しているのです（正確にはスタグフレーション）。過度なインフレが発生したことで、通貨価値が下落しているのです。良いですか、超絶重要なことを書きますよ。
はい、相場を見てください。全部上げているように見えますね？でも、その、『上げているなぁ』、と感じる指標は、果たしてどこから来ているのでしょうか。そう、ドル建て、あるいは円建てでみて、『上げているなあ』、と感じているわけです。例えば20年前にタイムスリップしてみてください。自動販売機。ジュースが100円でしたね？タバコ。マイルドセブンライトが230円でしたね？今、皆様が財布を持ってタイムスリップをすると、『物価が安いなあ（下がったなあ）』、と感じるはずです。何故？日本円建てで見てるからです。日本円建てで見ると、当時の物価が安いから、『安いなあ』と感じるわけです。
ビットコイン（BTC）が誕生したのは2008年ですから、2008年にタイムスリップしてみましょう。サトシ単位とかややこしいことを書くとキリがないので、ビットコイン＝1円という前提で、2008年の街を散策してみてください。皆様の財布には1,000BTCしかありません。2008年といえば、リーマンショックが発生し、世界中の不動産が片っ端から暴落していた時代です。牛丼290円とかそんな時代ですよ。懐かしいですね。マックも当時は安かったですね。でも、残念ながら皆様の財布には日本円は一円もありません。1,000BTCしかありません。お腹が空きました。牛丼を食べたいと思います。290BTC払います。どうですか、今のBTC価格からすれば、『高いなあ』と思いませんか。日本円建てでみたら290円なんて糞安いと思うはずが、当時の誕生間もないBTCでは、牛丼を食べるのに290BTCも払わないといけないわけです。今でいうといくらですか。29億円ですか。牛丼一杯29億円。『高いなあ』、と言って、牛丼に29億円支払っているわけですよ。この世界線では。意味わかりますか？現代社会ではあり得ないかもしれませんが、当時は、本当に、ピザとか牛丼といったジャンクフードに、数十億円払っていたんですよ。ビットコインで。
参考５）ビットコインピザとは？初めて交換された時の値段や歴史について
2010年5月22日、たった14年前に、『ビットコイン10,000枚払うからピザをください』、という交換が成立し、ピザ一枚に対して5,000BTC決済した人がいたのですよ。今だといくらですか。500億円ですか。ピザ一枚500億円。そう、これが、資本主義の基礎、“価値交換と貨幣価値”、の考え方なのですよ。
現代社会にタイムリープしましょう。『株も暗号通貨も不動産も高いなあ』、と感じますね？それは何故ですか？ドル建て、日本円建て、で、アセットが脳内換算されているから、高いなあ、と感じるのですよ。要するに、法定通貨が毀損して、価値が大幅に下落しているから、“アセットが高くなっていると錯覚”しているのですよ。実際は、刷るだけ刷った紙幣の価値が大幅に下落しているから、相対的にアセットが高くなっているように“見える”だけなのですよ。
さて、ここで質問です。法定通貨の毀損を考慮に入れなかったとします。それでも、果たして、アセットは高くなっているのでしょうか？例えば、不動産価格の上昇率とビットコインの上昇率を見てみましょう。
参考６）【2022年】過去10年間の公示地価推移から読み取る今後の住宅地価動向
https://www.sumai1.com/useful/plus/market/plus_0209.html
ざっくり、東京が100に対して115まで上昇しています。都心部の平均値を取っているため、必ずしも数値が正確でないこと（実際はもっと上がっているはず）、国土交通省がCPIなども考慮し日本円の下落も加味している可能性もあること、等から、体感数値とは大きな差があるかもしれませんが、仮に、大目に見て、『不動産は10年間で20～30％は上昇したアセットクラスだ』と考えてみましょう。はい、ここでビットコインのチャートを見てみましょう。
参考７）ビットコイン価格推移！全期間チャートも解説
2013年頃は14,000円程度。今は1,000万円。約700倍です。70,000％界王拳です。不動産が20～30％上がってましたね？法定通貨建てで見ると『高いなあ』、だった不動産が、ビットコイン建てでみると、20～30／70,000、つまり、約1/300に価値が下落しています。『安いなあ』、と思いませんか？同じ不動産を見ているのに、基軸通貨が異なると、こうまで印象が異なるわけです。
さて、相場は常に、誰かが嘘をついている話に戻ります。株式や債券や為替といった、“法定通貨の物量でコントロールされかねない指数”を全て無視して、“法定通貨と独立した存在のアセットクラス”を見てみましょう。一番分かりやすいのはゴールドです。
参考８）すごい！株も金（ゴールド）も史上最高値！
そう、ドル建てでも円建ても、ゴールドは最高値を更新しているのです。つまり、我々が目にしているアセットの中で、“法定通貨という特級呪物”を無視して上げているアセットこそ本物のアセットであり、代表的なゴールド、ビットコイン、この双方が上げている、ということになります。
相場は天秤である、という話をしました。シンプルに、天秤の秤で下がっているのはペーパーマネーです。上がっているのはリアルアセットです。今後、リアルアセットが更に上昇し、ゴールドが上がり、ペーパーマネーが下がると、『果たしてビットコインってどうなっちゃうんだっけか』、というのが、本日の主たるテーマになります。
２．ビットコインにとって、中央集権取引所の役割は終わるだろう
言うまでもなく、今般のビットコイン上昇に、ビットコイン現物ETFが果たした役割は非常に大きいことは間違いありません。こちらをご覧ください。
参考９）ビットコイン総発行数の4%、現物ETFで保有 ビットコイン最高値再度更新
ビットコインETFが誕生して僅か数週間足らずで、既に総発行枚数2,100万枚のうち、4％がETFの手に渡っています。紙切れとなり、今後更に価値が下がるペーパーマネーが見捨てられ、世界の投資マネーは、ビットコインに向かっています。数週間で4％ということは、数ヶ月で数十％、数年で100％に近づくレベルに、ETFがビットコインをかき集める未来が必ず来ることになります。はい、復習です。ビットコインの総供給上限は？2,100万枚です。そう、供給がこれ以上増えないから、需給が絞られるだけ絞られて、無限に上昇するんですよ。それがビットコインです。
ついでに、こちらの株価をご覧ください。
参考10）コインベース株価、年初来で60％上昇 ｜ 2021年のナスダック上場時の株価にまで回復
ビットコインが盛り上がれば、当然、『暗号通貨取引所の業績も良いだろう』、という思惑が働き、コインベースの株価も急上昇しています。が、コトは、総単純ではありません。こちらの記事もあわせて御覧ください。
参考11）コインベース、「あなたの資産は安全」－顧客口座残高ゼロ表示も
