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2023年 ノーコードの主役はBubbleからFlutterFlowに交代すると考える5つの理由

ノーコード開発ツールはアプリケーションの開発方法に革命をもたらし、コーディングの専門知識が必ずしもなくともアプリ開発ができる画期的なアプローチを提供しています。

これまで、僕自身2019年にBubbleに出会って以降さまざまなノーコードツールに触れて来ましたが、結局はBubbleが圧倒的に優位な選択肢であり、一般にも人気のある選択肢だったと思います。FlutterFlowの登場は、そのBubble一強の牙城を崩す有力候補になっています。この記事を書いている2023年8月時点ではまだまだBubbleに一日の長があるとは認識しつつも、開発速度やコミュニティのコアユーザーを見ると、主役交代の可能性はかなり高いと考えています。

この記事では、主要なノーコード ツールとしてBubbleからFlutterFlowへの主役交代が起こりそうと考える5つの理由を考察していきます。

1. バックエンドの自由化

バックエンドも含めて統合されたノーコード開発体験を提供するBubbleに対して、FlutterFlowの主な利点の 1 つは、フロントエンド開発に特化していることです。

Bubbleはフロントエンドとバックエンドの両方の機能を提供していますが、それによって便利な点は数多くありつつも、他のユーザーのアプリの状況によりサーバーレスポンスが圧迫されたりとインフラ面ので自由度は逆に低くなっています。その結果、データベースの管理に関連するコストが発生してしまうこともあります。

その一方、FlutterFlowを使用すると、アプリを Firebase や Supabaseなどの外部のバックエンドツールにFlutterFlow内からシームレスに接続しながら開発することができます。つまりユーザーは、バックエンドの制約を気にせずにフロントエンドの開発に専念することができるのです。
この分業体制はアプリ運営を進めていくとかなり重要になってきます。スケールするならBubbleの場合はコーディング開発に切り替えるということが当たり前の選択肢であったように思いますが、FlutterFlowではその必要すらないという新しい選択肢が生まれています。

2. 開発できるアプリ制約からの開放

Bubble は主にWEBアプリ開発に重点を置いていますが、FlutterFlowはWEBアプリに加えて、iOS/AndroidのネイティブモバイルアプリとPWAも開発することができます。

これまでBubblerとして数々のアプリを開発してきましたが、やはりネイティブへの憧れはBubblerとして長年抱き続けてきたものですし、その制約からの
開放は刺激的です。

FlutterFlowの展開可能プラットフォーム画面のスクショ

また、FlutterFlowは現在Mac/Windowsのデスクトップアプリとして提供することができる機能をα版、ベータ版として提供しており、簡単に同一のプロジェクトを複数のプラットフォームにわたって展開できることで、一貫したユーザー体験を提供できます。(まだデスクトップは試してませんが)

3. コードの所有権の獲得

3つ目の大きな利点は、ノーコードでも開発したアプリのコードは Flutterで書き出しが可能な点です。

プラットフォームに縛られるBubbleとは異なり、FlutterFlowは必要に応じてコードを自由に変更およびカスタマイズできます。この自由度は、特に将来 Flutter技術チームに移行することを決めた場合には非常に貴重になります。

もちろん、Custom Actionや Custom Widgetで書いたコードもあなたのものです。

4. AIアシスタント機能

FlutterFlowは、AIで開発を支援する機能をいち早くツールに組み込むことに率先して取り組んでいます。

その代表例が「AI Gen 機能」で、アプリに希望の画面を記述すると、AIが仕様に基づいて画面を自動的に生成してくれます。(今後精度はよりよくなっていくものと期待)

この AI 主導のアプローチにより、精度はともあれ画面デザインに必要な時間と労力が大幅に削減され、効率よく洗練されたインターフェイスを開発していくことができるようになります。これはいかにポチポチで画面が作れると言えど大変助かります。

5. 価格競争力

すべてのプロジェクトにおいて、ツールやサービスを検討する際によく懸念されるの価格です。幸いなことに、FlutterFlowは初心者と大規模プロジェクトの両方に対応した価格体系を提供しています。

フロントエンドに重点を置いたツールとして、FlutterFlow はコストを最適化し、フロントエンド開発に競争力のあるメリットを提供する価格モデルを実現します。

さらに、このプラットフォームのフロントエンドへの取り組みは、将来の大幅なコスト増加の可能性が低いことを意味し、その規模や複雑さに関係なく、プロジェクトの安定性が高まります。

まとめ

Bubbleノーコードコミュニティで長年愛されてきた選択肢ですが、 FlutterFlowの出現により、開発ニーズに応える魅力的な代替手段として主役交代の機運が高まっている/高まっていく、と考えています。

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