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【帰国後に待っていた生活と心境】

あと10日で、留学を終えて帰国した日から1年が経とうとしています。
留学中に出会えた1番の友人からは、お別れを言って帰路についた2023年7月1日から丁度1年経った日に「時間経つの早いね」とメッセージが来ました。
フランスのNantesで1人乗った電車での感情が思い出されました。


こんにちは、GCSの菩提寺です。
今回は、留学後の「友人関係」「学校生活」「辛い事・後悔」に焦点を当てた記事を書こうと思います。
これから渡航を開始する方、来年以降留学に行こうと考えている方、帰国後の自分はイメージ出来ていますでしょうか。
良くも悪くも、帰国した後、イメージ通りにはいかない場面もあると思います。環境の変化等で辛い事があるかもしれません。全ての悩みに共感出来ないのが悔しい所ですが、わかる部分も多少はあると思います。
既に帰国してる人、今後帰国する人で、もし悩んでいる人がいたら、助けてくれる人は見渡せば周りにいるので、頼って下さい!!


留学で築いた友人関係

冒頭で触れた友人Pを始めとして、オスロで出会った友人達とは今でも繋がっています。現地で出会った日本人の友人達も然りです。
この繋がりが今に大変活きており、友人達なしに今の自分はいないなと、つくづく思います。では、どんな風に活きているのか、ほっこりした話も交えて、いくつかエピソードを紹介したいと思います。

パリでの出会い

ある夕方、友人Pとビデオ通話をしていました。
たわいもない会話をしてた所、ふとInstagramを開くと中高の仲良い友人がパリにいることが判明しました。
「友達が今パリにいるんだけど、会ってみる?」
軽いノリで友人Pと中高の友人に連絡すると、その夜、ツーショットが送られてきました。2日後には一緒にバーに行っている写真も。
勝手な自己満足に過ぎませんが、2人とも初対面にも関わらず、お互いのことを褒めており、楽しい時間を過ごせていたようで、1人宮城県から微笑んでおりました。

ちなみに、友人Pとは二人で一緒のアーティストを推していますが、彼の実家に長い間泊めて貰ったお礼にアルバムを船便で送りました。
届いてから1週間が経った頃、短い動画が送られてきました。おもむろに始まった動画からは、耳馴染みのある曲が流れ、彼と彼の両親が座りながらリズムを刻んでいる様子が映っていました。
日々の疲れが一瞬で飛ぶほど、今年1番ほっこりした出来事です:))

友人Pを介したイベント

友人Pから、後期から東北大の研究室でインターンシップをする予定で、日本への道中、ユーラシア大陸を横断しようと計画している友人がいると連絡を受けました。
その人とwhatsappで繋がり、UHや仙台について情報共有をしていた所、その横断計画に誘われてしまいました。
学生生活最後、気になるイベントが舞い込んできたので、安全とビザをしっかり確保した上で行く計画を、その友人と立てています。
こんな繋がりとイベントは、留学に行っていなかったら、無かったんだろうなと感じます。

日本人の友人達

留学中、ヨーロッパから来ていた学生が多かった事もあり、日本人以外の人と一緒に居る時間が多かったのが事実としてあります。しかし、勿論素敵な日本人とも沢山出会えました。
留学中は一緒に辛い事を話して助け合い、留学後は学生生活や就職活動や進路について話し合いました。同じ冬の辛さを知っていたり、長時間のハイキングを一緒にしたり、日本食パーティーを一緒に開催した事を通して、関係性はより深まりました。
最近の驚きは、僕と同じように留学支援の活動をしている、オスロで出会った他大学の友人と、GCSの活動を通してばったり出会った事です!
また、ある地域に留学経験がある学生を探していた時には知り合いを繋げて貰うなど、助けて貰ってばかりです。
現地で日本人と積極的に関わるかどうかは人によって多少意見が分かれてしまう事かも知れませんが、僕は積極的に関係性を築くことをおすすめします。

帰国後に出会った人達

こんな素敵な出会いは帰国後も意外と多く、友人達が卒業していき仙台に取り残されていく中、新しい出会いにまた助けられてしまいました。
このGCS が一つの良い例です。
昨年度・今年度も、留学を通して出会えて良かったなと思えるメンバーしかいません。
みなさん、カウンセリングは勿論ですがイベントでメンバーと会う機会がある際には、留学だけでなく他の事も聞いてみてください。きっとタメになる答えが返ってくるはずです!

最初から上手くはいかなかった留学先での友達作り

人に恵まれているなと心の底から感じますが、留学が始まってからは不安だらけでした。
「フットワーク軽く何でも顔を出す」「とりあえず話しかける」を意識して最初からアクセル全開で留学生活を始めましたが、やはり壁にぶち当たりました。
「パーティーなんて行った事無いけど、友達作るために参加してみよう」
緊張しながら勇気を出して参加したはいいものの、会話が速くて何を言っているか分からない、ノリが分からない、なぜそこで笑っているのか分からない。
頑張ろうと決め込んで、明るく分かっている感じで反応もしていました。
ただ、誘われる度に行っては、その場に合わせ、家に帰った後は出来なかった自分に落ち込み、その回数を重ねていくと、段々しんどくなっていきました。誘われても断る口実を考え始めた頃には、あと1年やっていけるか不安で仕方ありませんでした。
ここでも、心の支えとなったのは日本に居る友人や渡航前から連絡を取っていた友人でした。何とか励まされた結果、綺麗な英語を話そうとする事から、僕という人間が英語でも伝わるように、とりあえず下手でも中身のある英語を話そうと、マインドを変えました。
そこからは段々心も軽くなって、接し方が分かってきました。ノリを現地に合わせようとしていましたが、1番接しやすく、自分を分かって貰えるのは、日本に居る時の人への接し方と同じだなと、僕の場合は感じました。
最初は辛いと思いますが、その先には色々な素敵な出会いが待っています!