『取引が活況になってアクセス過多でエラーが起きたのでは？』と安直に考える方もいるかも知れませんが、実は既に、ビットコインにとって、中央集権取引所の役割、というのは、ほぼ終わってしまっているのです。簡単に説明します。
今や、ブラックロックを始めとする、巨大機関投資家がビットコイン現物ETFの認可を受け、積極的に販売しています。販売開始から僅か数週間で4％ものビットコインを預入されるに至っている点は前述のとおりです。そして、ブラックロックを始めとするETFの構造はどうなっているか、というと、基本的には、以下のフローになっているはずです。
・投資家→ブラックロック→コインベース社を始めとする暗号通貨取引所（またはマイニング業者）
要するに、ブラックロックを始めとする金融機関は、ビットコイン現物ETFという商品を通じて、ビットコインの代理店になっているに過ぎません。この意味では、コインベース社とブラックロック社もまた、協業してはいるものの、本質的にはライバル関係にあると言えます（ビットコイン取引において）。
暗号通貨取引所のシステムは、外貨のFXシステムなどと似ているようで、中身はまるで別物です。実際、小職は暗号通貨取引所システムを作ったこともあり、日本国内で許認可を得たこともあるので中身を知り尽くしておりますが、初めてシステム仕様に触れた際には大変驚いた記憶があります（2016年頃）。要するに、“世界にはビットコインが2,100万枚しか存在しておらず、各取引所もビットコインの在庫を確保するために、取引所間で、ビットコインの売買を融通しあっている”のです。この、暗号通貨取引所間で取引されるいわゆる卸売の取引を、一般に“カバーディール”と良いますが、用語は対して重要ではないです。取引システムの力学が重要なのです。これは、コインベース社も日本の取引業者も、一様、同じはずです。
例えば客が暗号通貨取引業者にビットコインの買いを注文したとします。客は対価として取引業者に法定通貨を支払います。暗号通貨取引業者はビットコインを客に渡す必要がありますが、世界には暗号通貨の数（特にビットコインにおいては）に限りがありますので、あらかじめ、『客がこれから買ってくるのか、あるいは売ってくるのか』を予測しながら、暗号通貨取引業者はビットコインの在庫を仕入れておく（あるいは捌いておく）必要があります。カバーディール専門のディーラーを置いている業者もあれば、全てシステム化し、ある程度のスプレッドを許容して他社から仕入れたりする業者もあります（だから、国内のビットコインって死ぬほどスプレッドが高いんですよね、あ、言っちゃった）。
暗号通貨取引システム自体は非常に高度なものに見えますが、実は、八百屋の卸売と変わらない仕組みになっています。野菜は、とはいえ、毎年、新しい収穫があるわけですが、ビットコインにおいては、Harvestingといって、収穫が4年に一度半減していくことが決まっている（しかも上限は2,100万枚と確定している）ことから、“暗号通貨取引業者は、世界の在庫が限られた野菜を売っている八百屋”であると言えます。
話をETFに戻します。今後、ブラックロックを始めとする巨人たちが、ビットコインETFを売り捌いていくとします。ETF業者もまた、暗号通貨取引業者と同じく、ビットコインを持っているわけではありませんので、前述した構図の通り、マイニング業者や取引業者から、ビットコインを仕入れることになります。ビットコインを仕入れた分、ETF業者は、コインベース社の中に『これはうちのETFの在庫だよ』と保管業務を委託します。これをカストディ業務と良います。つまり、世界の機関投資家が、ブラックロック社等のETFを買いまくれば買いまくるほど、コインベース社を始めとする暗号通貨業者のビットコイン在庫は枯渇していき、最終的に、中央集権取引業者は、ビットコインを販売することができなくなる、ということになります（在庫が枯渇するから）。ここ、大変重要なので、もう少し次節で深堀りしていきます。
３．ビットコインに直接アクセスし、購入する手段は遠からずなくなる
ブラックロック社を始めとするETF業者が、世界中からビットコインをかき集めて、中央集権取引業者の在庫がなくなったら、果たして何が起こるのでしょうか。ブラックロック社が51％以上取得してビットコインネットワークにアタックする？倍々出来高が薄くなってビットコイン価格が下落していく？様々な可能性が考えられますが、ここでも我々は、“ドル建てで見るビットコインの世界”に洗脳されてしまっているので、一度、この色眼鏡を外してみましょう。
まず、ビットコイン自体は、サトシ単位といわれる桁数から分かる通り、単価が1,000万円になろうと、1億円になろうとも、1円から買うことが出来ます（手数料は除く）。株や為替と違って、単元、という概念がないため、シンプルに、自分の買える分だけ、買うことが出来ます（これまでも、これからも）。
ビットコインのプールをご覧頂ければお分かりになる通り、2020年時点でビットコイン全体の13％を取引所が保有しており、残りの1,900以上のクジラが、1,000BTC以上を保有している構成となります。
参考12）世界7大仮想通貨取引所、ビットコイン全流通量の13％を保有
要するに、ビットコイン自体は十分に分散していることから、過半数を取得してビットコインをコントロールすること自体は至難の業ですし（これについては識者が散々議論しているので「51％攻撃のコスト」と検索してみてください、記事がたくさん出てきます）、万が一コントロールする、という話になっても、コントロールする＝更に価格を上げて出口を探す、という結論にしかならないので、『要するにビットコインは4億円だろ』という話にしかならない、ということになります。
ETF業者がビットコインを買い集めれば集めるだけ、ビットコインの在庫は枯渇し、暗号通貨取引業者ですら、ビットコインを一般人に売れなくなる（在庫がないから）時代が来るのはそう遠くないと思います。日本の金融庁が、国内でビットコインETFの売買を頑なに認めないのも、一度認めてしまったら、暗号通貨取引業者の許認可制度・存在価値がなくなることを薄々気づいているからではないか、と邪推してしまいます。ウォール街で、ETFが売れれば売れるほど、取引業者のビットコイン在庫は枯渇します。ただ、安値で買った、握力のない連中が懲りずに売り続けるため、ゼロになる、ということは考えづらいかもしれませんが、ともかく、ビットコインETFが誕生し、賽は投げられてしまったので、今後、中央集権取引業者の苦難は、ますます続くことが予想されます。結果、『一般人は二度とビットコインを直接買うことが出来ない時代が来る、それも遠からず』、ということが言えます。
４．ゴールドのETF誕生時と比較する愚考
