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耕不尽~はたらくということ~:働く2

初めての投稿となった『働く』の続編となります。『働く』では辞書に出てくる意味を紹介しました。そして2度目の投稿の『仕事』では「仕事とは?」の回答として私が気に入っている『仕事とは穴を埋めるようなものだ』を紹介しました。今回は最近『働くことの本質』について感銘を受けた話を紹介したいと思います。

キャリアコンサルティングのある研修において指導的キャリアコンサルタントの方からある介護施設の面談者(Aさん)のお話を伺いました。Aさんはその介護施設の元社員で、現在は嘱託という立場で同じ施設の清掃のお仕事をされています。日頃、清掃をしていると従業員の方々が「Aさん、いつもありがとう」「ご苦労様です」と声をかけてくれるそうです。そのことにAさんはとても感激したそうです。ご自身が従業員で働いていた時はそんな声掛けをした記憶がなかったと。そしてAさんはキャリアコンサルタントにこう言ったそうです。

「働くことの本質は、傍(はた)を楽(らく)にさせることだね」

紹介いただいたキャリアコンサルタントはとても感動したそうです。私も感動と共に「そうですよね!」と強く応えたい気持ちになりました。こんな思いを持つAさんですので社員時代も声掛けしなかったのではなく、周りを見る余裕もなく必死に頑張ってこられたのだと思います。定年を過ぎて同じ職場でなお新しい気付きを得るAさんを素晴らしく思います。

私の仕事への表現とは全く雰囲気が異なりますが「誰かのために」との思いが一致したようで晴れやかで清々しい気持ちになりました。大袈裟かも知れませんが、本サイトの副題として~はたらくということ~がひらがなであったことは運命的な巡り合わせにも思います。お気に入りがまたひとつ増えました。「傍を楽にさせる」思いを持ち続け、生涯、働けるところまで働きたいと思います。

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