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【広島弁劇場②(翻訳付き)】

昭和の時代、僕は楽器店に勤めていた。

ある日、社長と一緒に店番をしていたのだが、そこへウチの親戚の叔父さんが突然やって来てこう言った。社長と叔父さんは懇意なのだ。

「なんとの社長❗️」

「わっ❗️びっくりしたぁ❗️どしたん❗️●●くん」

「社長、悪いんじゃがのぉ、タバコを1本頂戴や❗️」

「おぉ、チェリーでよけりゃ、そこへ2・3箱あるけぇひと箱持って行きんさい」

「い~や1本でええけぇ、ぜにゃぁあるけぇ銭ゃぁ~・・今朝出掛でがけにの、これでロングピースゥ買いんさい言うて、お母ちゃん(妻)が100円くれちゃったけぇ。銭ゃぁあるけぇ」

(当時、ロングピースは¥100―だった)

・・・・・・・

(標準語翻訳バージョン)

「なんと社長❗️」

「わっ❗️びっくりしたぁ❗️なんなんだよ●●くん」

「社長、悪いんだけどタバコを1本頂戴」

「あぁ、チェリーで良けりゃそこへ2・3箱あるからひと箱持ってけよ」

「いやいいんだいいんだ、1本でいいんだ。金は持ってるから金は・・今朝出掛けにさぁ、家内がこれでロングピースを買ってねって言って100円くれたから、金はあるんだ」

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