ビットコインETFが誕生した際に、ゴールドのETFが誕生した際の上昇率と比較して『４０万ドルがゴールだー』と騒いでいる無邪気な情弱が目につきましたが、そもそもゴールドETFが誕生した時代と現代は大きく前提条件が異なりますし、根本的に物価もインフレ率も異なっているので、これらを比較する意味は皆目ありません。また、この記事を見れば分かる通り、ゴールドとビットコインは、アセットクラスとして似た性質を持ちつつも、ビットコインがゴールドの上位互換である（改ざん不可能な台帳技術を使っているから）ことを考えれば、ゴールドETFからビットコインETFに資金が流れていく、という自体も十分に理解できます。
参考13）ビットコインETF資産額がゴールドETFを追い抜かす可能性 識者が議論
ゴールドETFとビットコインETFを比較するのは愚考であることがお分かりいただけたかと思いますが、ゴールド現物とビットコイン現物を、現時点でのドルレートで比較するのも、まさに愚考of愚考なので、一応、その点も解説しておきます。
参考14）ビットコイン最高値更新でシルバーの時価総額に急接近、個別銘柄はBATが高騰
ゴールドの時価総額がざっくり11.58兆ドル（1,500兆円程度）と言われており、ビットコインの時価総額が、1.2兆ドル（160兆円程度）、となっております。今やビットコインは、他のアセットクラスに猛追をし、シルバーを追い抜かんとしている状況。これを見れば、『おー、ゴールドの時価総額と並ぶと、ビットコインここから更に10倍になるのか』と思われるかもしれませんが、この思考にそもそも意味はありません。何故なら、ハイパーインフレなう、だから。法定通貨が下落し続けていくことが決まっているから。ビットコインが“現時点でのドル単価で換算したゴールド”の時価総額と並んだとて、今の値段の10倍でとどまる、という話ではありません。だってインフレなうなんだから。今後も物価上昇は続くでしょう？法定通貨は価値毀損するでしょう？なら、ゴールド自体、対ドルで見れば、もっと上がるやん。てことは、ビットコインももっと上がるやん。100倍です。
そもそも、ハイパーインフレが加速して法定通貨の価値が下がり、結果として“ビットコインの価値がバク上げしているように見える”のかもしれないけど、違うからね。インフレが進んで、単純に、法定通貨が公衆便所の紙切れになっているだけだからね。さっきのピザの話を思い出してね。便宜上、本稿では、『ビットコインバク上げバク上げ』と気が触れた馬鹿の一つ覚えみたいに叫んでるけど、分かりやすくするためだからね。重要なテーマは一つしかないの。ハイパーインフレです。ハイパーインフレなう、です。これから戦争が起こり、物価が上昇するのです。その時に、全アセットは更にバブルになるんだけれど、暗号通貨・ビットコインが、全アセットの新しい通貨の価値指標として君臨するから、ビットコインが単独で上げているように見えるだけだからね。ハイパーインフレがこれからも進むのに、未来のCPI(物価上昇率)を鑑みないで『４０万ドルだー（棒）』とか馬鹿だからね。普通に考えたら分かるでしょ、比較対象をゴールドにするなら、ゴールドとインフレ率と希少率を計算に入れて将来価値の関数叩けと。それを現在価値に割り引けよと。何でインフレの話ししてるのに、今の価値水準で物事を語るのか、意味不明過ぎて馬鹿すぎる。
ゴールドとビットコインを単純比較することに意味はない。何故なら、ビットコインはゴールドより優れているから。まあ、ゴールドには、人類の歴史上、2,000年以上価値を担保し続けてきたというトラックレコードはあるので、その点、リスペクトはあるかもしれませんが、ブロックチェーンは、『どこに、どのくらい、ビットコインが存在するのか』が、全人類に開放されており、全人類が視認できるわけだから、ゴールドと比べて上位互換、圧倒的に、上位互換の存在です。ビットコインとゴールドの特性を組み合わせたプロジェクトとかは、例外として、今後も伸びると思うけどね（謎）。
５．ビットコインにはカタリストがないと抜かす馬鹿
ビットコインにはカタリストがないから上がらない、という意見もプロ風の間では叫ばれていますが、大丈夫、カタリストがないとプロ風のあなたに思われていることそのものがカタリストです。以上。
６．最後の皇帝、オイルマネー、遂にビットコイン購入に向けて始動
それで、本稿の最後に、ビットコイン４億円、最大の根拠を貼り付けて終わりにしたいと思います。こちら、エルサルバドルブケレ大統領の公式Twitter（X）アカウントから拝借。
— Nayib Bukele (@nayibbukele) March 7, 2024
はい、アラブ首長国連邦と思われる、公務につかれているらしき方と、ブケレ大統領がお会いされています。多分、ビットコインを法定通貨にした政策のヒアリングか意見交換かと。本稿には、カタール政府が積極的にビットコインを買いまくっている、という未確認情報も入ってきていることから、いよいよアラブオイルマネーまで、ビットコイン争奪戦の椅子取りゲームに、本格参戦する模様です。来年には、１億円、再来年には、４億円ですねこれは。確定ですね。オイルマネーで4億円です。
え、なんで４億円かって？響きが良いからです。何となく響き、大切。弥勒菩薩のみろく（３６９）の里にたどり着くのに、一番大切な正念場は４でしょ。だから4億円。10億円と書くのは、50万ドルくらいでみんなが『１億円？？通過当たり前』みたいになった雰囲気の時に、書きますのでお楽しみに。ちなみに、最終的にはドルの流通時価総額が8兆ドルとかとか言われているので、本当に王（ドル）を倒すなら、8兆ドルを2,100万枚で割って40億ドルになるよと書きたいんだけど、流石に気が触れたと思われる（もう思われてる）ので書きません。悪しからず（書いてるし）。
【ご案内】
「革命家」松田元が、今だからこそ話せる真実を全て語ります。
■こんな方におすすめのメンバーシップ（サークル）です
・WWBの創世記と真相、現状と未来の可能性にご興味のある方
・WWXが誕生した背景と真実、これからの見通しに興味のある方
・なぜ、c0banをホワイトリストに乗せたのか知りたい方
・暗号通貨の相場見通しに興味がある方（BTC、ETH、他）
・なぜ、不可能と言われていた仮想通貨交換業の登録が出来たのか知りたい方
・上場企業経営を通して積んだ経験について意見、見解を聞きたい方
・メンバー間でジョイントベンチャーを希望される方
・暗号通貨マイニングの設置・運営について興味のある方
・コミュニティで新規発行されるデジタルクーポンの無料ドロップを求める方
・資金調達（上場・非上場）、広報・IR（上場）に関する助言を求める方
・企業価値（株価）を実態とともに適切に市場へ伝えるコツを知りたい方
・企業経営全般に関するサポートを求める方
・これから眼前にする冥府魔道において、生き方に悩みを抱える方
【 2018年8月23日発売！ブロックチェーン、仮想通貨をテーマにした松田元新著がKKロングセラーさんから出版されました】
「価値観」「生き方」までも塗り替える、「新・資本主義」の幕開け。
