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【レトルトカレー】

次男が小学4年生の時の話である。

学校から帰って来た次男はお腹がペコペコだった。家内は外出中で留守だったが、先に家に帰っていた2つ歳上のお姉ちゃんがいて、腹が減ったという弟にレトルトカレーをすすめた。

「レトルトカレーがあるけど食べるぅ❓️」

「レトルトカレーってなに❓️」

「湯で暖めてご飯に掛けて食べるんよ」

「うん❗️食べるぅ~❗️」

「お姉ちゃんが作ってあげようかぁ❓️」

「ええよ。ボクが自分でやるぅ~」

「あっそ~ぉ❓️じゃぁヤケドせんように気を付けてね」

「うん❗️だいじょうぶ」

そう言うと次男は鍋で湯を沸かし始めた。

暫くして湯が沸騰したので、次男はレトルトカレーを手に取って、銀色の袋の切り口を裂き、カレーを湯の中に入れ始めた。

それを見たお姉ちゃんが慌てて止める。

「わっ❗️ダメよ❗️それは袋のまま暖めるんよ❗️」

「えぇ~~っ❗️」

折角のレトルトカレーが台無しになってしまった。

過日、娘から聞いた話である。


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