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【ニコル君の暖房】
11月も半ばを過ぎて朝晩が寒く感じるようになってきた。
黄色いセキセイインコの〈ニコル君〉は、老鳥なので特に寒がり屋さんである。だから、先日からケージ内に小鳥用の電熱ヒーターをセットして暖めてやっている。
セキセイインコは、南の暖かい国が原産のインコらしいので、寒いのが苦手なのだ。
更に、電熱ヒーターだけではあんまり暖まらないだろうと思ったから、ケージの回りに透明なビニールを張って、即席のビニールハウスにしてやった。
それでも寒いのか、〈ニコル君〉はしょっちゅう電熱器の側に寄り添って過ごしている。
そして、夜寝る時には、念のためにビニールハウスの上からタオルを掛けてから寝かせるようにしている。
一夜明け、朝になってソ~~ッとタオルを外すと、〈ニコル君〉は焼鳥になりそうなくらいヒーターにくっ付いて寝ている。一晩中ヒーターの側に居たので脱水状態にでもなっているのだろうか・・目を覚ますと、真っ先に水カップの所にやって来て水を飲むのである。相当に喉が乾いているのだろう。
「ニコルゥ~~干涸びるなよぉ~」
そこまでヒーターに近づかなくてもいいのになぁと、僕を心配させる〈ニコル君〉なのである。
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