善人が勝つための新しい経済のしくみはこうして生まれる。
ブロックチェーンの普及で見直される「共感」「感動」「慈悲」「赦し」「リスペクト」。
ブロックチェーンの普及によって、仕事をしなくても「善人ならばお金が入ってくる世の中」になる!?
現在、ビットコインなどの仮想通貨は、主には投機商品としか扱われていませんが、これからは、本来の通貨としての役割を果たすようになります。仮想通貨の正体は勝手な書き換えができないデジタルデータ「ブロックチェーン」です。
今まで、インターネットが、人々の暮らしを大きく変えてきましたが、ブロックチェーンも近い将来、AIなどの新技術とともに、人々の暮らしを新たな形へ変えていくことになります。仮想通貨業界に参入した新進気鋭の起業家が、仮想通貨の未来を予測する!
▼書籍購入はこちらから▼
「いい人がお金に困らない 仮想通貨 新時代のルール 」
【2018年1月6日発売！松田元共著のICOをテーマにした日本初の書籍を出版しました】
仮想通貨サービス・ICOの本質とそれぞれの企業の戦略が見える！
ビットコインの神（ビットコインジーザス）と呼ばれるbitcoin.com・CEOのロジャー・バー氏と、兼元謙任氏、そして松田元のトリプルコラボによる１冊です。
仮想通貨がもたらす未来をあなたはまだ理解していない……未来は確実に近づいています！
・なぜ仮想通貨で世界は変わるのか？
・どのようにWowooは、世界を変えていこうとしているのか？
・国はどうなっていくのか？
・貨幣はどうなっていくのか？
・私たちの生活はどうなっていくのか？
二十世紀に、パソコンやインターネットが世の中に出回り始めた時点で、「これらが人類の生活を根底から変える」と気づくことができた人は、ごく少数のはずです。
現時点でのブロックチェーンも、そのような「あまりにも画期的すぎて、凄さが理解されづらい」立場にあると考えています。
まずは、ブロックチェーンの具体的な使いみちについて知っていただきたいのです。
ビットコインにもブロックチェーン技術が使われています。よって、誰から誰の口座へ、いくら渡ったのかが、二〇〇九年から全て記録されています。
しかも、その取引記録を後で変えることはできないため、仮想通貨を盗んだり横領したりすることもできません。
仮想通貨は目に見えないので、うさんくさく感じられる方も多いでしょう。
しかし、ブロックチェーンで裏づけられている以上、むしろ現金よりも遥かに不正行為が難しいお金なのです。
さらに言えば、仮想通貨は、銀行や証券会社など、従来型の金融機関の役割を大きく揺るがしかねないほどの破壊的なイノベーションです。
そして今、ＩＣＯ（Initial Coin Offering：イニシャル・コイン・オファリング／新規仮想通貨公開）という仕組みが稼働を始め、ビジネスの世界も大きな変革が始まっています。
▼書籍購入はこちらから▼
「世界は逆転する！仮想通貨サービス・ICOで世界を変える」
Episode:649 Bitcoin, in US dollars, achieves ATH despite the smell of death in the US stocks that have reached their peak
The Nikkei average, which recently crossed the 30,000 mark at ¥39,863.92, seemed poised for further strength. However, the market has shown some signs of change. Let's start by examining last night's employment statistics.
Reference 1） US February employment statistics support the view that the Fed won't rush to cut interest rates.
Personally, after the supply and demand balance seemed to have settled with the 30,000 mark on the 3MSQ, I was optimistic, thinking, "Well, it's probably going to continue its infinite upward trend." However, during yesterday's regular trading hours, particularly in the flow of individual stocks, especially growth stocks, the dynamics of the market seemed different from usual, causing a strong sense of unease. Even during the so-called "devil's Thursday (actually Wednesday)" two days ago, when there was a strange decline specific to the SQ pre-market, I maintained the stance of "Japanese market declines are buying opportunities." However, yesterday's flow of growth stocks was odd. I can't quite explain it, but it just felt off. There was a discomforting feeling. Following that, with the release of employment statistics and Nvidia beginning to decline, it appears that the market has lit the seatbelt warning sign.
Reference 2） Pause in Nvidia stock's rise, significant decline since May last year - profit-taking selling.
Regarding the strength of the Nikkei average, I've provided extensive commentary in this manuscript, or rather, explanations. However, concerning US stocks, there are several signs of dubious ceiling levels emerging.
