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【感染 ④】

家内と娘と息子のPCR検査の結果、家内と娘が陽性、息子は陰性だという結果が出た。生後3ヶ月の孫娘には変わった様子はない。

同居家族に陽性者が出た為、僕だけがホテル療養をしても意味が無くなった。だから自宅療養をすることにした。

結局、娘が39℃家内が38℃程の熱を出したが、それを峠に症状は徐々に落ち着いていく。

ところが、今度は陰性だった息子が発熱する。3回もワクチンを打っているのに〈コ◆ナ〉に罹ってしまったのだ。

・・・・・・・

次の日である。遂に孫娘が発熱した。

陽性の母親と一緒にいるのだから時間の問題だったのかもしれない。熱は最大38度8分まで出た。

その夜、自分も〈コ◆ナ〉でキツい中、娘は徹夜で我が子を看病した。

朝を迎えた時には37℃まで熱が下がって、お乳も飲んだので家族も一安心していたその時、異変を知らせる娘の声が響いた。

「かあさん❗️❗️❗️」

異様な娘の声に家内は部屋に飛んでいく。

「えっ❗️なにぃ~っ❗️」

「★★ちゃんが❗️★★ちゃんが❗️息してない❗️」

「★★ちゃん❗️★★ちゃん❗️」

グッタリして顔は真っ白、唇にも色がない。チアノーゼを起こしたのだった。

ダメなんじゃないかと思った時、唇にフッと色が戻ってきて★★ちゃんの意識が戻った。

娘はオロオロしながら、やっとのことで救急車を呼ぶ。

男である僕は、怖くて何も出来ずに狼狽えるばかりであった。

15分も経たたない内に救急車が到着。受け入れ病院が見つかると、娘と★★ちゃんは直ぐに搬送されていった。


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