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インバウンドの大切さ

ブログの方では書きましたが、この1週間海外からのお客様をお迎えしていました。海外のプログラムの一環としてホームステイ受け入れだったので、朝晩がメインですが、うち1日はホストファミリーとい過ごす日ということだったのと、初めての日本とういことで、インバウンドの定番である浅草と原宿へ足を伸ばしてきました。色々と話を聞いていると、日本はとにかく物が安くてびっくりしたとのこと。ヨーロッパからのお客様だったので、ある程度裕福な国ではありますが、その言葉には、「やはり」という想い「ここまで差が開いたか」という想いとが複雑に絡み合いまいた。

思い起こすと6年前にノルウェーへ旅行へ行った時に、ずいぶん物価が上がったと感じたのと、会う会うノルウェー人、結構持っているものが高価なもので裕福に感じたのですが、今はさらに差が開いてしまったかもしれません。もちろん、ノルウェーが今異常なくらいに経済が強い(バブルという説も)ということもあるのすが、この最近のインバウンド旅行客の購買傾向を見ているとやはり日本は安い国なのだと思います。有名観光地では宿泊代を海外からの人に合わせてしまい、逆に日本人が止まれない状況が生まれているという話も聞きます。

日本国内の感覚ではジリジリと物価が上がっていることが危惧され始めています。今後は増税の話も出てきていますし、この先どうなるんだろうという不安が募る状況ですね。理想を言えば、物価が上がっても賃金が上がれば問題ないのですが、こちらも、まだまだどうなるかが不透明。今年の春は多くの企業が賃金を上げる努力をしていました。大企業ならまだ体力があるからいいものの、中小企業にとっては賃金を上げることはかなりのコスト負担になることは事実です。なので、その分営業利益を上げていく必要があります。

営業利益を上げるためには、売上向上と費用削減の二つが必要と言われていますが、今の局面では費用削減仕切っているケースがほとんどだと思いますし、仕入れについての費用削減は現実的ではありません。なので、売上向上が今まで以上に重要になるのです。ただ、この売上向上のために何ができるのでしょうか?
これも、業種によってだいぶ状況が異なると思います。自社が属する商品に対して需要が今後も臨める業種であれば、人々の消費を促す方向で売上向上のフェーズに乗せていくことができれば、良いサイクルに入っていきます。利益が増えるので人件費にかけることができていきます。多くの企業がこのサイクルに入ることで日本全体の経済が回復し、海外との格差も縮まる可能性があります。

しかし、今後需要拡大が見込めない業種の場合は、今のままの商品やサービスでは売上向上させることは叶いません。費用削減しても、今後売り上げが望めないのであれば、いつかは資金が尽きてしまいます。なので、今までのやり方と異なることをしなければならいので、「事業再構築」という言葉が最近盛んに言われるようになったのです。この需要拡大が望めない場合でも、一定の需要が常にあって価格を上げられる場合は別です。この場合は提供数は変わりませんが価格を上げることで利益が確保できるからです。

ようするに、利益を増やせるかどうかが、事業を変える必要があるかどうかの分水嶺に当たると言えます。

この需要を見る時にも一つポイントがあります。それは、海外からの需要があるかどうかです。冒頭に書いた通り日本は安い国と海外からは見られ始めています。なので、インバウンド旅行者は今後数年間はまた戻ってきますしこれまで以上に増えてきます。彼らの需要を取り込むことは、海外からのお金を日本にいながらにして取り込むことができるので、実は手っ取り早いのです。というのも、日本人の景気回復を待っていても、まだまだ時間がかかりそうだからです。なので、インバウンドを取り込むということは今まで以上に重要になってきているわけです。

ちなみに、これで日本の物価が上がってしまったらどうでしょうか?そうなっても、日本の強みである観光やサブカルなどの領域は他では真似できないものです。なので、これらを求めてインバウンド旅行客は来続けるでしょうし、そういった文化を海外へ輸出することは長期的に有効だと考えられます。

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