見出し画像

吉本興業とUUUMの資本業務提携の狙いは?

2020年4月28日、吉本興業株式会社とUUUM株式会社の資本業務提携についてのニュースが両社の公式サイトで発表されました。
吉本興業公式サイト
UUUM公式サイト

そもそも『資本業務提携』って何?

資本=お金、業務=仕事
つまり『お金と仕事についてお互いに力を合わせましょう!』ということ。

資本業務提携するメリット
・他社の技術やノウハウを導入することで業務を効率化し製品の付加価値を高めることができる。
・お互いの株式を取得することができる。
・両者の独立性やブランドイメージを維持しながら、状況に応じて柔軟に連携がとれる。

議決権保有割合は?

今回の提携で議決権保有割合は公表されていません。
仮に50%保有している場合には『取締役の解任』『取締役・監査薬の選任及び報酬の設定』ができます。

もしもどちらかの会社の支配権を完全に取得するような合併や買収を行っていた場合、上場廃止になります。これはUUUMがマザーズに上場しているため。(吉本工業は2009年9月11日に上場廃止。)
ちなみに『資本業務提携』(業務提携、資本提携)は法令で定義された言葉ではありません。

つまり今回のケースはどちらかが乗っ取る的な話ではなさそうということです。。。


【本題】今回の提携の狙いは?

共にメディアで活躍する会社ですが今回の提携の狙いは何なのでしょうか。
両者公式サイトから抜粋すると…

・お互いの持つアセットを最大限活用
・吉本興業に所属するタレントのYouTubeチャンネル(約800チャンネル)の規模の成長や企業タイアップの獲得
・吉本興業のサポートによるUUUMクリエイターのマスメディアでのキャスティング推進
・YouTubeチャンネルでのコラボレーションや合同イベント開催

上記を目標として
両社所属の芸人、タレント、クリエイターのバリューを最大化する。
といったのがおおまかな内容です。
この場合のアセット(資産)とは所属する芸人さんやYoutuber、
つまり、お金ではなく『人』のことですね。

芸人さんのYouTuber化、YouTuberのテレビタレント化

公に認めさせることで各種媒体を行き来することへの批判(芸人のくせに、ユーチューバーのくせに、といったバイアスがかかった意見)を軽減。
さらにオンラインサロンのようにコミュニティ化することで他社と差別化することが狙いではないかと思います。

UUUMには毎年開催している『U-FES(ユーフェス)』という集客力(動員数)1万人以上のイベントがあります。これを吉本興業と合同で開催することで人気の芸人さんも登場し、集客力アップが期待できます。年末のジャニーズカウントダウンのように恒例行事として確立できれば集客によるチケット代+視聴率(動画再生回数)の広告費と、とても大きい収益が発生します。

KDDI『5G』とのタッグ

吉本興業はKDDIとタッグを組み次世代高速通信サービス『5G』を活用した、新たなエンタメ体験を共同で推進していくことを発表しています。(2020年3月23日)具体的には、吉本興業の芸人によるお笑いコンテンツとKDDIの持つ顧客基盤やテクノロジーを組み合わせて両社主催のイベントやお笑い興行を行うとのことです。
この企画に今回の提携が良い影響を及ぼし、新規エンターテインメント事業が発足されたら面白そうですよね。

しかもこのKDDIとのタッグについて、アンバサダーとして就任したのはキングコングの西野亮廣さん。オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の会員数は5万人越え(2020年4月29日現在)、数々のエンタメ事業を成功させて来た西野さんならではのアイデアに期待してしまいます。
(ちなみに筆者は西野さんのオンラインサロンメンバーです。。。)

今回書かせて頂いた記事の内容も、コロナの影響によって加速した時代の流れの一つかもしれませんね。

私はこの先、世界がどんなに変化したとしても、変わらない少年心でエンターテインメントを楽しみたいと思います。
そんな世界で皆さんと一緒に笑顔でいられたら嬉しいです。
最後までお読み頂きありがとうございました。


小笠原 元

この記事が参加している募集

スキしてみて

これからもあなたの人間関係がちょっと楽になるようなテクニックを記事にします。楽しませますね。 これからの活動の励みになるのでサポートして頂けたら嬉しいです。