見出し画像

タイでコロナにかかったら(14) 隔離生活10日目※いちおう最終回(2022/7/26火曜)

前日の投稿はこちら↓


再検査日

いよいよ検査日だ。早めに起床し、シャワーを浴びて身を清める。なんとなく確率が上がる気がするのでいつもより念入りに歯磨きやうがいをする。この日の結果で帰れるかどうかが決まる。



27食目

ハインツのケチャップもいいよね

朝食はまたも先週に引き続きスクランブルエッグとサーモン。この日の朝食はこれかコーンフレークの2択だったので、迷わずこれ。ふわふわのスクランブルエッグがお腹に優しい。サーモンもいい絶妙な焼き加減で外がカリッと中がこれまたふわふわだ。



いよいよ外へ

サミティベート病院のPCR予約は10時。身支度をし、早めだけど9時に出発。フロントに一言「今からPCRのre-test受けてくる」と言い残し、ホテルのドアを勢いよく開ける。

ホテルを飛び出す

やった!外だ!10日ぶりのシャバの空気を思う存分に味わう。美味い。朝の空気はなんて美味いんだ。

小躍りしながらアソーク/スクンビットの騒々しい交差点まで来た。

バイクの数すごい

街は活気に溢れていた。ここはオフィス街でもあるので、通勤途中のサラリーマンやOLさん達が朝食(昼食?)を露店で買ったりしている。

オフィスビルの眼の前がこれ
テイクアウト用

近代的なオフィスビルとローカル色の強い露店とのコントラストがいかにもタイといった感じで最高だ。でもこういうパックに入ったテイクアウトは以前はあまり見られなかったので、おそらくコロナ禍以降のニューノーマルなんだろう。



歩くと違和感が

ホテルのあるアソークから病院のあるプロンポンは2kmくらいあり、歩けないことないけど、タクシーやBTS(スカイトレイン)使うのもな、という感じ。まだ時間にも余裕があるし、ちょうど歩きたかったところなのでがんばって歩こう。

歩くとなんか膝に違和感が。足取りもなんかぎこちない。長い隔離生活のため全く歩いてなかったからか、なんと俺の歩行能力は著しく衰えていた。ほんの数メートルで疲れが足腰に来る。あと今までエアコンの効いた部屋に24時間いたので、外の暑さがハンパない。タイってこんな暑かったっけ?



サミティベート病院でPCR再検査

ジャパニーズホスピタル

なんとか到着。汗だくになった。PCR検査はサミティベート病院の本館ではなく、対面にある日本人医療センターで行われる。
(追記:フォロワーのAさんらの情報によると、人によってはこの日本人医療センターじゃなくて、駐車場にあるフォローアップクリニックでPCR検査が行われるパターンもあるとのこと。そっちだとさらに時間もかかるし、医師の診断もあるので少し料金も高いです。なぜ2パターンあるのか不明。症状の違いとか?予約時に希望を伝えてみてもいいかも)

受付に行き、検査に来たことを告げると、パスポートのコピーを取られる。そしてここで意外な質問。「帰りのフライトのeチケットは持ってますか?」そんなの持ってるわけない。だって陰性かどうかまだわからないのに。もし陽性だったらパーじゃん。

素直に「いや、取ってないよ。なぜなら私はまだポジティブかネガティブかどうかわかりませんし」と答える。すると「大使館向けの書類に記入をお願いします」と書類を渡される。

大使館用書類の記入例

これは例の大使館コースの書類かな。ただ、一部しか記入しなくていいみたいで、念の為に抑えておくというやつかも。この書類の使い道がいまだによくわかってない。

まあ言われたとおり記入し、さっそく検査のための待合室に案内される。なお、これらは全て英語で会話したが、たぶん余裕で日本語通じると思う。

待合室(部屋というか、単なる廊下)には10人くらいいた。おそらく全員日本人だろう。だって日本人向けの病院だし。

この写真は帰りに撮影。この時は1人しか座ってなかった

10時ちょうどくらいに自分の名前を呼ばれる。

左が検査室

中に入り、すぐ検査が。舌の上の唾液と鼻に綿棒突っ込むアレね。検査スタッフのおばちゃんは日本語カタコトだったけど、俺が受け答えにタイ語をちょこちょこ挟んだら喜んでくれた。(明日=プルンニー、行く=パイ、空港=サナームビンとか、その程度のタイ語)

日本語でわかりやすい

お代はこちらから。カードも使えたが、現金がかなり余ってたし、今後使うこともなさそうなのでキャッシュで。検査料は4000バーツ(16000円)。結構高いね…。MedConsult Clinicは1500バーツだったから。
(追記:フォローアップクリニックでのPCR再検査だと料金は6500バーツだそうです)

注意事項が書かれた小さい紙を貰う。なんと結果は明日とのこと。午前中に検査したらその日の夕方には判明すると思っていたのでこれは戸惑った。

小さい紙

陽性なら連絡するけど(今日の夕方?)、陰性なら全く連絡しないよ。明日書類だけ取りに来てと。これダルいな。PDFをメール送信してくれてもいいのに。

ちなみにこれはフォロワーのAさんから後で聞いた情報だが、タイには国民の祝日があり、それに検査日が被るとさらに受取日が伸びることがあるそうだ。実際にAさんは現国王の誕生日(7月28日)に思いっきり当たってしまい、帰国便も泣く泣く後ろにズラしたとか。これは注意事項だね。

