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MAD MAX 40th Anniversary に行ってきた・前編

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大国間の戦争により文明が崩壊、石油の枯渇で機能不全に陥った都市では暴走族が蔓延り、暴力とスピードが支配する世界で今日もガソリンを求め戦う……。
世紀末と聞けば誰もが思い浮かべる光景、その全ての元祖となった伝説の映画『マッドマックス』シリーズは世界中のファンを熱狂させ、公開から40年たった今もあらゆるコンテンツに影響を与え続けている。
2019年2月2日、マッドマックスの故郷であるここオーストラリアでは、映画公開40周年を記念するイベントが開催された。

※この記事は前後編に分かれており、前編ではイベントの概要及び前日までの様子について書いています。

ところでマッドマックスのイベントといえば、アメリカはカリフォルニアにて毎年開催されている Wasteland Weekend(荒野の週末)が有名だ。また、熱狂的ファンが多く生息する日本でも、マッドマックス・コンベンションなどのイベントが毎年開催されている。本場オーストラリアでは3年置きぐらいになんらかのイベントが開催される他、各地のモーターショーなどでレプリカカーの展示を見ることができる。しかし、今回のような大規模なイベントは滅多にない。
この記事は、マッドマックスの記念すべきお祭りをいち日本人参加者として記録したものである。

イベント概要

Mad Max 40th Anniversary: The Search For Max 2019
日時 : 2019年2月2日−3日(キャンプできる)
場所 : Maryborough Harness Racing Club
主催 : South of heaven social motorcycle club
内容 : マッドマックスに出演したオリジナルキャスト、スタントライダーらによる舞台挨拶、サイン会、グッズ販売。
ファンによるレプリカ車両のパレードラン、展示。ファン同士の交流。
チケット : 70AUD。オンラインにて販売。Eチケットは存在せず、リストバンドが郵便書留で自宅に送られてくる。購入時、当日券はないから絶対なくすなよ!と釘を刺された。

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これが白い封筒にペラっと1枚入って届く。怖い。

前夜祭

このイベントのために、20人を超えるファンが日本から海を越えてやってきた。チームを率いるのは本邦にてマッドマックスコンベンションを主催する、日本におけるマッドマックオタクの第一人者白石さんである。

イベント前日の2月1日。私はメルボルンに住んでいるので空港にてチームに合流、バスにてロケ地の見学に向かった。メルボルンから車で約1時間半のところに位置する小さな町Clunes は、最初のマッドマックスでトーカッターギャング達が集まるシーンの撮影地。かの有名なマックス・ターンも、ここで撮影された。

40年前の面影を色濃く残す風景を見学していると、映画を彷彿とさせるエンジン音と共に見慣れた車両が入ってきた。歓声を上げる我々。この町は翌日のイベントの、パレードランの出発地になっている。周辺には既に多くのレプリカ車両が集まっているはずである。

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フューリーロードのペイント!

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ナイトライダー号こと、パーシュートスペシャル。こいつはオーストラリアに2台しかないらしいが、今回のイベントには両方来ていた。今となってはベース車のモナーロがめちゃくちゃ高価に……。

この町にて私たちは、地元の映画製作チームのインタビューを受けた。マッドマックスファン達のドキュメンタリーを作っているとのこと。この記念すべき年に、映画とファンの歩みを記録しようとしている。彼らにはもちろん、翌日のイベントでも会う事になる。

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彼らと並行して、もう一つ驚くべき出会いがあった。ベルトロン・カダー氏が現れたのだ。ギャングメンバー、クランクを演じ、劇中に登場するグースバイク等の二輪カスタムを手がけた伝説的な存在だが、今まで日本のファンの前に姿を現したことはなかった。

多くは書かないが、この様子はいつか完成したドキュメンタリーで見ることができるかもしれない。

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伝説のロケ地でありながら普段はマッドマックスのマの字もない街なのだが、今回ばかりはコミュニティセンター前にこんな展示が。記念すべき年なのだと、ジーンときてしまう。

Clunesのバーでは、シドニーやブリスベンといったオーストラリアの他の都市からやってきたマッドマックス親父たちが、既にVB片手に盛り上がっていた。まだイベントは始まってもいないのに、町は熱気に包まれている。明日は一体どうなってしまうのか……。我々は期待に胸を膨らませ、ゆっくり休むかと思いきやホテルの一室で夜中までマッドマックス2を上映して過ごした。 既に正気の者はいなかった。

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後編に続く。

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