ドイツで医者にかかる(簡単な予約方法)

はじめに

ドイツで病気になった時(風邪をひいた時、足を捻挫した時、ピルを処方して欲しい時)皆さんはどのようにしてドイツの医師にかかりますか?

ドイツに住む日本人全員が全員、プライベート保険に加入しており、かつ日本人医師が多く住むデュッセルドルフ近郊に住んでいるのであれば問題は割とすぐに解決に向かうと思うのですが、実際のところそうはいきません。

交換留学で1年間だけドイツに来る日本人の大学生、サッカー選手になるべくしてドイツへと渡った日本人サッカー選手、まだドイツ語に不安を覚えつつ、それでも恋人と一緒に生活する為にドイツに移住した日本人。日本人がドイツへ渡る理由は様々です。

僕が知る限り、ベルリンは日本人が多く住むにも関わらず日本人の家庭医(日本語を話すHausarzt)はいません。その他ドイツ国内の大都市でも家庭医や産婦人科をどうやって見つけるのか、または仕組みは一体どうなっているのか検討もつかないと思います。国が変われば、やはり医療の制度も変わるのです。

そこで今回は、いまだ言語の壁は存在せど、少しでも簡単にドイツの医者を訪れる為のある意味「裏ワザ」を紹介したいと多います。

ドイツの医師(診療所)を訪れる

ドイツの開業医(診療所)を訪れる際には基本的に予約が必要になってきます。この制度が言語があまり得意では無い外国人にとってはとても厄介です。ドイツ語がまだ全然話せなかった当時の僕は、心臓をバクバクさせながら、何を言いたいのかドイツ語でメモも用意して、そして電話をかけた記憶があります。

でも電話に出た受け付けのお姉さんは凄い早口で、何を言ってるのかサッパリ分からない!!! 分からないから聞き返せば、彼女はだんだんイライラしてくるし、まくし立てるような語調。。。あ、やっぱり今度にします。

そんな感じで親知らずがジクジクと痛いのに何ヶ月も我慢して、結局痛みに耐えられなくなった時に当時付き合っていたドイツ人彼女の付き添いで歯医者を訪れた事があります。

話が逸れました。

もう一度言います。ドイツの診療所(開業医)を訪れるには基本的に予約が必要なんです。日本人の私達からしたら、にわかに信じ難いのですが、予約無しで医師を訪れると、受付で「新規の患者は受け付けていない」「今日は予約がいっぱい。他に行ってくれ。」なんて言われる事もあります。(何より、予約していないと分かると受け付けの際に不機嫌な顔をされる。)

そこで今回は基本情報を入れて(生年月日、診察の理由など)簡単にドイツの医者にかかる事が出来るサイトを紹介したいと思います。

予約サイト

その予約サイトの名前は、Doctolibと言います。検索すれば一発で出てくると思います。

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そうそう。そいつです。そしてサイトを開くとこんな感じで案内が出てきます。

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「z. B. "Kinderarzt", "Dr. Werner" oder "Zahns」と出ているところに受診したい診療科目を入れて下さい。Augenarzt/Ophthalmologe(眼科医)Orthopäde(整形外科)Hausarzt(家庭医) Gynäkologe (産婦人科医)。こんなところでしょうか。

「z. B. Berlin oder 12043」と出ているところには自分が住む街の名前、もしくは郵便番号を入れて下さい。最後に「Suchen」をクリックすれば完了(検索)です。

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そうするとなんと具体的にいつの予約が空いているのか表示されるんです!!

本来なら(昔なら)病院をGoogleで探し出して、電話番号を調べた後に予約が空いているのかどうか確認の電話をかけなければなりませんでした。

しかしこのサイトが医師の予約を容易にしてくれました。それでは好きな時間をクリックしてみましょう。

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この画面に来ます。まずはVersicherung(健康保険)を選んで下さい。Gesetzlich Versicherung(法定保険 )とPrivat Versicherung(プライベート保険)の2つから選ぶ事が出来ます。おそらく、この記事を読むほとんどの方は法定保険の所有者だと思うので、こちらを選びましょう。

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次に診察を希望する理由(Besuchsgrund)を選びましょう。

ここでは"Erstuntersuchung Neupatient/in"(初診、新規患者)を選ぶと良いです。きっと皆さんも初めてその医師を訪ねる事でしょうから。

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その後Arzt(医師)の名前が出てきます。この人であってますか?って確認ですね。

Datum und Uhrzeit(日付けと日時)の確認もここでされます。もし日時の確認も大丈夫でしたらTermin Vereinbaren(予約する)をクリックして完了です。

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何故か年齢の確認もされます。6歳以上なら6 Jahre oder älterをクリックして完了です。

その後、Emailを入力しメールアドレスの確認が来ます。

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メールアドレスあってますよ〜って事で認証確認も終えると、次に、

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この確認メールが来ます。これで予約完了です。もし、予約を延期したい場合にはTermin Versieben(予約を延期する)もしくは、やっぱり医者に行く必要がなくなった場合には Termin Stornieren(予約をキャンセルする)をクリックしましょう。

もうあとは予約した時間の少し前に診療所を訪れましょう。保険証は絶対に忘れないで下さいね。

そして受け付けで保険証を提示した後に、"Ich habe für heute einen Termin um 12 Uhr ausgemacht!!"(12時に予約したぜ!)とドヤ顔で言ってやりましょう。

そして万が一、受け付けで受診理由を聞かれたら" Ich brauche eine Krankmeldung "(病欠届けが必要です。)"Ich habe Kopfschmerzen"(頭痛がします。)なんて言いましょう。

まとめ

僕は流石にもう自分で開業医達に電話をかけて、医学ドイツ語/ラテン語をひけらかしながら医者の予約が取れるのですが、それでも未だにこのサイトを頼ってしまいます。だって、忙しくてイライラした受け付けにいるドイツ人と電話で会話をするのって本当に心のスタミナが削られるんですもん!

体調が悪いなら医者に行きましょう。僕たち外国人も保険料を払っていますし何より保険料を月々払っていれば、どの医者に何度かかっても無料なんです。ドイツの滞在中に様々なワクチンを無料で打つのも良し、眼科医に一筆もらってメガネを保険会社に負担してもらい、新しく購入するも良しです。

この記事で少しでも診療所を訪れるハードルが下がると嬉しいです。

それではお大事に!Gute Besserung!

もし、今後geina100の学生生活を応援してくださる方、この記事をおもしろいと感じてくださった方は、応援をよろしくお願いします。

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