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耕不尽~はたらくということ~:どうする

NHK大河ドラマ『どうする家康』が面白くなってきました。私の住む三河地方では岡崎城横に大河ドラマ館ができたり、ドラマゆかりの有名人がやってきたり、各種イベントで賑わっています。その中でもタイトルの『どうする』がいろんなところで使われていて、ご当地グルメや観光キャンペーン、果ては献血会場でも『どうする』でした。

ドラマの中では松本潤さん演じる徳川家康が窮地の場面で家臣から「殿、いかがなされます」「殿!」「殿ッ!!」と詰められるシーンが多く、権限ある人に判断が求められています。『どうする』の後に『?』はなく、発音でも語尾は上がりません。さしずめ「さてどうする・・」といったところではないでしょうか?

一方で『?』が付き語尾を上げて、煽られたり問い詰めたりするように使われることも多いようです。職場で上司から部下に投げかけられる言葉に使われるケースもあるようで、知人の会社では乱用されているとも。その知人は「いや、どうするじゃなくて決めてほしいんだけどなぁ・・」とボヤいていました。ドラマと対比させると便乗した誤用のように感じます。

しかしながら自分自身に問いかけてみるとなかなか役に立ちます。たった4文字ですが自身を振り返り、どう在りたいか、今何をすべきかを冷静に考える機会になる言葉です。私自身は起業2年目であり将来に向けて形づくりの過程にあります。いろんな視点を使い分けて考えなければなりません。『どうする』のおかげで足元の仕事に奔走しながらも内省の機会を得て自己概念の成長に繋がっていると思います。大河ドラマは偉大ですね。

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