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過去は変えられる


僕には時々思い出す好きなフレーズがある。

平野啓一郎さんの「マチネの終わりに」にあった文章である。

「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」

この言葉を聞いてあなたはどんなことを思うだろうか?  

私はしばらくこの言葉を信じることはできなかった。


1. 後田ちゃんさ、不幸で当たり前だと思ってない??


僕はこれまでの人生(特に中高時代)において、

苦しい経験を幾度かしてきたと感じている。


いまでも夢に出てくることもある。

正直、そのことで何度涙したか正直覚えていない。


そんな自分の、モチベーションは

輝いてる友達、ライバル、自分を見下してきた人に

勝つこと、見返すこと、負けないこと。


でも、そんなある日、信頼していた友達から

「後田ちゃんさ、不幸であって当たり前だと思ってない?」

と言われたのだった。

自分はそんなことないと思っていたからこそ

なんてこと言うのだろうと思ったのを覚えている。


たしかに、振り返ってみると

ネガティブから離れらことは出来ないと感じていたのである。



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2. 言葉はカメレオン


そんな自分にも転機が訪れた。実は2020年の5月だった。


長かったネガティブとの共存生活もついにガタが来たのである。


しんどかった。何をやるのもきっかけは劣等感。

人と比べ、過去の自分におびえていた。

どんなに頑張っても幸せになれる気がしない。

やりたいことをやっているはずなのにいつも疲弊していた。


そんな自分を救ってくれたのは、
信頼していた先輩にかけてもらった 言葉 だった。

「後田はもっと幸せになっていいんだよ」
「頑張りすぎなくてもいいんだよ」


最初は、信じることが出来なかった。

自分からネガティブを取ったら、
何者でもなくなってしまう気がしていた。

気付いた時には過去のトラウマが、つらい経験が
この上ないアイデンティティになっていたのだ。


その言葉を通して、ネガティブがなくても
僕は前に、幸せに進むことが出来るんだと。

時間をかけて飲み込み、理解することが出来た。

過去は変えられる。
過去は未来によって変えることが出来ると。

これからの自分の行動でどんな風にでも
過去を捉えることはできると。
過去にどんな風にヤジルシを込めるか
ということなのではないかと。ぼくは感じた。


たかがこれらの言葉で、
されど自分に本気で向き合ってくれた先輩の言葉1つで
僕はネガティブ生活からおさらばすることが出来たのである。


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いまだからこそ、僕は思うことがある。


言葉は、ほんとうにカメレオンだと思う。

これまで、自分も言葉でたくさん傷つくことがあった。
でも一方でこんなにも温かい言葉で救われることもあった。
どんな風に使うかで大きく変化すると感じた。


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3. 言葉の企画2020


僕は今年、ずっと参加したかった言葉の企画に参加している。

言葉の企画とはなんぞや?という方は下の記事を読んでみてください!



自分が言葉の企画に参加したのにはいくつか理由がある

その中でも強い理由としては、

自分も言葉を通して、人を幸せにしたい

と思ったからである。


これまでも自分の生み出すもので

人を幸せにしたいと思い、写真を通して発信してきた。



写真には

言葉を使わずに思い伝えるという奥深さ

があると感じている。


あの転機があってから、
自分も先輩からもらった言葉で救われたように
身近な誰かのために言葉を紡ぎたい
と思うようになった。


もちろん、今でも怖さはある。

もしかしたら、また傷づけられるかもしれない。
はたまた、自分の言葉も誰かを傷つけてしまうかもしれない。
でも、その言葉の針の鋭さを分かってるからこそ

言葉に自分の思いというやじるしを込めて、優しい世界を作りたい。





ありがとうございます!!!