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電子書籍「ゲルの不思議な世界」をKindleでリリースしました

noteのマガジン「ゲルの不思議な世界」から記事を厳選し、加筆・編集した本を作りました(マガジン以外の記事も採用しています)。
電子書籍限定の記事も8本あります。
半分以上の記事に500字以上加筆しました。図や写真を新規に追加したものも10本以上あります。
加えて、ほぼ全ての記事で写真と図をリファイン or 見易く作り直しています(この作業が大変でしたw)。
*Kindle Unlimitedで読むことも出来ます。

6章構成で、以下のようになっています。
スライム関連は、似通った記事(3,4本)を一つにまとめています。

目次
はじめに
ゲルとは?
ゲルの語源

1章 身近なゲル
 1-1 寒天
 1-2 豆腐
 1-3 高吸水性樹脂
 1-4 ゼラチンの化学
  1-4-1 ゼラチンと膠(にかわ)
  1-4-2 ゼラチンの用途
  1-4-3 ゼラチンの構造と特徴
 1-5 蒟蒻の化学
 1-6 こんにゃくゼリー
 1-7 フルーチェとペクチン
 1-8 ナタデココ
 1-9 ゲルインクとチキソトロピー
 1-10 化粧品の化学
 1-11 水の話
 1-12 オルガノゲル

2章 ゲルで遊ぼう
 2-1 スライムの化学
 2-1-1 スライムを作ろう
  2-1-2 スライムに色を付けて混ぜよう
  2-1-3 バルーンスライムのりとスライム風船
 2-2 暗闇で光るスライム
 2-3 光るアメーバジェル
 2-4 スーパーボール
 2-5 グァーガムとスライム
 2-6 スライムを乾燥させると?
 2-7 アラビックヤマトと木工用ボンド
 2-8 片栗粉スライムとダイラタンシー
 2-9 人工イクラの化学
 2-10 つかめる水

3章 知育菓子
 3-1 ねるねるねるねの化学
 3-2 実験スライムゼリー
 3-3 のびのびスライム
 3-4 つかめる!ふしぎ玉
 3-5 おえかきグミランド

4章 未来を拓くゲル
 4-1 ソフトコンタクトレンズとシリコーンハイドロゲル
 4-2 中身は空気?キセロゲルとエアロゲル
 4-3 切れない、潰れない「ダブルネットワークゲル」
 4-4 傷ついても回復する「自己修復ゲル」
 4-5 構造色とゲル
 4-6 3Dゲルプリンター
 4-7 動くリングの橋架け構造「スライドリング・マテリアル」
 4-8 ゲルの常識を覆す「テトラゲル」
 4-9 セルロースナノファイバーとゲル
 4-10 刺激応答性ゲル
  4-10-1 温度応答性ゲル
  4-10-2 電場応答性ゲル
  4-10-3 光応答性ゲル
  4-10-4 磁場応答性ゲル
  4-10-5 分子応答性ゲル
 4-11 偶然から生まれた「乾燥しないゲル」バッキーゲル
 4-12 BZ反応と自励振動(じれいしんどう)ゲル

5章 生物とゲル
 5-1 クラゲの化学
  5-1-1 クラゲの生態と仲間たち
  5-1-2 クラゲの大量発生と活用を考える
  5-1-3 世界最長の生物「クダクラゲ」
 5-2 コンニャクウオ(こんにゃく魚)
 5-3 好熱菌と温度応答性ゲル
 5-4 水酸化アルミニウムと深海のエビ
 5-5 レプトケファルスと見えないゲルロボット
 5-6 サメとロレンチーニ器官の謎
 5-7 デンキウナギの変わった生態と発電メカニズム
 5-8 奇跡のゲル「水晶体」
 5-9 驚異のゲル「生体筋肉」

6章 特別編
 6-1 ゲル研究の開拓者「田中豊一」
 6-2 周期表ストーリー
 6-3 幻の元素「ニッポニウム」

あとがき
参考文献

コンセプトは「学生時代にこんな本があれば良かった」です。
化学やゲルに精通していなくても楽しめて、それでいて専門的な内容・最先端の技術を知ることが出来る本。
ここ数年に出てきた最新の研究成果や、僕自身が10年以上続けてきたゲルの研究・調査内容を盛り込んでいるので、実際には僕の学生時代にはあり得ない内容です。今だから作ることが出来た本です。

もう一つ、目次を見て興味が出てくる本を目指しました。
一年前に出した「蒟蒻の歴史と化学」も同じ考え方で作っています。
最後に周期表と元素に関する記事を入れたのは、どんな物質も元素から出来ているためです。個人的に入れたかったという思いもありました。

蒟蒻の本と同様、文字や図の大きさを自由に変更できます。その分、中途半端に改行されるケースも出てきますが、ディスプレイサイズに合わせて読みやすい文字サイズにしてもらえればと思います。
レイアウト固定だと、著者の理想通りの表示になる一方で、拡大縮小が面倒でかえって見難いんですよね。

編集に加えて、新たに情報や考察・図を追加したので時間がかかりましたが、ゲルの本を出すことが出来て良かったです。
僕にとっては、論文や学会発表よりも嬉しいです。


読んでいただけるだけでも嬉しいです。もしご支援頂いた場合は、研究費に使わせて頂きます。