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【神社の駐車場】

クルマ2台での来客があるので、玄関前に駐車スペースをもうけておかなければならなくなった。

取り敢えず、1台だけ動かせばなんとかなるだろうということで、僕は、家内の〈セルボ〉を近くの神社の駐車場まで移動して玄関前に来客用の駐車スペースを作った。

・・・・・・・

やがてやって来た2台のクルマは、無事に駐車することが出来た訳である。

・・・・・・・

そして数時間後、お客さんとの用件の処理も無事終り、2台のクルマは帰って行ったのであった。

さて、玄関先が元の状態に戻ったので、神社まで〈セルボ〉を取りに行こうと思った。すると家内が行ってくると言う。神社までは歩いて2分くらいだ。

「アタシが取りに行ってくるわ」

「あっそぉ、じゃぁ頼むよ」

すると、家内が出て行って直ぐに家電話に電話が掛かってきたのだ。固定電話のディスプレイには家内の名前が表示されている。不審に思いながら直ぐに受話器を取った。

「モシモシッ❗️どしたん❓️」

「父さんクルマが無いよぉ❗️」

「えっ❗️❓️クルマが無い❓️」

「無いよ❗️父さん何処にクルマめたん❓️」

「神社の駐車場よ❗️」

「えぇ~無いよぉ❗️」

「・・まさか盗まれたんじゃないだろうなぁ❓️しかし軽自動車を盗む奴なんかおるかぁ❓️・・他に駐まってるクルマは無いんか❓️」

「白い車が1台あるけど・・〈セルボ〉盗まれたんじゃないの❓️どうしよぉ・・」

「盗まれたんかなぁ❓️・・チャンと鍵は掛けといたぞぉ・・しかし軽を盗むかぁ❓️」

「だって無いよぉ❗️ホントにここに駐めたん❓️」

「駐めたよぉ❗️」

「どの辺に駐めたん❗️❓️」

「消防小屋の奥の端っこの方じゃ❗️」

「・・えぇ~~消防小屋の奥ぅ❓️」

「そぉ、奥の左の隅じゃ・・」

「・・・奥の❓️・・あった~~っ❗️」

「んもぉ~~っ❗️ビックリさせるなよぉ❗️」

消防小屋の壁にピッタリくっ付けて、お尻から一番奥まで突っ込んでいたので、駐車場の入り口からは死角に入っていて視えなかったようだ。

「あぁ~良かったぁ~っ❗️」

「良かったぁ~じゃないよ・・まぁ、あったから良かったようなもの・・これ、〈note〉のネタにするからな」

「わっ❗️止めてよぉ~また馬鹿だと思われるじゃないの」

「はいはい、書く訳ないだろ」

なんて言いながら、ヤッパリ書いてしまったのだった。こんなに美味しい話をネタにしない手はないのである。



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