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「好き」を仕事にするよりも大事なこと
SNS上でお会いしたことがないかたからメッセージをいただく機会が増えました。
よく言われることが「好きなことを仕事にされているんですね」という言葉です。
「好き」を仕事にするかたが増えてきているからなんでしょうね。
フリーランスとしてヨガインストラクターを始めて5年6ヶ月。
はたから見たら「好き」だから続けられたのだろうと思われても仕方がない。
ここでは続けられた、わたしの本音を書いていきたいと思います。
5年6ヶ月続けられたのは…
正直なお話、「好き」だから続けられたわけではありません。
「好き」というよりは、「やり甲斐」があったからこそ続けられたが、わたしの中ではしっくりときます。多分、好きだけでは続けられなかった。
これはわたしだけかもしれませんが、好きだけで続けていくってめちゃくちゃ難しいんですよ。
いろいろな壁にぶつかるし、心が折れることなんてたくさんある。
好きが嫌いになる瞬間だって、もちろん出てくるわけです。
ヨガインストラクターの道を選んだのは、ヨガが好きというよりかは流れに身を任せていたら行き着いた道だったのです。そもそも身体が硬すぎて、誰かに教えられる立場ではないと思っていました。
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苦手なことが多かったからこそ、自分の身体を使って研究をした。
それが、誰かの役に立てた。
当初から、身体の硬い人がレッスンには多かったのですよ。(今でもそうです)
ヨガレッスンの体験に行ったけれど、心が折れたかたがわたしのレッスンに通ってくださった。
誰かの役に立てて、喜ばれることに「やり甲斐」を感じました。だからこそ、続けられているのかもしれない。
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いまだに出来ないことが多いのですけれど…数年前よりかは、だいぶ身体もつくれてきました。
身体づくりの過程を、生徒さんたちにお伝えできているので、「苦手」も捨てたもんじゃないなと思っています。
「好き」のベクトルの向きは?
ヨガインストラクターという仕事も、ライターという仕事も、必ず相手が存在します。
人に教えずにヨガをするのであれば、相手は存在しませんが…
よくよく考えてみると「好き」のベクトルは、自分に向いているんですよね。
わたしが好きだと感じているのだから。
相手が存在する仕事のベクトルは、お客さまに向かないといけないです。
自分の好きを貫いていくと、お客さまの気持ちが置き去りになってしまうことも出てきます。
ライターの仕事を始めて思ったことが、自分という存在は裏方でしかないということ。
相手の想いを代弁することがライターの役割ですよね。つまりは、相手の伝えたいことを伝えるお手伝いをしているということ。
お仕事の依頼をいただいているかたの要望にお応えすることが、第一優先です。
ヨガも同じなんですよね。来られているかたの求めていることは、さまざま。
心がしんどくてお話を聴いてほしい場合もあるし、身体の不調をどうにかしたいかたもいる。ボディメンテナンスに来られるかたもいる。
オンラインヨガでは、皆さまの要望にお応えすることは出来ないけれど(なので価格が安いのです)お教室に来られたかたの要望には一人ひとりお応えしたいと思っています。
わたしの出来るか出来ないかよりも、大事なことはお客さまの気持ちを汲み取ること。
「好き」と思いながらも、柔軟に対応できるのであれば続けられるのかもしれませんね。
あくまでわたしの考えですので、悪しからず
もちろん「好き」で仕事を続けられているかたもいます。
これは、わたしの考えです。いろいろな考えがあるし、適材適所がある。やり方も、人それぞれでいい。
正解も間違いもないんですよね…!
わたしは「好き」を仕事にしたわけではなく、「やり甲斐」を仕事にしたということなのです。考えることが苦手なりに、試行錯誤をしていくのが楽しいのです。
良きせぬこともたくさん起こります。それすらも、乗り越えられたときの達成感が楽しいと感じるのです。
自分に合った働き方、見つかるといいですよね。
上村ゆい
ヨガインストラクターandフリーライター
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