見出し画像

【目に入れても・・】

正月に孫が来た。

自分が若い時には、子供を連れて親元にいくことは親孝行だと信じていた。けれども、自分がおじいちゃんになった時、息子夫婦が孫を3人連れて帰省するということが、如何にジィジとバァバの負担になるのかということを、身をもって知ることになったのである。

可愛い孫が来てくれるのは勿論嬉しいのだが、息子夫婦には、4歳の男の子と、1歳10ヶ月になる双子の男の子の、計3人の子供がいて、3人ともに一瞬たりとも目が離せないのだから、無茶苦茶疲れるのである。

ご飯を食べさせる、ウンチの心配をする、風呂に入れる、喧嘩の仲裁をする、散歩に連れて出る、そして何でも触るから監視しなければならない等々、1秒たりとも気が休まる時がないのだ。

オマケに、今回は孫たちの母親:長男の嫁の体調が良くなくて、ずっと寝ていて貰ったのだから大変だったのだ。たった1泊だったにも拘わらす、我々夫婦はくたびれ果ててしまったのだった。

1夜が明けて皆んなが帰って行く車を見送った時は、正直ホッとした訳である。

そうなのである。世の中のジィジとバァバは〈俄か素人旅館〉を開店して頑張っているのだ。

昔から、孫は目の中に入れても痛くない、とは言うけれども、あれは子供夫婦をおもんばかり忖度する意味合いがあるのかも知れないなぁと、勘繰りたくもなるのであった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?