恐らく初めてのパーティーの写真

帰国後の学校生活

僕は今秋保におります。
諸事情で住み込みで働いております。
派遣として働いて分かりましたが、自由に使える長い時間を作るのはとても難しい。制約が様々ある中、働く事を辞めて長い時間を作るのが、いかに計画的に、かつ挑戦的に行われているのか、僅かながら感じ、それを実行してきた社会人を尊敬しました。では秋保にいる前はどんな生活をしていたのでしょうか。

4年後期

最後にも書きますが、この時期が1番しんどかったと記憶しています。
主に就職活動と卒業論文がプレッシャーを与え続けました。

まず授業は、留学前に大体取り切っていたので、専門科目(経済学部では基本専門科目)の授業を2つとゼミのみでした。中間テストは、4年になって初めての対面テストでした。ゼミに関してですが、僕は9月卒業を予定していたので、本来なら12月下旬に提出する卒業論文をそこでは出さず、6月下旬提出予定で動いていました。ただ、教務課への提出がその時期であるだけで、教授への提出は5月末でした。そうなると3月末には8割完成させていないといけず、実質半年しかないような状態でした。
次に就職活動です。
サマーインターンが7~9月(早くて春)ですので、留学している最後の1、2ヶ月はES提出・面接・テストなど起きられる時間に合わせてやっていました。結果参加出来る事になったインターンシップには、帰国してからすぐ参加していました。モヤモヤが残るインターンシップが多かったのですが、2つだけここなら働きたいと思える場所があり、それに向けて後期からは路線変更しました。ここでも心強い仲間に出会えました。
その他ですが、まず住居に関して、諸事情で多賀城市に住める事になったので、仙台には用事があるときに通っていました。アルバイトはそのまま籍を置かせて頂いたので、頻繁ではありませんでしたが時間があるときに働いていました。後は、今もやっているGCSはこの時期から始めました。

4年をもう一度(5年前期)

9月卒業なので、これが最後のセメスターになります。
授業は前期で取り切ったので、大きく残すは卒業論文と就職活動になりました。どちらもゴールとなる日が明確に決まっていたので、3月と4月はそれに時間を割いていました。
5月は遊ぶ日も多く、中々楽しい1ヶ月でした。
そして6月からは秋保スタートで、現在に至ります。

帰国後の辛かった事と後悔

留学後の報告会では、「世界と自分の間に存在するギャップに気付いた事で、新しい課題に出会えた留学」と自分の留学を括りました。良い変化も十分ありましたが、同じくらい、変われず辛かった事もありました。
関わる事が出来た人が圧倒的に増え、そんな人達との交流や見てきた社会を通して少しばかり視野も広くなったと思いますが、その分自分が出来ていない部分や問題だと思うことも増えました。

報告会スライド(1)

昨年の報告会時点では、以下のスライドのように自分の課題を簡単に書きました。特に4つ目、これに悩まされました。

報告会スライド(2)

ある尊敬する先輩から自分にとって幸せが何か考えた事があるかと、聞かれたことがあります。そこで1度考え、自分なりの定義付けをしてみました。
僕にとって留学は、言うなれば幸福曲線の傾きを上げてくれる事が1つの役割としてありました。
ただ、現実はそう上手くいかず、むしろ停滞しておりました。

報告会スライド(3)

大きな反省点として、就職活動や卒業論文など留学の先に見据えているものがあったとはいえ、実情半分に過ぎず、もう半分は留学が自己目的化していました。振り返ると楽しいことも学びも多く、それ自体結果として間違ってなかったと思いますが、4つ目に限って言うなら、見通しが甘かったと思っています。
留学に行く前、大学院進学しようか、民間就職しようか、政府系に行こうか、何も決められず迷っていました。留学中に考えが大幅に変わるだろう、そこで決断しよう!のような考えが恥ずかしながら少しありました。1つ教訓として、将来の自分に期待はしていいが、将来の自分に選択肢を委ねるのは危険だと学びました。
ですので、留学でなくても、何か達成したい事があり、それに向かって今何か頑張っている皆さんには、そのまま突っ切って欲しいなと個人的には思いますし、尊敬しています。応援しています。

就職活動

「留学したのに、、、」
これが枕詞として付きまとい、上手くいかない現状を目の前にして自分を責める事があるかもしれませんが、大丈夫です。
色々、心配が故に言われることや、外と比べる事もあるかと思いますが、大丈夫です。
自分の内と外にしっかり目を向けて向き合おうとしている副作用としてその辛さがあると思いますので、その姿勢を持っている皆さんなら乗り越えられると僕は思っています。1人、味方が出来たので安心して下さい。

卒業論文

自分がやりたい方向性のものは書けました。
書き終えて思いますが、もっと書けたのではないかという気持ちが残ってしまいました。出来ばえもありますが、何よりその過程に関して後悔があります。
もっと研究に没頭する学生生活も送りたかったと今では思います。
僕の周りには、学部から修士、博士まで、自分の研究や特定の分野に熱く、その熱に魅せられてしまう程、かっこいい人達が沢山居ます。
そうなりたかったと、思いますが、そうはなれませんでした。
ここから、頑張りたいと思います。


最後に、
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そして、これから渡航を開始する皆さん、楽しみと不安が錯綜していると思います。とりあえず、持ち物に関して万全の状態で行きましょう!地域毎に必要なものやto doを紹介してくれるそうです!
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