Reference 3） Nvidia director sells shares worth $180 million - record-breaking stock price surge continues.
Not only META but also Nvidia has seen insiders actively selling their own company's shares, while individuals and institutional investors are being urged to buy shares. In essence, the situation where even insiders are selling their own company's shares, saying "this rise is just too much," creates an indescribable sense of unease.
If someone were to ask, "Should we short it?" it might be a possibility, or it might not be. At this point, signs of selling are evident in various aspects: the scent of a bubble peak in US stocks, Warren Buffett's unprecedented cash position, the fact that stocks have been overbought for so long, insider selling, and so on. However, I've seen numerous occasions where signs of selling emerged, disappeared, emerged again, only to ultimately see sellers overwhelmed by a scorching rise. Therefore, at this stage, it might be premature to assert a peak. We may be sensing signs of a peak, but it feels too early to definitively call it one.
Regarding the Nikkei, there's still the prevailing market sentiment of continued strength, simply going up infinitely. However, with the recent downturn in US stocks, a magnificent double top formation has finally emerged just shy of the 40,000 yen mark. As a result, it's expected that there will be a general consensus among the public psyche that a correction will continue for a while from here. Before delving into the main topic, let me outline some precautions.
Reference 4） BOJ's support for lifting negative interest rates gains momentum - expectations for wage hikes surpassing last year = sources
First, let's examine the developments regarding the Bank of Japan's negative interest rate policy, which is set to begin on March 18th. It's a simple matter of just lifting it quickly, but we have to deal with the market's excessive consciousness. After that, we'll pick up lows while observing the movement. I believe this kind of strategy is desirable. Shorting the Nikkei average hastily might lead to being swiftly taken to the skies the moment this crazy upward trend, the "infinite train" scenario, kicks off. Therefore, I don't recommend naked shorting. Instead, I think the fundamental strategy would be to short while testing the lows, assessing positions, and possibly adding to them. It might be wise to aim for heavy buying positions that can withstand a drop of around 3,000 yen from here. That's my current thinking.
However, given that the global financial markets have entered a state of hyperinflation panic, where everything seems to be going haywire, there is a risk of experiencing price movements that are so erratic and broken that they might prompt the Nikkei average to plummet even further, perhaps down to 32,000 yen or even 27,000 yen, before bouncing back to 45,000 yen or so. There's a risk of facing price movements that might make you feel like throwing countless smartphones in frustration, even if you had them. So, let's approach this with caution.
The era of an endlessly rising market that even fools could profit from may have come to an end for now. Please understand that the scenario we've been warning about, where the difficulty level increases slightly, is now unfolding. While I'll try to continue providing explanations in this manuscript, if you've built positions that can't wait for our weekly delivery, please consider checking out our daily commentary in the circle.
Now, let's talk about Bitcoin. While the stock market is in turmoil, Bitcoin seems to be marching to its own beat, soaring to new heights. Finally, last night, it reached an all-time high even in terms of the dollar, and further upward movement is expected from here. There's a growing possibility that a significant capital shift from the stock market to cryptocurrencies, particularly Bitcoin, could occur. Therefore, today, I would like to update the target price for Bitcoin slightly upward and provide updates on Bitcoin's potential and related information. Don't worry, I'll be quite conservative in the upward revision.
¥400 million. That's the target: ¥400 million. 40 times. Quite conservative, isn't it? Indeed. Honestly, as evidence for future readers, I would like to confidently assert ¥1 billion, but this time, let's conservatively estimate it at ¥400 million. Now, let's proceed.
１．In the market, someone is always lying
For some time now, the stock market has been rising, real estate has been rising, the dollar-yen exchange rate has been rising, gold has been rising, Bitcoin has been rising—in fact, everything seems to be rising. It's as if the market is mocking those who aren't investing, saying, "Are you a fool if you're not investing?" However, the idea that everything in the market goes up is fundamentally impossible. It's akin to the principle of leverage: if one side goes up, the other must come down. So why has this "all-up market" occurred?
As I've mentioned several times in this manuscript, let me summarize by providing the conclusion. The current market is a "bubble market." In other words, it's a "fiat currency collapse market." This means that while assets are rising, fiat currencies are declining. In essence, it's inflation. Excessive inflation is occurring (more accurately, stagflation). Because of this excessive inflation, the value of currencies is decreasing. Now, listen carefully—I'm about to write something extremely important.
Yes, take a look at the market. It seems like everything is going up, right? But where does that feeling of "going up" really come from? That's right, it comes from looking at it in terms of dollars or yen and feeling like it's "going up." For example, let's go back in time 20 years. Vending machines. A juice cost 100 yen, right? Cigarettes. Mild Seven Lights were 230 yen, correct? Now, if you were to go back in time with your wallet, you would feel like "things are cheap (or have gone down)," wouldn't you? Why? Because you're looking at it in terms of Japanese yen. When you look at it in terms of Japanese yen, you feel like things are cheap because the prices back then were lower.
Bitcoin (BTC) was born in 2008, so let's take a trip back to that year. To avoid complications with Satoshi units and such, let's assume that 1 Bitcoin equals 1 yen, and explore the streets of 2008. In your wallet, you only have 1,000 BTC. 2008 was the era of the Lehman Shock, with real estate crashing worldwide. It was the time when you could get a bowl of beef bowl for 290 yen. Those were the days, right? Even McDonald's was cheap back then. But unfortunately, you don't have a single yen in your wallet. You only have 1,000 BTC. You're hungry. You want to eat a beef bowl. You're willing to pay 290 BTC for it. Now, if you consider the current BTC price, wouldn't you think, "Wow, that's expensive"? Sure, if you looked at it in terms of Japanese yen, 290 yen would seem dirt cheap, but with BTC in its infancy, you'd have to pay 290 BTC for a beef bowl. How much is that in today's terms? 29 billion yen? A bowl of beef bowl for 29 billion yen. You're saying, "That's expensive," yet you're paying 29 billion yen for a beef bowl. In this worldline. Do you understand the significance? It might seem unimaginable in today's society, but back then, people were actually paying billions of yen for junk food like pizza and beef bowls. With Bitcoin.
