【歩行器の老人】
炎天下、見知らぬおじいさんが、歩行器にすがり付いて路端に座り込んでいるのを発見した。
少しの間様子を見ていたのだが、道行く人々は誰一人として声を掛けようともしない。
〈なんだよぉ、皆んな冷たい奴等ばかりだなぁ・・〉
仕方がないので僕が声を掛けた。
訊けば、眠いので休んでいたとのこと。熱射病になってはいけないのでおじいさんを説得し、頑張ってお家まで帰って貰うことにしたのである。
幸いおじいさんの家は近くのマンションだったので、そこまで付き添って無事に帰宅することが出来たのであった。
いやいや、何も善人ぶっていい格好したわけではない。誰も声を掛けないから、仕方なくやったことなのである・・仕方なく・・
ってか、誰か声を掛けんかいっ❗️
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