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「戯曲」の普及がいかに大切か。戯曲図書館1つめの目的

こんにちは、劇団かたかごです。

劇団かたかごでは、「戯曲図書館」という脚本を上演時間や人数などで絞り込んで検索できるサービスを作成しています。

このnoteでは、twitterやHP上におさまりきれない、「戯曲図書館の目指す役割」について詳しく説明していこうと思います。

今回は、目的の一つ目”戯曲”というジャンル書籍の普及について説明します。

戯曲の普及がいかに大切か。そのことに絞ってお伝えしたいと思います。

目的① ”戯曲”というジャンル書籍の普及


"戯曲"というのは「小説」「随筆(エッセイ)」「詩」などとともに文学の中の一つのジャンルです。

それなのに、“戯曲”を読む読者は数が限られています。

そのため、販売する出版社も限られています。

販売する出版社が限られていれば、当然、戯曲は書籍化されにくくなります。

町の本屋さんでも戯曲あるいは台本が売られている書店はほとんどないでしょう。

あっても大都市の大きな本屋のそれもとても小さいコーナーです。

つまり、台本は入手が困難になってきていることを意味すると同時に、

それは、“若い演劇人の戯曲を読む機会が失われる”ことすら意味します。

若い演劇人の戯曲を読む機会が失われるということは、これからの演劇の発展と成長を妨げることになります。

あるいは、演劇との出会いの場所を狭めてしまうということにもなります。

そうならないために、

戯曲図書館において、既成の「戯曲」書籍の紹介をし、購入を促すことで、戯曲の販売促進と普及を図ります。

演劇人が本を買えば、本の需要が多少なりとも高まります。

そうすれば出版したい出版社が増えてくるでしょう。

戯曲が本屋に並ぶようになれば、これまで演劇に触れたことのなかった人も自然と目につくようになるでしょう。

もちろん、それだけで、戯曲を読むようになるとは思いませんが、

好きな芸能人が出ていた舞台、あるいは、好きな俳優が好きだった舞台。

そうやってちょっとの手がかりから台本を読んでみようという人が増えればきっと

演劇という文化が徐々に徐々に理解され浸透していくのではないでしょうか?

あるいは、「絵本」と同じような感覚で、子供に「戯曲」を読み聞かせる。

そんな文化が生まれれば、この先、産まれてくる子供たちが

演劇というものを受け入れやすくなる環境ができるのではないでしょうか?

一回きりの上演で戯曲を眠らせてしまうのではなく、次の世代、次の世代へと戯曲をつないでいく、そんな役割を果たせればいいなと私どもは考えています。

これが戯曲図書館の1番目の目標です。




このnoteでは、戯曲図書館の目的とこれからを随時紹介していきます。


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