もう帰れるけどホングナーム(トイレ)だけ行っておこうっと。

入ったらパカッと

蓋が自動で開くやつ。これ完全に日本のやつや。TOTOだ。

ジャパニーズスタイルのウォシュレットに加えて、タイランドスタイルのハンドウォシュレット(別名:ケツ洗いホース)も備え付けてあるというハイブリッドトイレに感動。



ブレズクリニックで抗原定量検査

次は抗原定量検査だ。ただ、俺はPCR検査と次のブレズクリニックでの抗原定量検査との間を1時間しか開けてなかったため(ここは2時間にしておくべき)、急いでブレズクリニックのあるアソークに戻る必要がある。

そこでやむなくバイタクを使うことに。換気もいいから安全でしょ。

オレンジのベストを着たバイタク兄ちゃん達

駅や主要な場所の近くにはこのようなバイクタクシーの兄ちゃん達が客待ちをしている。オレンジと蛍光イエローのベストが目印だ。値段は20〜50バーツの間かな。目的地が遠いとたぶん断られるのでチョイノリ用。

走行中

バイタクで駆け抜ける。このあたりは高級住宅街でやたらと交通量が多いのだが、バイタクはすり抜けしまくってズンズン進む。

前側はあのシャチのキャラクター(名前知らない)も描かれていた

なぜか名古屋グランパスのロゴをペイントしてるトゥクトゥクを追い越す。



ブレズクリニック

アソーク交差点すぐ

ブレズクリニック到着。左側が薬局となっている。どちらも日本人スタッフ常駐で大変便利。予約時刻よりちょっと早めに受付したのだが、さっそく検査してもらえることになった。(ブレズクリニックは予約後に初診票PDFをメールで送ってくるので、あらかじめそれに記入して返送しておくとスムーズに検査できる)

そしてこれをホイッと渡される。

唾液採取キット

んでこれをよく読んどいてねと。

マニュアル

まさかのセルフサービスだとは。しかも精度が低いと言われる唾液検査。トイレで処置し、ブツは速やかにテーブルに置いとけというライク・ア・検尿方式。

こんなのいくらでも誤魔化せるよなと思いながらもマジメに採取し、提出。結果は夕方6時くらいには。2000バーツ(8000円)払って終了。

隣のブレズ薬局を覗くと、ATK検査キットが売られていた。

ATKキット、割とコンビニでも買える

唾液タイプが69バーツ(276円)、唾液と鼻綿棒のコンビが89バーツ(356円)と、日本に比べても大変安い。自分用や友人に配る用に何個か買っておく。



28食目

英語らしく発音するとハッダッ

もう少し街をブラブラしたかったが急に土砂降りの雨が降ってきたのでホテルに一旦戻る。昼食はホットドッグとポテト。帰宅が遅かったので既に配達されていたが、冷めても美味しくいただけるタイプの食事だったので問題なく完食。

雨は数時間で止んだので出掛けてもよかったが、検査結果が気になりまくりで落ち着かない。陰性だったらすぐに帰国便の予約をしなければならないし、足も痛いのでゴロゴロしてた。



29食目

これやたら美味かった

夕食はチキン。これとんでもなく美味かった。これも今までの献立で1、2位を争うだろう。上にかかったソースがやたらとフルーティーで美味い。果物の果肉のようなのが入っている。何このソース?

オレンジ色のタマリンドソース

献立表を見るとタマリンドソースとのこと。あの枯れた枝豆みたいな形の果物ね。これめちゃくちゃ美味いぞ!タマリンド好きになったかも。付け合わせのイモもホクホクでタマランド。



結果発表

ブレズクリニックの検査結果は夕方18時頃にメールで来るとのことで、ホテルでこの姿勢のまま待ち続けた。

なお室内は禁煙

18:15頃、ブレズクリニックからメールが。緊張の面持ちでPDFを開く。

PDF抜粋

Negative、陰性だ!やった!ひとまずこれで帰国できる!

ホテルのスタッフにもLINEで陰性証明書を見せる。

この後もスタンプ連打が続いた

相変わらずノリノリだ。こっちまで嬉しくなる。ホテルスタッフには今まで本当にお世話になった。備品もすぐ持ってきてくれるし、LINEの使い方もフレンドリーで楽しい。そのホスピタリティに大変感謝。

すぐさま帰りのフライトを抑える。明日の23時、スワンナプーム発/成田行きのタイ国際航空の便をゲット。本当に帰れるぞ。

もうひとつ受けたサミティベート病院のPCR検査の結果だけど、この際どうでもよくなったな。だってこの抗原定量検査の陰性だけで帰国できるんだもん。とはいえ保険会社への申請書類として必要だろうから明日は行く必要があるな。

検査の帰りにセブンイレブンで買ったビールで軽く祝杯をあげる。

ビールとお菓子



MySOSは必須

ところでMySOSという日本人帰国者用のアプリがあるのだが、これを事前に設定しておくと帰国時の審査がスムーズにできるらしい。

もちろん俺も設定しておいたのだが、本来の帰国日から時間が経ったからだろうか、どうも期限切れでデータ消失してるっぽい。

こんな画面に飛ばされる

よくわからんけどアンインストール→再インストールして、また設定してみたら何とか復活。先ほど送られてきた抗原定量検査の証明書もMySOSにアップロード。(PDFはダメなのでスクショで)

数時間後にはアプリのバックグラウンドカラーが赤から青になっていた。これでMySOSはクリアということらしい。

帰国時はこの青色を見せまくる



明日帰国

いよいよ明日帰国だ。明日はちょっと遊んで夕方には空港に行くだけなので、noteに書くようなネタが大してない。これが最終回だ。いろいろあったけど、このnoteのおかげで助かりましたとの声も多数いただき、自分も書いてよかったと思っている。

無駄な文章を省き重要事項のみ抜粋したまとめ版や後日談などは帰国後にアップする予定。

今まで読んでいただきありがとうございました。

(追記)
後日談です↓

こちらはまとめ版↓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?