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【味噌汁のお代わり】

出張先の施設の〈味噌汁〉は、どんな具であっても物凄く美味うまい。

普段は食事に来る人数が少ないので、食堂ホールのサービス員はいない。従って、御飯や味噌汁は自分でよそって食べることになるのだが、ここの〈味噌汁〉が余りに美味いので、必ずお代わりをしている。自分でよそうのだからタップリ目によそった味噌汁を、僕は必ず2杯は食すのである。

ところがタマには食べる人数が多い時があって、そんな時には、ホールで給仕のサービスをする数名の食事係が動員されることになるのだった。

今朝はそういう日だった。普段は自分でよそっている御飯と味噌汁なのに、今朝はサービスをしてくれる女性がよそったものを受け取るのだ。

そしてサービスをする女性たちは、御飯や味噌汁を実に上品によそってくれるのである。

味噌汁は特にタップリと欲しいところなのだが、みっともないのでなかなか言い難いのだ。

早々に空っぽになった汁椀を持って、お代わりの味噌汁を貰いにいく・・のだが、次もヤッパリお上品なよそおい方なのだ。もっと入れて下さいとは言えない純情な僕なのである。2杯目の味噌汁もアッと言う間に平らげてしまったのだが、まだまだもの足りない僕なのだ。

しかし、3杯目のお代わりをすることは、流石に出来なかったのである。


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