【パン】
家内が、独り暮らしをしている、あるおばあちゃん家に行った時のことである。
買い置きしてあった〈パン〉がまだ大丈夫かどうか、チョッとみて欲しいと頼まれたそうだ。
見れば賞味期限が1ヶ月も過ぎている〈パン〉だった。
「おばあちゃん、これ1ヶ月も経ってるからもぉ食べないほうがいいですよ」
「まぁ、そんなに経ってましたかぁ」
ところが1ヶ月も経った〈パン〉なのに、黴のひとつも生えてないのを見てゾッとしたのである。冷蔵庫に入れてもいないのにだ。
〈パン〉を手作りしてみれば解ることなのだが、〈パン〉なんてものは、常温で置いておくと、2・3日で黴が生えるのが当たり前なのである。
売られている〈パン〉には防腐剤が大量に使われているとは聞くけれども、1ヶ月も黴が生えないとは本当に恐ろしい限りだ。
外国のある国を台風が襲って、水害で沢山の人が犠牲になった時、日本人の遺体だけが腐乱していなかったという話を聞いたことがある。防腐剤がタップリ染み込んだ日本人だけが腐らなかったということなのだろうか・・・
〈パン〉に限らず、あらゆる食品に使われる添加剤の種類や量が、世界一多いと言われる日本である。
実は、外国では使用禁止されている防腐剤や添加薬品などを買わされているのが日本なのだ。そんなことすら跳ね返すことが出来ないという、情けない〈属国日本〉なのである。
そして、殆んどの日本人がこのことを知らないのだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?