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パリ・オペラ座の日々1993~1994:9月23日 オルセー美術館「バーンズ・コレクション」


9月23日

K君の滞在最終日だったので精力的に動いた。朝11時頃から夕方4時くらいまでオルセー美術館でバーンズコレクションを観た。有名な作品ばかりが並んでいて見ても見ても果てしないような素晴らしい展示だった。

その後はオペラ座でバレエチケット買ったり、K君のラファイエットでのお土産の買い物に付き合ったり。3人でシャンゼリゼ近くの中華で夕食。トロカデロからエッフェル塔まで歩き、一段目の展望台まで登った。帰宅は深夜12時頃。

バーンズの画集 290F
オルセーのカフェ 78F
バレエチケット 120F
靴下 48F
カルネ 39F
中華レストラン 199F
エッフェル塔 104F
新聞 15F
ポスター 50F
はがき 36F


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K君のパリ滞在も終盤で、この日は精力的に動こうということになり、まずはこの展示を見ねばなるまいと。当時たいへん話題になっていたオルセー美術館での「バーンズ・コレクション」です。

当時の自分たちはたいして美術に詳しいわけではなかったのですが、それでもこの展示が特別なことは理解していました。通常とは異なる時間予約制のチケット販売で、数日前に事前に購入していました。

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その時購入した図録

米国で製薬業で成功したアルバート・C・バーンズ (1872 - 1981) は、1912年頃から美術品収集を始め、ルノワール、セザンヌ、ピカソ、ルオー、マティスなどの印象派を中心にリアルタイムでパリの美術シーンと交流し、一大コレクションを形成しました。しかし当時の米国では一般的に印象派への評価が低かったため、コレクションに対しての批判が絶えず、やがてバーンズは自身のコレクションを教育目的以外では非公開、非複製、売却禁止としました。

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(米国・フィラデルフィアバーンズ財団旧館の建物)



その門外不出のコレクションが、展示室の全面改修の基金集めの目的で貸し出され、ワシントン・ナショナル・ギャラリー、オルセー美術館、上野の国立西洋美術館の三か所での展示が実現しました。1994年1月に日本に巡回しましたが、たいへんな盛況だったみたいですね。

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(2012年にフィラデルフィア中心部にオープンしたバーンズ財団美術館。現在はコレクションは公開されていますが、入場は予約制だそうです)



ということで、K君と一緒にいざオルセー美術館へ。じつは僕達夫婦もこの時が今回の滞在で初めてのオルセー美術館(バレエばかりで美術館に全然行けてなかった…笑)

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時間帯によって入場者数を管理するようなチケットでしたけど、さほど混雑せずスムーズに入場できました。展示室でも東京の美術館のような混み方ではなく、気持ちよく鑑賞できる状況でした。


どんな作品が並んでいたのかというと…

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セザンヌ


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スーラ 点描化する前段階のジャット島


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ゴッホ


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モディリアーニ 写真だと色味が全然違うけど(笑) 裸体の光の強さが印象に残ってます。


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セザンヌが特に力強いのが多かったような記憶。


こういった強力なラインナップに加えてオルセー美術館の常設のコレクションもあるわけで、これはもう半日程度ではとても見切れないという嬉しい悲鳴でした。本来ならもっとゆっくり味わうべきなんでしょうけどね~。オルセーの常設コレクションは美術の教科書に載っているような作品の連続ですから、K君と一緒におお!おお!と感激しながら観覧しました。

結局オルセーを出たのは夕方4時くらい。それからオペラ座裏手のギャラリーラファイエットなどでK君のお土産の買い物に付き合って、夕食後はシャイヨ宮~エッフェル塔へ行きました。オルセーもそうだったんですけど、エッフェル塔の展望台に上るのは僕たちも初めてで、パリ観光を大いに楽しみました。


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(この写真は春先4月のですけど…)

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