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音楽感想

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2015年7月の記事一覧

ポップセンスが爆発している17歳-シンリズム/心理の森

弱冠17歳にして、作詞、作曲、ボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボード、トロンボーンなどなどの諸々をこなし、類まれなポップセンスが爆発している楽曲を作り上げる神戸在住の高校生ポップシンガー「シンリズム」

木洩れ日の太陽が放つ淡い光、暖かさが伝わってくる様な心地の良いメロディとボーカルが混ざり合い、包み込むように広がっていきます。体を揺らしたくなる様な楽しく、弾むようなポップなサウンドが周りを
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パズルのピースが嵌っていく-LITE/Bond

国内外で活躍し、国境を越えたインストロックを奏でる4人組バンド「LITE」

二本のギターによる、牧歌性を帯びた凛とした旋律。1つ、2つと音のフレーズが徐々に重なり、あれよ、あれよと多重奏が奏でられていきます。かと思って耳を傾けていると、突然二重奏へと戻り、嵐の前の静けさの様な張り詰めた空気が流れます。その空気を切り裂く様にベースとドラムが加わり、全ての音が弾けるように鳴り響き、パズルのピースがハ
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グッドなギターロックの洪水-或る感覚/画家と筆

10代限定のロックフェス”閃光ライオット2011”でファイナリストとして選ばれ、10代で日比谷野外音楽堂でのアクトを経験した事がある4人組ロックバンド「或る感覚」

兎にも角にもエモーショナルにかき鳴らされるギターが動き回り、要所要所はもちろん、様々な場面で耳に残るようなフレーズが心地良いギターロック。攻撃的な荒々しさを持ちながらも、心に染み入る様なグッドなメロディが洪水の様に押し寄せ、耳に流れ込
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Dats Tokyo Culture!!-DATS/candy girl

日本で最も多種多様な人々が生活している、極東に位置する日本の首都東京。この街で生み出されたカルチャーは数知れず、消えていったカルチャーも数知れず。そんな数多のカルチャーが渦巻き、息づく街に呼応するように2013年に結成された「DATS」

彼らが吸収してきたカルチャーを融合させたサウンドは、東京と言う街が持つ、多くの人々の様々な思いを孕んだ煌びやかさを表現するように、フワフワと弾みダンスしたくなる
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万人受けしない!「モテるインスト」-Marmalade butcher/Anima

通称「マ肉」と呼ばれる4人組のインストバンド「Marmalade butcher」
「モテるインスト」をモットーに楽曲を発信し続けている。

テキトーに万人受けするような、巷に溢れている判別不能な大量生産大量消費の音楽を作ってモテようとしている奴らとは違う、吸収してきた数多の音楽が詰まった音をマシンガンの様にこれでもかと打ちこんできて、蜂の巣にしようとして来るカオスな万人受けしないロックインスト!
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中毒性(MC)×中毒性(TRACK)=group_inou/EYE

まるで、夜中に自然と考えてしまう、纏まり切らないアレやコレやのモヤモヤを代弁するかの様に颯爽と現れたTRACK担当のimaiとMC担当のcpによるエレクトロ的ヒップホップユニット「group_inou」

自分の意志とは関係なく、渦巻き始める様々な感情によって、頭の中から溢れ出る正体不明な言葉。
それらをピックアップして正体を明かす様に紡がれた不思議なリズム、語感を持つリリックの連打。
そのリリッ
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決意と発揚のロックーKidori Kidori/Come Together

大阪府にございます堺の幼馴染である
(Vo/Gt)マッシュと(Dr/Cho)川元直樹による
「Kidori Kidori」

ある日、たまたま購入した
ロックコンピ『SD√SELDOM Vol.1』
通して聴いている時に嵐の様に鳴り始めて
ビリビリと衝撃を受け、一聴き惚れしました。

最近のロックバンドでは見られない
疾走するエッジの効いたダークなギター
硬質的なソリッドなドラム
そして、イギリス
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既成の枠を越えるポストポップーSOUR/Life is Music

フランス生まれイギリス育ちのギター&ボーカル
ドイツ生まれスペイン育ちのドラム&ノイズ
銀座生まれ銀座育ちのベーシスト
と言う奇妙なトリオ「SOUR」

奏でる音はポップ
ポップだが、ただのポップとは一味違う。
異なった環境下で生まれ育った
三者三様に蓄積された様々な音の要素が絡み合ったからこそ
奏でる事が可能なポスト・ロックを彷彿とさせる
既成の枠を越えたポスト・ポップ。

一聴するとシンプルに
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