恋をするようにフラペチーノを吸い込む
スタバの「フラペチーノ」が大好きなんです。いつもいつも、甘い空気だと思って吸ってます。ストローでグッと吸い上げた瞬間、クリーミーな甘さやキリッとした甘さ、この世のありとあらゆる甘さが融合して、一気に血糖値が上がるあの感じ。飲んでいる間に冷たさで頭がキーンとなるのもたまらない!
こちらは大好きが行き過ぎてとち狂った私が、フラペチーノを飲むまでのめちゃめちゃにくだらない話です。
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「フラペチーノ カロリー」って、絶対に検索しないで欲しい。好きゆえに、牛丼やラーメンを引き合いに出されるカロリーが憎くて、私は事あるごとに罪悪感0で飲める方法を模索している。運動後に飲んでみたり、後の食事を抜いてみたり・・・。そうしたところで、飲んだという事実は私の心に明確に残るのだけど。
そこで私は思い立った。今回の新作『チョコレートマロンフラペチーノ』は、まるで恋をするように、飲んだこともすっかり忘れてしまうほど軽やかに飲もうと!!
かの有名なウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」で少女は舞踏会の後、「ああ、ロミオ・・・ロミオ、あなたはどうしてロミオなの」と恥ずかしい独り言を本人に聞かれ、お返しに耳が溶けそうになるほどの甘い言葉を返され、結婚の約束などを取り付けていると、たちまち朝が訪れる。惜しみなく愛の言葉を囁き、決して振り返ることなく、ただただ恋の熱に浮かされている間に時が過ぎ行く。
それくらいの勢いでフラペチーノに集中すれば、カロリーのことなど忘れて美味しい時間だけを楽しめるだろうと思い立った。我ながら、世にも奇妙な発想だ。
ちなみに、恋の炎を熱く燃え上がらせるためにした、簡単な準備がこちら。
・初日に飲むこと
・誰かと飲むこと
・ランチを減らしておくこと
・初日に飲むこと
単純明快。『チョコレートマロンフラペチーノ』の販売開始日である9月2日に飲むことに決めた。皆がこぞって飲む初日に飲むことで、飲んでいるのは「私一人じゃない」と強く思える。
ここは舞踏会の会場。恋を探しているのは私だけではない、誰もがその時を心待ちにしているのだ、という謎のイメージ膨らませて挑む。
・誰かと飲むこと
分け合えばカロリーも半分!
きっちり一人で一杯飲むのに、誰かと飲むと(体感)カロリーが半減するこの現象に名前を付けたい。しかし、今回ばかりはフラペチーノとの時間に集中したいと思ったこともあり、友人にLINEのスタバチケットをプレゼントし、使ってもらうことに。
ロミオにはマキューシオ、ジュリエットには乳母という影法師的な友がいたからこそ、美しい純愛が際立った。ということで、飲む時間や場所は違えど、大好きな友人である彼女を道連れに・・・(ごめん)。
・ランチを減らしておくこと
カロリーカット的な意味もあるけど、どちらかと言えば程よく食に飢えた状態で飲みたかった。空きっ腹に好物は最高だもの。
ロミオとジュリエットの恋を空きっ腹に例えるのは失礼すぎるけど、二人が恋に飢えている状況を私は空腹感で演出するという暴挙。
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そんなこんなで準備を終え、やっと訪れたフラペチーノとの時間。
『チョコレートマロンフラペチーノ』、シンプルに美味しいです!
チョコレート感が強めだけど、マロンの風味にほっこりできて、外は暑いけど口の中には確かに秋が生まれる。マスタードカラーなのに半袖のワンピースとか、サンダルに靴下とか、そういう曖昧なものを欲する季節ですね。
そもそも、コーヒー×チョコレート×マロンって、最強の布陣なので、合わない訳がない!
「恋をするように飲むと罪悪感0」なんていう、ヘンテコな試みだったけれど、美味しいという事実が最大級に手伝って(私的に)大成功ですよ。結局、美味しいは正義。
ああ、でも、美味しかったが故に、また飲みたい衝動が・・・。
そうか、恋ってまた会いたいって、もっと一緒にいたいって、思うものだったな〜。飲んだことをすっかり忘れるくらい軽やかに飲みたかったのに、恋は忘れられないものだということを、全く考えていなかったようです。
おかわりの予感を感じながら、この試みの唯一にして最大の盲点を激しく反省し、またスタバに繰り出すのでした。
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