田舎のお仕事さがし-3-

言葉って伝わるようで伝わらなかったりするのが不思議。

「申請手続きで躓くと気力を持っていかれます」

前回で触れました離職票が届かずやきもきした私は、年金事務所で退職したことを証明してもらえる書類があることを知り、必要な身元保証書や印鑑などを持って出かけました。ここで1つやらかしてしまいます。

私は年金事務所と市役所の年金課の区別が曖昧だったのです。

証明書を発行してもらうために市役所を訪れることが多かった私は、何の疑問も感じることなく市役所へ向かいます。どうか私のこの話を読んでいる方は同じ間違いをしてしまわないようお気を付けください(あまりいらっしゃらないとは思いますが)。今考えると離職票が来ないことでかなりのパニック状態だったようです。

市役所の窓口で対応してくれた綺麗なお姉さんに「離職票が届かないので証明書を発行してほしい」旨を私は伝えました。実際の申請窓口とは違うのでお姉さんも戸惑われます。ここからは私の推測なのですが、対応してくれたお姉さんは私が欲しい証明書は「退職証明書」で、年金事務所で発行される「資格喪失証明書」は選択肢から除外されていたようでした。「会社に申請していただかないとこちらの窓口では発行できない」「ご自身でご連絡が難しいようでしたら、私どもでご連絡しましょうか?」と退職した元職場の本社へ連絡をしてくださいました。

本社…電話に出なかったんですよ…ごめんね、お姉さん。

ただここから想定外だったのは、お姉さんが私が勤めていた末端の店舗にも連絡をしようとしたことだったのです。お仕事をされている方なら大体想像がつくでしょうが、末端に人事関連の書類を発行する許可を持つ従業員はほぼいませんし、退職した従業員をかまっているほど現在のお仕事事情はぬるくありません。実際元職場は在籍中なら申請できるけれど、退職後は手間が増えるので発行自体しぶる傾向が強くありました。一緒に働いていた先輩方に迷惑をかけることに対してとても申し訳なくなった私は、電話をかけようとしているお姉さんに事情を話します。

ものすごく訝しがられました。

私が退職した元職場に対して何か不都合のあることをしたのではないか、人間関係で何かトラブルがあり発行してもらえないのではないか。私は人の感情を読み解けるわけではないので、あくまでも表情としぐさと話し方で相手を見て判断してこう考えただけなのですが、当たらずとも遠からずだったようです。何度も「職場に電話しましょう」「困っていることを話せば発行してくれない会社はないはずです」「こちらでは書類が無いと手続きができないのです」とお話ししてくださいました。

ここまでくると私もなんだか可笑しいな?とは感じました。最初の対応からあれ?と感じることがあったのですが気づくのが遅すぎました。穏便に済ませたくて「自分でも連絡してみます」と伝えてその日は帰宅しました。最後まで色々話してくれたお姉さんには感謝しかありません。ありがとうございました。

帰宅後申請窓口自体が間違っていたことに気づきました。穴があったら埋まりたい、と切に願いました。煩わしくしてごめんなさい、とネガティブも発動します。

今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。また機会がありましたらお会いしましょう。