Reference 5） What is Bitcoin Pizza? About the price and history of the first exchange.
On May 22nd, 2010, just 14 years ago, an exchange occurred where someone said, "I'll give you 10,000 Bitcoins for a pizza," and it was accepted. This person paid 5,000 BTC for one pizza. How much would that be worth now? 500 billion yen? One pizza for 500 billion yen. Yes, this is the foundation of capitalism, the concept of "value exchange and monetary value."
Let's leap back into modern society. You feel like "stocks, cryptocurrencies, and real estate are all expensive," right? Why is that? It's because assets are being mentally calculated in terms of dollars or yen. Essentially, it's a misconception that "assets are expensive" because fiat currencies have been debased, causing their value to plummet. In reality, it's just that the value of printed paper money has decreased significantly, making assets appear "relatively expensive."
Now, here's a question. Let's say we don't consider the debasement of fiat currencies. Even then, are assets truly becoming more expensive? For example, let's compare the rate of increase in real estate prices with the rate of increase in Bitcoin.
Reference 6） Reading the future trends in residential land prices from the past 10 years of published land prices.
https://www.sumai1.com/useful/plus/market/plus_0209.html
Roughly speaking, Tokyo has risen from 100 to 115. Since we're taking the average value of the central area, the figure may not be entirely accurate (it should actually be higher). There's also the possibility that the Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism is considering factors such as the CPI and the depreciation of the yen. Due to these factors, there may be a significant difference between the perceived value and the actual value. However, let's generously assume that "real estate is an asset class that has risen by 20-30% over the past 10 years." Now, let's take a look at the Bitcoin chart.
Reference 7） Bitcoin price movement! Explanation of the entire period chart as well.
Around 2013, it was about 14,000 yen. Now it's 10 million yen. That's about 700 times, or a 70,000% increase. It's like using the Kaioken technique from Dragon Ball, right? Real estate was rising by 20-30%, right? While it may seem "expensive" when viewed in terms of fiat currency, if you look at it in terms of Bitcoin, it's decreased in value to about 20-30/70,000, roughly 1/300. Doesn't that make you think, "Wow, that's cheap"? It's fascinating how the impression can change so drastically when the base currency is different.
Now, let's return to the idea that someone is always lying in the market. Let's ignore all indices controlled by fiat currency, such as stocks, bonds, and forex, and instead focus on "asset classes independent of fiat currency." The most straightforward example is gold.
Reference 8） Amazing! Both stocks and gold are at all-time highs!
Yes, both in terms of dollars and yen, gold is hitting new highs. In other words, among the assets we're seeing, those that rise while ignoring the "fiat currency as a top-tier curse" are the real assets. Representatively, gold and Bitcoin, both are on the rise.
We talked about the market being a balance scale. Simply put, what's dropping on the scale of balance is paper money. What's rising are real assets. Looking ahead, as real assets continue to rise, with gold going up and paper money going down, the main theme for today becomes, "What will happen to Bitcoin?"
２．For Bitcoin, the role of centralized exchanges may come to an end
Needless to say, the role played by Bitcoin physical ETFs in the recent surge of Bitcoin is undeniably significant. Please take a look here.
Reference 9） Holding 4% of the total Bitcoin supply, physical ETFs are again setting new records for Bitcoin's highest value.
In just a few weeks since the birth of Bitcoin ETFs, approximately 4% of the total supply of 21 million coins has already fallen into the hands of ETFs. As paper money loses value and is expected to decline further in the future, global investment money is flowing towards Bitcoin. The fact that ETFs have acquired 4% in just a few weeks implies that in a few months, it could reach tens of percent, and in a few years, close to 100%. Yes, let's review. What is the total supply limit of Bitcoin? It's 21 million coins. That's right, because the supply won't increase anymore, the demand will be constrained, leading to an infinite rise. That's Bitcoin for you.
As an aside, please take a look at the stock price here.
Reference 10） Coinbase stock price rises 60% year-to-date, recovering to the stock price at the time of its 2021 NASDAQ listing.
With the excitement surrounding Bitcoin, it's natural to anticipate that "cryptocurrency exchanges' performance would also be good," and indeed, Coinbase's stock price has surged. However, the situation is not entirely straightforward. Please also take a look at this article.
Reference 11） Coinbase assures, "Your assets are safe" - despite displaying zero customer account balances.
"Some might simplistically think that the errors occurred due to excessive access during the busy trading period," but in reality, the role of centralized exchanges for Bitcoin is almost over. Let me explain briefly.
Now, major institutional investors such as BlackRock have been granted approval for Bitcoin physical ETFs and are actively selling them. As mentioned earlier, within just a few weeks of launch, they have accumulated 4% of Bitcoin. Now, let's consider the structure of ETFs like BlackRock's. Essentially, it should follow the flow outlined below.
・Investors → BlackRock → Cryptocurrency exchanges (or mining companies)
In essence, financial institutions such as BlackRock are merely acting as intermediaries for Bitcoin through products like Bitcoin physical ETFs. In this sense, while Coinbase and BlackRock may collaborate, they are fundamentally in a competitive relationship, especially in the context of Bitcoin trading.
Cryptocurrency exchange systems may appear similar to foreign exchange (FX) systems at first glance, but they are fundamentally different. In fact, I have developed cryptocurrency exchange systems and have obtained licensing in Japan, so I am intimately familiar with their workings. I remember being quite surprised when I first encountered the system specifications around 2016. Essentially, "there are only 21 million Bitcoins in the world, so exchanges facilitate the buying and selling of Bitcoins among themselves to secure inventory." These wholesale transactions traded between cryptocurrency exchanges, commonly referred to as "cover deals," may not be significant in terms of terminology, but the dynamics of trading systems are crucial. This applies equally to Coinbase and Japanese exchange operators.
For example, let's say a customer places an order to buy Bitcoin with a cryptocurrency exchange. The customer pays the exchange in fiat currency as consideration. The cryptocurrency exchange needs to deliver the Bitcoin to the customer. However, since there is a limited supply of cryptocurrencies (especially Bitcoin) in the world, the exchange needs to procure (or dispose of) Bitcoin inventory while predicting whether the customer will buy or sell in the future. Some exchanges have dedicated dealers for cover deals, while others have fully automated systems and tolerate a certain spread by purchasing from other exchanges. That's why Bitcoin spreads in domestic markets are ridiculously high—I've said too much.
