人の問題ばかりに注目するのは良くない!
こんにちは!
今日は、私の経験をもとに「人の問題にばかり注目しないで」というテーマでお話しします。経営において人は重要と言っても、人の問題にばかり注目すると、あまり良い結果にならないことが多いんです。
例えば、「成長意欲がない」「学ぼうとしていない」「注意力がない」といった問題に注目してしまうと、次のような状況に陥りがちです。「コミュニケーションを取れるようになろう」「人の話をちゃんと聞けるようになろう」などのソフトスキルの問題になり、それを通り過ぎると、もう人の性格の問題だったり、その人の働き方や生き方の問題にもなってしまいます。
人の問題を考えるとどうなる?
こうなると、もう他人にはコントロールできない領域になってしまいます。性格や生き方は、その人自身の内面的な部分であり、他人が干渉できる範囲を超えています。そんなことに注目していても、企業の中の問題は一向に解決に向かいません。なぜなら、これらは外からの指示やアドバイスで変えられるものではないからです。
例えば、ある社員が「成長意欲がない」と感じたとします。この問題に対処しようとして、その社員に成長するための研修を受けさせたり、モチベーションを上げるための対策を講じても、根本的な解決にはなりません。結局、その人が本当に成長したいと感じない限り、外からの働きかけだけでは限界があります。
経営課題に着目する重要性
では、どうすればよいのでしょうか?
答えは意外とシンプルです。
本来の経営に着目し、経営課題を正しく設定し、行動のタスクに落としてあげることです。経営者やマネージャーがすべきことは、従業員一人ひとりの内面を変えようとするのではなく、彼らが正しく動けるような環境を整えることです。
例えば、新しいプロジェクトを立ち上げるときには、そのプロジェクトの目標を明確にし、具体的なタスクに落とし込みます。タスクが明確であれば、従業員は何をすべきかが分かりやすくなり、自然と行動に移すことができます。目標達成のためのステップを具体的に示すことで、従業員は自分の役割を理解しやすくなります。
私の場合はこうでした
私が新卒で入社した東洋製罐株式会社では、この点が非常にうまくできていました。組織の設計が非常に高い完成度を誇り、各部署の役割や業務内容が明確に定められていました。そのため、私自身も自分の仕事がどのように企業全体の中で機能しているのかを理解しやすかったです。
また、設計開発の部署や工場の品質管理課での経験を通じて、いろいろな部署と連携しながら仕事を進めることができました。こうした環境では、各自の役割が明確であり、何をすべきかがはっきりしているため、自然と行動に移しやすくなります。
結論
結局のところ、人の問題にばかり注目していても解決には至りません。それよりも、経営課題を正しく設定し、具体的な行動タスクに落とし込むことが、従業員に正しく動いてもらうための一番の方法です。
経営者やマネージャーとしては、従業員が効率よく動けるような環境を整え、具体的な目標とタスクを示すことが大切です。そうすることで、組織全体がスムーズに機能し、結果として企業の成長につながります。
ぜひ、皆さんも人の問題にばかり注目するのではなく、本来の経営課題に着目し、具体的な行動タスクを設定することを心がけてください。そうすれば、きっと組織全体のパフォーマンスが向上し、良い結果を生み出すことができるでしょう。
これからも一緒に頑張っていきましょう!
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