玩具のスライム② 水晶スライム(粘土)

玩具として売られているスライム。
第二弾は、Amazonで見つけた水晶スライム(水晶粘土という商品名もありました)。
これは一体何なのでしょうか？
レビューは高評価が多く、子供受けが良いようです。

パッケージにはフルーツスライムとあります。

　　なぜかストロー付。

フルーツがデザインされた入れ物の中身は、着色された透明なスライムです。

香りはどれも同じで、甘いなんと言えない香りです。レモンやスイカは入れ物の見た目だけでした。

硬めのゲルで切れやすいですが、優しくゆっくり引っ張ってやると写真のように伸びます。

天然樹脂と表記されていました。天然樹脂は樹液から液体が失くなって固まったものですが(例えば漆、コハク、松脂など)、確かに硬いスライム状になるものもあります。
しかし、この水晶スライムはネバつきがなく、手に付かないので扱いやすいです。

樹脂であれば、水に溶けず、アルコールに溶けるものが多いです。
試して見ましょう！

一部をちぎって熱湯に漬けてみます。

割り箸で混ぜてみましたが、溶ける様子はありません。

続いてイソプロピルアルコール、溶けるでしょうか？

混ぜても突付いても溶けません。

今度はアセトンです。アルコールではありませんが、一部の樹脂(プラスチック)を溶かし、シール剥がしなどに使われます。

全然溶けません…
見た目も変わりません。

あらゆる溶媒に耐性のある樹脂のようです。
しかも、着色可能な無色透明の天然樹脂。

おそらく、使われている天然樹脂は、元は漆のようなものだと推測されます。
実は漆には水に溶ける成分と有機溶剤(アセトンやアルコール)に溶ける成分、そしてどちらにも溶けない成分が含まれています。
この溶けない成分を分離して作ったものじゃないかと考えています。

上手く精製して不純物をのぞいてやると、透明な粘土が得られるのかもしれません。

玩具としての評価は、ベタベタしないので取り扱いしやすく、違う色どうしを混ぜることも出来るので楽しいです。
やや硬めなので、色んな形を作りやすいです。
子供ウケは良さそうですね。
ほのかに甘い香りもグッドだと思いましたw

......ストローは何に使うのか分かりませんでした。