The cryptocurrency trading system may seem highly sophisticated, but in reality, it operates on a mechanism not much different from that of a vegetable wholesaler. While vegetables have new harvests every year, in the case of Bitcoin, there's a process called "Harvesting" where the supply is halved every four years (and the maximum limit is fixed at 21 million coins). Therefore, cryptocurrency exchanges can be likened to vegetable wholesalers selling a limited stock of produce worldwide.
Let's return to the topic of ETFs. Going forward, it's expected that giants like BlackRock will be selling Bitcoin ETFs. Similar to cryptocurrency exchanges, ETF providers do not actually own Bitcoin, so they will need to acquire it from mining companies or trading platforms, following the structure mentioned earlier. Once they acquire Bitcoin, ETF providers entrust custody services to companies like Coinbase, saying, "This is the inventory for our ETFs." This is referred to as custody services. In other words, as institutional investors worldwide buy more and more ETFs from companies like BlackRock, the inventory of Bitcoin held by cryptocurrency firms such as Coinbase will be depleted. Eventually, centralized exchange operators will be unable to sell Bitcoin due to inventory depletion. This is a crucial point, so we will delve deeper into it in the next section.
３．Direct access to Bitcoin for purchase will soon become scarce
What will happen when ETF providers like BlackRock gather Bitcoin from around the world and the inventory of centralized exchange operators runs out? Will BlackRock acquire over 51% and attack the Bitcoin network? Will trading volume decrease exponentially, causing the Bitcoin price to decline? While various possibilities exist, we are once again influenced by the "dollar-denominated view of the Bitcoin world," so let's take off these colored glasses for a moment.
Firstly, as can be seen from the number of digits known as Satoshi units, Bitcoin itself can be purchased from as low as 1 yen, regardless of whether the price per unit reaches 10 million yen or 100 million yen (excluding fees). Unlike stocks or forex, there is no concept of a trading unit, so you can simply buy as much as you can afford (both in the past and in the future).
As you can see from the Bitcoin pools, as of 2020, exchanges hold 13% of the total Bitcoin supply, with over 1,900 whales holding more than 1,000 BTC each.
Reference 12） Top 7 cryptocurrency exchanges hold 13% of total Bitcoin supply
In essence, given that Bitcoin itself is sufficiently decentralized, acquiring a majority and controlling Bitcoin is an extremely challenging task (experts have extensively discussed the "51% attack cost," so please search for it, and you'll find plenty of articles). Even if there were discussions about controlling it, the conclusion would only lead to seeking an exit by further increasing the price. Therefore, it ultimately boils down to the fact that Bitcoin is worth what it's worth, around 400 million yen.
As ETF providers accumulate more Bitcoin, the inventory of Bitcoin will deplete, and the era where even cryptocurrency exchanges cannot sell Bitcoin to the general public (due to lack of inventory) is not far off. The reluctance of Japan's Financial Services Agency to approve the trading of Bitcoin ETFs domestically might stem from a subtle realization that once approved, the regulatory and existential value of cryptocurrency exchanges would diminish. With ETFs selling on Wall Street, the inventory of Bitcoin held by exchanges will diminish. However, it might be hard to imagine it dropping to zero, as there will always be those who bought at lower prices and continue selling. Nevertheless, with the advent of Bitcoin ETFs, the die has been cast, and the hardships of centralized exchanges are expected to persist. Consequently, it can be said that the time when the general public cannot directly buy Bitcoin again is not far off.
４．Comparative musings on the advent of Gold ETFs
When the Bitcoin ETF was launched, I noticed some innocent enthusiasts clamoring, "The goal is $400,000!" while comparing it to the rate of increase when the Gold ETF was introduced. However, it makes no sense to compare these as the fundamental conditions and inflation rates differ significantly between the era of Gold ETF inception and the present. As this article suggests, while gold and Bitcoin share similar asset class properties, Bitcoin is considered a superior alternative to gold (because of its tamper-proof ledger technology). Therefore, it's quite understandable that funds might flow from Gold ETFs to Bitcoin ETFs.
Reference 13） Experts discuss the possibility of Bitcoin ETF assets surpassing those of Gold ETFs
I believe you understand that comparing Gold ETFs and Bitcoin ETFs is foolish, but it's also equally foolish to compare physical gold and physical bitcoin based on the current dollar rate. Allow me to explain this point as well.
Reference 14） Bitcoin approaches the market capitalization of silver with its latest all-time high, while individual stocks like BAT soar.
The market capitalization of gold is roughly $11.58 trillion (about ¥1,500 trillion), while the market capitalization of Bitcoin is $1.2 trillion (about ¥160 trillion). Bitcoin is now fiercely chasing other asset classes and aiming to surpass silver. When you see this, you might think, "Wow, if Bitcoin matches the market capitalization of gold, it could increase by another tenfold from here." However, this line of thinking doesn't make sense in the first place. Why? Because we're in a hyperinflation era. Fiat currencies are continuously depreciating. Just because Bitcoin's market capitalization matches that of gold in terms of the current dollar value doesn't mean its price will only increase tenfold from its current level. After all, we're in the midst of inflation. Prices are likely to continue rising in the future, right? Fiat currencies will continue to lose value, won't they? So, if you look at gold itself in terms of the dollar, it should go up even more. That means Bitcoin will also rise even more. By a factor of 100.
First of all, it might seem like hyperinflation is accelerating and the value of fiat currencies is dropping, resulting in "Bitcoin's value skyrocketing," but that's not the case. Inflation is progressing, and simply put, fiat currencies are becoming nothing more than toilet paper. Remember the pizza story earlier? For convenience, in this paper, we're shouting like crazy about "Bitcoin going up" to make it easier to understand. But there's only one important theme here: hyperinflation. We're in hyperinflation right now. Wars will happen, prices will rise. At that time, all assets will become even more bubbly, but cryptocurrencies, especially Bitcoin, will reign as the new currency benchmark for all assets. So, it only appears that Bitcoin is rising alone because of this. It's foolish to overlook future CPI (Consumer Price Index) without considering hyperinflation and say, "Oh, it's going to $400,000." If you think about it rationally, if you want to compare it to gold, you should calculate gold's inflation rate and scarcity and use it to model future value. Then discount it to present value. It's just ridiculous to talk about things at today's value level when we're talking about inflation. It's too absurd.
