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【スクリュードライバー】

家内に〈スクリュードライバー〉を作ってやったことがある。なんのことはない、オレンジジュースをウオッカで割っただけの定番カクテルである。

ただ、ウオッカが無かったので、代わりに焼酎で割ったものだった。芋焼酎でなければ、癖の無い麦焼酎や米焼酎でいいのだ。

さて、この〈スクリュードライバー〉は〈バージンキラー〉とも呼ばれているのだが、恐らくは、オレンジジュースの甘~い飲み口に、余りお酒が飲めない女の子でも、ついつい飲み過ぎて酔っ払ってしまい、それを見越した悪い男が飲ませるから、そういう名前が付いているのだろうと考えられる。

ところで〈スクリュードライバー〉という名前の由来を御存知だろうか。

1940年代にイランの油田で働いていたアメリカ人作業員が、喉の渇きを癒すために作ったカクテルが始まりとされているようだ。この作業員がマドラー代わりに、工具のスクリュー・ドライバー(ネジ回し)を使って混ぜたことからこの名前が付いたらしいのである。僕は、飲み過ぎた女の子がネジ回しのようにグルグルと目を回すから、そういう名前が付いたのだと思っていたのだが、それはとんだ間違いであった。

そして、以前に〈ブラッディ・マリー〉若しくは〈ブラッディ・メアリー〉という、トマトジュースとウオッカのカクテルの話を書いたことがあるのだが、この名前の由来がこれまた物凄いのである。

それはこうだ。

16世紀のイングランド女王、メアリー1世の異名に由来するといわれている。メアリーは即位後、300人にも及ぶプロテスタントを処刑したことから、「血まみれメアリー」(Bloody Mary) と呼ばれ恐れられていた。このカクテルは、トマトジュースの色と粘性を血液にみたてて、「ブラッディ・マリー」の名がついたといわれているのである。正に、西洋人のブラックジョークと言わざるを得ない。

それにしても〈血だらけのメアリー〉なんて・・・絶句するしかないではないか。なんか〈ブラッディ・マリー〉がすんなり飲めなくなってしまいそうである。

また〈ギムレット〉というカクテルがあるが、これはイギリスの海軍で生まれた「ジン・ライム」が原型だとされているカクテルで、ギムレットという名前の軍医が、ジンをストレートで飲むのは体によくないためライムジュースで薄めたことが発祥だと言われている。

なんと、人の名前だったのか・・・

いやはや〈カクテル〉の名前の由来は実に面白い。

(由来についてはWikipediaより引用)

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