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【目覚まし時計】

数年前に、誕生日だったか父の日だったか覚えていないのだが、娘が僕に腕時計をプレゼントしてくれたことがあった。

しかし、娘には申し訳ないのだが、普段は腕時計はしていないのだ。スマホの時計でこと足るからである。

ところが、出張先の部屋に居る時には、スマホだけでは何かと不便なことが多いのだ。

と言うのも、1日のスケジュールを時間通りにこなさなければならないので、たえず時間を把握しておかなければならないからだ。だからパッと見える時計があったほうが不安がない。

例えば夜中に目が覚めた時とか、部屋で休憩をしている時などに、いちいちスマホをタップして時間を確認するのが煩わしいし、直ぐに時間が分からないから不安なのだ。

そういう訳で、部屋に時計が欲しくなってしまったのだった。それも、針の付いたアナログの時計がいい。デジタル時計は数字だけなので、時間の前後感が掴めないからだ。

部屋には壁掛け時計もないので、僕は時計を買いに行くことにした。100均の時計で充分だろう。

という訳で100均に行ってはみたものの、置時計は流石に¥100-では売っていなかった。¥300-の目覚まし時計があったので、それを買うことにする。

ところで、100均の商品は中華製が殆んどだ。政治思想的な意味合いから出来れば買いたくないのだが、髙が1ヶ月の出張のためにいい物を買うこともない。僕は已む無く嫌々MADE IN CHINAを買うことにした。

選んだ目覚まし時計のパッケージの箱には、丸くて白い本体に白の文字盤、黒い針に黒い1~12の大きな文字の時計の写真が描かれている。

〈よしっ❗️これなら夜中でも視えやすいぞ》

そう思ったので、その白い目覚まし時計を買って帰ったのである。

さて、部屋に帰ってから早速箱から取り出す・・・と

〈・・・❗️〉

なんと真っ黒い時計が出て来たのだ。

本体も文字盤も黒くて針と文字が白い時計なのだ。

〈わっ❗️白黒が丸っきり真逆の時計じゃないか❗️頭の中は完全に白になってたのに・・〉

パッケージの箱には製品の「色」の説明なんて書いてなかったし・・書いてあったのかなぁ❓️・・それにしても、色が2種類あることくらいは一目で判るようにしとけよな❗️〉

しかし文句を言ったって買ってしまったものはどうしようもない。割り切れない気持ちだけれども、しょうがないから、なんとか黒脳に切り替えてから使っているのである。


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