Comparing gold and Bitcoin directly doesn't make sense. Because Bitcoin is superior to gold. Well, gold does have a track record of preserving value for over 2,000 years in human history, so there may be some respect for that. However, with blockchain technology, "where and how much Bitcoin exists" is open to the entire human race, visible to all, making it a superior alternative, overwhelmingly so, compared to gold. Projects that combine the characteristics of Bitcoin and gold may continue to grow in the future as exceptions, though (mystery).
５．Fools say Bitcoin has no catalyst
Some pros in the field may proclaim that Bitcoin won't rise because it lacks a catalyst, but don't worry, the mere fact that you, the proponent, perceive it as lacking a catalyst is the catalyst itself. That's all.
６．The Last Emperor, Oil Money, Finally Set in Motion for Bitcoin Purchase
So, to conclude this article, I would like to end by pasting the biggest evidence for a 400 million yen Bitcoin purchase. Here, borrowed from the official Twitter (X) account of President Bukele of El Salvador.
— Nayib Bukele (@nayibbukele) March 7, 2024
Yes, President Bukele seems to be meeting with someone who appears to be associated with the United Arab Emirates. It's probably a hearing or an exchange of views on the policy of making Bitcoin a legal tender. With unconfirmed reports coming in that the Qatari government is actively buying up Bitcoin, it seems that even Arab oil money is getting involved in the scramble for Bitcoin. Next year it could be 100 million yen, and the year after that, 400 million yen. It's confirmed now. It's 400 million yen in oil money.
Huh, why 400 million yen, you ask? Because it sounds good. Sound matters, you know. It's important for the vibe. When reaching the Miroku (369) village of Maitreya Bodhisattva, the most crucial moment is the 4, right? So, 400 million yen. I'll write 1 billion yen when the atmosphere is like, "100 million yen? That's nothing," around 500,000 dollars per unit, so stay tuned for that. By the way, ultimately, the circulating market capitalization of the dollar is said to be around 8 trillion dollars or something. So, if we really want to overthrow the king (the dollar), dividing 8 trillion dollars by 21 million would be 40 billion dollars per Bitcoin, but I feel like that's a bit too much (or I'm already seen as crazy), so I won't write it. Just so you know (even though I'm writing it).
【Notice】
"Revolutionary" MATSUDA GEN will reveal all the truths that can now be spoken.
This is a membership (circle) recommended for the following individuals:
Those interested in the genesis and truth of WWB, its current status, and future possibilities.
Those curious about the background and truth behind the birth of WWX, as well as its future outlook.
Those who want to know why c0ban was placed on the whitelist.
Individuals interested in cryptocurrency market forecasts (BTC, ETH, and others).
Those who want to understand why it became possible to register a cryptocurrency exchange business that was once deemed impossible.
Individuals who would like to hear opinions and insights about the experiences gained through running a publicly-listed company.
Those who are interested in joint ventures among members.
Those interested in cryptocurrency mining setup and operation.
Individuals looking for free drops of digital coupons issued within the community.
Those seeking advice on fundraising (listed or unlisted) and public relations/investor relations (for listed companies).
Individuals who want to learn how to effectively convey a company's value (stock price) to the market, along with its actual performance.
Those in need of support related to overall corporate management.
Individuals facing existential dilemmas in navigating the underworld of the business world that lies ahead.
"Released on August 23, 2018! MATSUDA GEN's new book on blockchain and cryptocurrency themes has been published by KK Longseller.
A new era of "capitalism," rewriting "values" and "ways of life." The new economic system for good people to win is born here.
With the proliferation of blockchain, we rethink "empathy," "inspiration," "compassion," "forgiveness," and "respect."
Thanks to the spread of blockchain, will we live in a world where "good people receive money even without working?"
Currently, cryptocurrencies like Bitcoin are primarily treated as speculative commodities, but in the future, they will play their intended role as real currencies.
The true identity of cryptocurrency is the unalterable digital data called "blockchain."
Just as the Internet has significantly changed people's lives until now, blockchain will also, in the near future, transform people's lives into new forms, along with new technologies like AI.
Enterprising newcomers to the cryptocurrency industry predict the future of cryptocurrencies!
▼Purchase the book here▼
"Released on January 6, 2018! We have published the first book in Japan on the theme of ICO, co-authored by MATSUDA GEN. It reveals the essence of cryptocurrency services and ICOs, along with the strategies of various companies!
This book, a triple collaboration between Roger Ver, known as the "Bitcoin Jesus" and CEO of bitcoin.com, Kanemoto Kaneto, and MATSUDA GEN, delves into the future that cryptocurrency will undoubtedly bring closer.
Why will the world change with cryptocurrency?
How is Wowoo trying to change the world?
What will happen to nations?
What will happen to currency?
What will happen to our lives?
In the 20th century, when personal computers and the internet began to spread in society, only a very small number of people realized that these technologies would fundamentally change human life. At this point, blockchain is in a similarly revolutionary position, often considered "too groundbreaking to easily comprehend."
First and foremost, we want you to understand the specific use cases of blockchain. Bitcoin also uses blockchain technology. Therefore, every transaction, from whom and to whom, and for how much, has been recorded since 2009. Moreover, since these transaction records cannot be altered later, it is impossible to steal or embezzle cryptocurrency.
Cryptocurrency may seem suspicious to many because it is invisible. However, backed by blockchain, it is actually much more resistant to fraudulent activities than physical cash. Furthermore, cryptocurrency is a disruptive innovation that could significantly shake the role of conventional financial institutions like banks and securities companies.
Now, the ICO (Initial Coin Offering) mechanism has started to operate, and the world of business is undergoing a major transformation.
▼Purchase the book here▼
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？