三春ダムまで秋を楽しむウォーキング②(福島県三春町)
「せっかく三春町にいるのだから、この機会に三春ダムまで歩いてみよう!と思いつき、三春ダムまでのウォーキングを決行!」の続きです。
三春ダムまで秋を楽しむウォーキング①はコチラ↓
ミニストップでおやつを仕入れ、国道288号バイパス沿いに咲く素朴な草花たちを撮影した後は三春ダムを目指し、まずは三春の里田園生活館方面へ。その道中も道草し、なかなか田園生活館まで辿り着きませんが(;^_^
そんなワケで今回も道草の記録です。ちなみに花の名前は、Googleレンズ様を頼っております。
三春にも生息!特徴的なさえずり声を持つ外来の鳥
お花の名前と言いながら、最初に紹介するのはガビチョウだったりします。
三春の田園生活館を目指して歩いていたら、道沿いの雑木林から「グルリグルリグルリ…」という特徴的なさえずり声が聞こえてきました。
どこかで聞いたことのある声だ…と記憶を辿りながら、カメラを構え、鳥の姿を探します。近くの梢で発見! 夢中でシャッターを押しました。
そのときは、種類までは分かりませんでしたが、声同様、特徴的な目のまわりの縁取りは、ガビチョウ! Googleレンズ様にも「ガビチョウで間違いなし」と太鼓判を押していただきました。
ガビチョウは中国原産の特定外来種。日本の野鳥はおもに繁殖の時期にさえずりますが、ガビチョウは1年を通してさえずります(原産地が四季の変化がさほどない場所と思われるそう)。
高音の美しいさえずり声は最初のうちは、最初のうちはうっとりしますが、正直ずっと聴くのはしんどい…(;^_^
そのせいか飼い切れなくなった飼い主が手放してしまった鳥が森で繁殖し、全国に広まったのではないかといわれているそう。
ガビチョウの鳴き声が気になる方にはコチラがオススメ↓
ガビチョウについて詳しく知りたい方にはコチラがオススメ↓
ミズヒキに野原アザミ。道端の在来種たち
下の写真はおもに山地や平野部の道端、草やぶなどで見られるミズヒキ(タデ科)。日本全国に自生する多年草で、ご祝儀などで使われる水引きに似ていることから名付けられたそう。
地味なお花ですが、心惹かれる風情あり。「ワビ・サビの世界に通じるのか、茶室の脇などに植えられることもある」と記述しているサイト様あり。それもわかるような気がします。
詳しくはコチラ↓
下は秋の野山でよく見かける在来種のアザミの一種、野原アザミ(キク科)。アザミの仲間は春先から秋まで見られるため、以前は「アザミって花期が長いんだなあ」と思っていましたが、春先から夏にかけて見られるのは、野アザミなのだそう。
よく似ているため見分けるのは難しいらしい。
違いは、野アザミは春から夏にかけて、野原アザミは夏から秋にかけて花を咲かせること。
また、野アザミは花の付け根の苞(ほ)と呼ばれる部分に粘り気があり、触るとベタベタしますが、野アザミの苞には粘り気がなく、触ってもベタベタしないそう。今回も念のため触って調べました(;^_^ ベタベタしなかったので、野原アザミです。
下の写真はウォーキング①でもご紹介した「あかまんま」ことイヌタデ(タデ科)。ここにも咲いていました。
ホトケノザ(シソ科)。
春の七草の一つで、道端や田んぼの畦道のほか、コンクリートの隙間などあちこちで見られるお花。春の七草だけど、この時期にも咲くんだ…とちょっと驚き。
あとから調べたところ、花期は3〜6月とのこと。やはりこの花は季節はずれだったのかも?
下の写真は、たんぽぽによく似た花を咲かせるオニノゲシ(キク科)。
道端でよく見かけるので、在来種かと思いきや、19世紀に日本に入ってきた外来植物。原産地はヨーロッパですが、今や世界中に広がっているそう。
このほか、日本在来のノゲシと比べると、葉が硬く、縁が刺々しいという特徴があり、名前の「鬼」もそこに由来するとか。
在来種のノゲシについては、コチラをどうぞ↓
こちらも道端でよく見かけますが、実はヨーロッパ原産の帰化植物、ノボロギク(キク科)。
こちらも強靭な繁殖力と環境適応力の持ち主で、世界中に分布域を広げた1年生もしくは越年草。日本には明治初期に渡来し、一気に全国へと広がったそう。これも帰化植物だったとは…!
コセンダングサ(キク科)。
秋によく見かけるこの野草も外来種。日本にはすでに江戸時代には渡来したと考えられ、やはり世界中に分布しているそうです。
種は先に鋭い棘を持つ、いわゆる「ひっつき虫」。人間の服や動物の毛に刺さり、移動して繁殖します。
コセンダングサのアップ。白い花びらがかわいらしい。
種をつけたコセンダングサを逆光で撮影してみました。
コセンダングサと同じ場所に咲いていた野草は、紫色の花であることから南アフリカ原産の帰化植物、ムラサキイヌホオズキかイヌホオズキ(ナス科)と思われます。
アメリカイヌホオズキの花の色は白だし…と思ったけど、調べたら紫がかった花をつけることもあるらしい。間違っていたらごめんなさいm(_ _)m
アメリカイヌホオズキとムラサキイヌホオズキ、イヌホオズキの見分け方は難しいようです。
秋の野山を彩る可憐なキクたち
下のお花もGoogleレンズ様によると、「野菊」だそう。
ウォーキング①でもご紹介しましたが、野菊は秋の野を彩る野生菊の総称。ノコンギク、ユウガギグ、カントウヨメナ、シロヨメナ、ゴマナなどをまとめて「野菊」と呼んでいるそう。
この花は、色からみてシロヨメナ(キク科)かな? 詳しくないので、間違っていたらごめんなさいm(_ _)m
下の小さなキクの花は、Googleレンズ様でも詳細不明。黄色が鮮やか。
民家のお庭に咲いていたキクの花。これは園芸種かな?
おそらくルドベキア(オオハンゴンソウ科)と思われる花にしがみついていたナナホシテントウムシ。よく見ると右側にも小さな虫の姿が…!
秋の光を受けて輝くススキ(イネ科)。三春ダムまで、まだまだ歩きます(;^_^
道端でよく見かけるおなじみの野草のなかには、明治時代どころか江戸時代に日本にやって来た外来種がかなり混じっているんですね。いまや帰化植物として、日本の秋の風景にすっかりなじんでいますが(;^_^
三春ダムまでウォーキング③へと続きます!
……三春ダムどころか田園生活館までも遠い…(;^_^
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