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【指差す先のもの】

息子夫婦が3人の子供達を連れて泊まりに来た。4歳の男の子と2歳の双子の男の子の3人だ。

夕食が終り皆んなが居間で寛いでいた時だ。襖が開いていたので、トコトコと、誰もいない隣の部屋に歩いていった双子ちゃんのひとりが、薄暗い空間の斜め上を指差して何やら訴えているのだ。一卵性双生児なのでどっちがKちゃんでどっちTちゃんなのか、未だに判別出来ないのである。

すると、あとから付いて行った双子のもうひとりの方も同じように指差して何かを言い始めたのである。

「●#★〇◎がいるぅ~」
「#★◎●いるぅ~」

不審に思った家内がふたりの側に行って指差す方を視てみた。

「Tちゃん、Kちゃんどちたの❓️オバケでもいるのぉ❓️」

「オバケいるぅ~」
「そこにいるぅ~オバケェ~」

「えぇ~❓️何もいないよぉ・・どこどこぉ❓️・・・あ~あれは外の明かりだよ」

家内は、窓の外の街頭の明かりのことだと言うのだが・・・純真な子供には霊が視えるという話もある。ひよっとして、曾祖父ひいじいちゃん曾祖母ひいばあちゃんが、可愛い曾孫ひいまごの顔を見に来たんじゃなかろうかと、幽霊肯定派の僕は思ったのだが・・・真偽の程は定かではない。


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