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【ユダヤ人 ②】

イスラエルに到着した〈遊牧民族〉は強引にイスラエル王国を創る。

そして〈モーゼ〉は、皆んなが幸せに暮らすための、神(ヤハウェ)からの約束事があることを伝える。契約内容は10個ほどあった。

〈モーゼの十戒じゅっかい〉と呼ばれる。

「あなた達は、神から特別に選ばれた人達です。神と契約を結んでくれたら、あなた達を幸せにします」

① 私、唯一神(ヤハウェ)以外は神と認めるな。
② 神の名をみだりに呼ばない。
③ 6日働いて1日休む。
④ 両親を敬う。
⑤ 殺してはならない。
⑥ 盗んではいけない。
⑦ 人の物を勝手に食べない。
⑧ 嘘をつかない。
⑨ 姦淫の禁止(レイプ)
⑩ 人の奥さんに手を出さない(不倫禁止)

これを守れば幸せにしてあげますよ、という内容であった。

こうして、10の約束を守ると誓った〈エジプト遊牧民族〉と神の間で始まったのが〈ユダヤ教〉の原点である。この時、神と約束した人達のことを〈ユダヤ人〉と呼ぶ。

これらのことは、のちに〈ユダヤ民族〉が残した〈旧約聖書〉に書かれているものだが、誰が書いたのかは分かっていない。

〈ユダヤ教〉を一言で解りやすく言えば、〈ユダヤ人〉の〈ユダヤ人〉の為の宗教だということだ。〈ユダヤ人〉だけが神から特別に選ばれた民族だという教えは〈選民思想〉と言われている。

だから、選ばれた人しか信仰が出来ない排他的な宗教だと、言えなくもないのである。(つづく)


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