見出し画像

【健康・医学】『「空腹」こそが最強のクスリ』#7

どうもこんにちは、げんちゃろです。

更新に少し期間が開いてしまいました。仕事や家族の用事などで少し忙しくしていましたが、皆さんはGWいかがお過ごしでしたでしょうか。

私は、配偶者の実家の福岡に帰省し、ご両親に長崎や佐賀のほうに連れて行ってもらって九州を満喫しておりました。過去、熊本に1年弱住んでいたのですが、長崎や佐賀はほとんど行ったことがなかったので、新たな発見が多く非常に面白かったです(長崎の坂はエグい。)。

さて、久々に読んだ一冊はこちら。
『「空腹」こそ最強のクスリ』青木厚著(2019年、株式会社アスコム)

いままで健康に関する本は興味がなく全く読んでこなかったのですが、趣味で山に登るようになってから、健康にも意識するようになったことに、自分でも驚いています。

山中心の生活を考えてしまうようになって以降、いまでは、自然的な本来の人間らしい生き方や身体にあこがれるようになり、何歳になっても山に登り続けられるような健康な身体や精神をキープしたいと思うようになりました。

そんな中で手に取ったこの本で主張されている健康法は、最初は眉唾モノにも思えたものの、理論的でかつ実践しやすく、実際に試してみたところ個人的には効果も感じているところです。

・現代人は食べ過ぎ

日本では、一般的には「1日3食」が正しい食事習慣だと教えられ、それが常識として定着しているように思われます。しかし、この本によれば、「1日3食」の文化が根付いたのは、人類史上全体を俯瞰するとごく最近のことで、少なくとも江戸時代には1日2食が普通だったよう(明治以降、日本が外国から食料品を多く輸入するようになって、その市場を拡大するために「1日3食」の文化を後付けで定着させたのでは、と個人的には思っています。)。

実際、「1日3食」が健康によいという医学上の裏付けはなく、3食も食べているとカロリー過多でしかも内臓が休むヒマがなく疲れやすくなるという。

・糖質と中性脂肪

しかも、日本人は特に糖質を摂りすぎている。糖質は快楽物質なので、どうしても食べたくなってしまうものなのだが、摂りすぎた余分な糖質はグリコーゲンとなって肝臓に蓄積され、中性脂肪(内臓脂肪)となる。これにより、痩せていてもお腹だけぽっこするメタボ体型が完成する。

糖尿病は様々な合併症を引き起こすおそれのある恐ろしい病気だが、現代では日本人の6人に1人が(顕在的又は潜在的な)糖尿病患者らしく、もう誰が罹患してもおかしくない。私は比較的太りにくい体型だとは思うのだけれど、同い年の友人と温泉に入ったときなどに友人のお腹だけが出ているのを見ると、「自分もいつかは・・」と不安になる。

糖尿病の防止やダイエットを目的に糖質制限をするメソッドもたくさん主張されているのを見るけれども、著者曰く、糖質制限よりも、空腹時間を作ることほうがよいのだという。

・空腹時間とオートファジー

上記のとおり、消化が終わっていないのに次から次へと食物が内臓に運ばれていくと、内臓にとって休むヒマは全くなくなる。ずっと働きっぱなし。ただのブラック企業である。こんな職場環境では、内臓は疲れ切ってパフォーマンスは低下する一方だろう。

また、人体には「オートファジー」という機能が備わっている。これは、細胞が飢餓状態に陥った場合に働く機能で、細胞が古くなったタンパク質を分解し、新たなタンパク質を生成するという機能。この機能は、16時間の空腹時間を設けることによって働き出すらしい。

この16時間の空腹時間により、内臓を休めて機能を改善するとともに、オートファジーの働きによって、肌荒れ、体臭、老化を防止することもでき、免疫力を高めてガンをはじめとする病気の予防にもなるのだという。病気になりにくく、いつまでも若々しくいられる、夢のようなお話である。

・実践方法

そうはいっても、16時間も何も食べないというのは本当に実践可能なのか、不安に思うかもしれない。ただ安心してほしいのが、この健康法の実践面に関して、著者の青木先生の主張は非常に優しいこと。。

まず、この空腹の16時間には、睡眠時間を組み込んでもOK。これにより、私の場合は、夜19~20時頃に夕食を食べ、夜12時就寝、翌朝7~8時に起きて朝食は食べず、昼12~13時頃に昼食を食べるという生活をして、16時間の空腹時間を確保している。16時間食べてはいけないとはいえ、実際には朝食を抜いているだけなので、そこまで負担には感じません。

次に、食事可能な時間は何を食べてもOK。さらに、空腹時間にどうしても何か食べたくなってしまった場合は、ナッツ類であれば食べてもOK。ナッツ類に含まれる食物繊維は腸の働きをサポートする効果があるし、不飽和脂肪酸はオートファジーを加速させる効果もあるみたい。

また、生活リズムに照らして16時間の空腹時間を毎日作るのは、実際には難しいことも多い。そこで青木先生は、最悪週1回行うだけでもよいのだという。なんと優しいのだろう。。

・実践した感想

私がこの生活を意識し始めて1か月ほどたちますが、無駄な体重は少し落ちたような気がするし、オムロンの体組成計に現れる内臓脂肪の数値もだいぶ改善された。ずっと悩んでいたニキビができやすい肌も、最近は調子がいい。

久々に会う友達との飲み会や旅行、結婚式などでは食事も存分に楽しみたいので、16時間の空腹時間の確保はしていないけれども、それ以外の日常生活ではこれに気を付けていることで、長期で見れば健康な身体に近づいている気がします。

この本に書かれているメソッドは非常~に実践しやすいものばかりですので、興味のある方はぜひ読んでみることをお勧めします(文字が大きくて簡単な文章で書かれているので、数時間で読み切れます。)。

いつまでも健康な身体で。そして山に行こう!

ではまた!


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?