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【ウィグとヅラ】

還暦も過ぎてくると、頭髪が段々と寂しくなってくる男が結構いることだと思う。以前の〈note〉にも書いたが、かく言う僕も例外ではない。

僕の場合はトップ全体が弱くなっていくタイプだ。だから、ひたいから上がっていく〈つの禿げタイプ〉や、脳天だけが丸く禿げる〈後ろ頭頂部分禿げ〉のように、極端に不細工な禿げ方ではないのが救いなんだと、自分を慰めてはいるのだが、それでも鏡の前に立つとなんとも言えない気持ちになるのである。

家内は「そんなに気にする程じゃないよ」、なんて気休めを言ったり、頭を覗き込んでニヤニヤしたりとか、まぁ、要するに僕の頭髪事情なんかどうでもいいといった感じなのである。他人ひと事だと思ってぇ~~・・・

しかし、男にとっては重大問題なのだ。だから、高価な増毛剤や育毛剤が売れるんだろう。

そこへいくと女はいい。女はお洒落として、堂々と〈ウィグ〉を着けられるからだ。女の〈ウィグ〉は、褒められることはあっても、決して非難されたりすることはない。

翻って男はどうだ❓️ 急に〈男性用ウィグ〉なんかを着けようものなら、必ずや「ヅラ」だと言って嘲笑されるのだ。だから、隠密裏に〈ア●ランス〉とか〈アー●ネイチャー〉を頼って徐々に増毛するしか手がないではないか・・だが、それには相当なる出資を覚悟しなければならないし・・・

いっそのこと、タレントのタモリ氏のように、最初から〈ヅラ〉を公表して開き直るのがいいのかもしれないが、そんな度量は持ち合わせてはいないし、結局は諦めるしかないのだろう。

女の〈ウィグ〉は許されて、男の〈ヅラ〉は後ろ指を差される・・・

理不尽じゃぁ~~っ❗️


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