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突発性難聴になりまして(5) 完

13.木曜日(続き)
聴力検査の結果、発症前の9割程度まで聴力が、戻っていた。先生からは、もう1クール(10日間)の入院は不要だろうと言って頂き、明日退院して、通院しながらの治療が続くことになった。出社は来週月曜日からしてよいとのこと。すぐに上司、両親、家族に連絡をした。
気を抜かずに、音響療法と血流促進のマッサージをして過ごす。

14.金曜日
午前中に血液検査、聴力検査を受け、退院となった。入院費(約20万円)の精算と次回の通院予約をした。

発症から丁度二週間が経った。

この二週間は、過去最大に大きな時間だった。

突発性難聴の発症と、入院中の読書は、自分を変えた。

当たり前は、当たり前じゃない。
自分がこれまでどれだけ恵まれていたのかを思い知った。

今まで気にしていたことなんて、本当にどうでも良いことだった。

これからは、周りの人たちに感謝して、少しでも力になれるようにする。

いや、程よく頼り合える人になる。

そもそも、人に頼ってない人なんていない。

例えば、お医者さんだって、弁護士だって、主婦だって、有名なYoutuberだって、ご飯は自分だけでは用意できない。

米を作る人、運ぶ人、売る人、魚を釣る人、運ぶ人、売る人、肉を作る人、運ぶ人、売る人、、、

星の数ほどの人の力が集まって、食卓に並んでいるのだ。

お金を稼いだからと言って、ご飯が食べられるわけじゃない。

いろんな人に、寄りかかっている。

寄りかかりまくっていきている。

自分も、人の助けになるようなことをしながら、人を頼りながら、生きていく。

楽しみながら、頼られ頼らせてもらいます。

写真は、実家の庭に咲いたらしい、去年植えた桜。

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