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【新メンバー紹介②】工学研究科 修士2年 菅野修吾

みなさんこんにちは、工学研究科 修士2年の菅野修吾です!
今年度からGCSのメンバーとして活動させていただくことになりました、よろしくお願いします!
自己紹介と、留学を考えている人に向けたメッセージ的なことを書こうと思います!


自己紹介

名前:菅野修吾(かんの しゅうご)
所属:工学研究科 都市・建築学専攻
留学先大学:ドルトムント工科大学(ドイツ)
期間:2022.9〜2023.8(M1夏~M2夏、約1年)
留学プログラム:COLABS(研究留学)
奨学金:JASSO、グローバル萩(準備金)
その他の海外経験:SAP(カナダ ウォータールー大学、学部2年冬)

以上が簡単な自己紹介です。
修士1年〜2年で留学した後、就活の関係で留年して現在2回目の修士2年をやっています。ですので、他のメンバーと比べるとちょっとだけ年を取っています、、

大学に入学したときから、漠然と「いつか留学したい」と考えていました。
なぜ、入学後4年以上経ってから留学したのか。
それは簡単に言えば、自分のしたいことが分からなかったからです。

留学に行きたいっていう気持ちはあるけど、具体的に何かやりたいことがある訳ではない」という状態からしばらく先に進めなくて、留学を決意できずにいました。

ただ、まさにそういう状況だという方も実は多いのではないでしょうか?

今回はそういった方々に向けて、「漠然とした留学憧れから留学を決意するまで」「留学してよかったと思うこと」をお伝えしたいと思います!

留学の意思を固めた3つの行動

振り返ってみて、留学を決める大きな要因になっていたなと思う行動を3つ、時系列で紹介します。

①初の海外生活(大学2年冬)

留学したいと思って入学したものの、授業や部活動で忙しく、なかなか留学のことを考えられない時期が続いていました。そんな中、SAP(1ヶ月程度の海外研修)の案内が目に留まり、2年の冬に1ヶ月間のカナダ生活をすることができました。

ここで海外で生活するイメージを持てるようになったのが、長期留学へのハードルを下げる大きな要因になっていたような気がします。

しかしその後、コロナが流行って留学にいける状況ではなくなり、しばらく留学のことは忘れていました。

そんな中留学を改めて考えたきっかけは、4年生のときにお試しでやってみた就活でした。

このとき、「海外経験もほとんどないまま日本で就職したら」と考えたら、将来的に海外で生活する選択肢が自然消滅する気がしたのです。

(「他に留学している人がいる中、ずっと海外に興味を持ってきた自分が留学していない」という状況に納得が行かなかったのもあります、、笑)

②先輩への相談(大学4年秋)

留学しようと思ってから最初に取ったアクションは、研究室や部活の先輩に相談することでした。

印象に残っているのは、「留学に対する不安は今の段階で分かるけど、留学で得られることは留学してみないと分からない」という言葉です。

そりゃそうだ、と思うかもしれません。

ただ、これを聞いて「留学前に留学を考えるときの判断材料は、心配とか不安というネガティブな方に偏っているんだな」と気付きました。留学のメリットって、なかなか留学前には考えられないんですよね…

③留学経験のある先輩への相談(大学4年冬)

研究室の先輩に相談する中で、同じ研究室の少し歳の離れた留学経験者の先輩を紹介していただきました。

この先輩と何回かお話する中で、僕が将来どんな人になりたいか、そのために留学でどんなことを達成したいか、ということが固まっていきました。

そうして立てた目標が、「『世界の中の日本』を意識して日本のまちづくりを牽引できる人材になるために、海外の視点から日本を客観視できる人になりたい」というものです。

この目標を達成するために、研究留学という選択肢を選びました。
なぜかというと、海外研究の「日本の問題の解決策を得るために海外の事例を研究する」という立場によって、目標である日本に対する客観的な視点を養えそうだと思ったからです。

【小括】漠然とした憧れから留学を決意した要因
・留学のイメージを持てたこと
・人と話すことで、留学の目標を立てられたこと

(ちなみに、GCSのメンバーと話すだけでどちらも達成できます...! これは使うしかないですね)

留学中の活動

この目標のもと、留学中にやっていたことを簡単に3つ紹介します!

①旅行

1年の滞在期間で17カ国を巡りました、、笑
いろんな国へのアクセスが良いのもドイツのおすすめポイントです。

正直、目標のために旅行していた訳ではなく、単に楽しかったからです。ちょっと遊びすぎたかもしれません。でもとても有意義だったと思っているので結果オーライです。

お気に入りの街がたくさんできました。写真はプラハです

②研究

もちろんこれがメインです!
研究内容は、洪水の被害を減らすために土地利用を制限する制度についてです。具体的には、日本語訳されていないドイツの法律を整理して、その実態を調査する、ということをしていました。

本当は1日10ページくらいは読み進めたいところ、1日中読んでいても数行しか読めていない、ということもあり、ちょっとブルーになった時期もありました。

研究面や精神面で、留学先の研究室の教授や学生、留学生友達の協力なしにはやり遂げられなかったなと思います。あとは、「日本の問題を解決するために、ドイツにいる自分にしかできないことをやっている」と信じて頑張りました。

実際に洪水被害を受けた場所へ視察に行きました

③世界最大の環境ビジネスコンテストへの出場

日本のスタートアップの海外事業部として、企業の海外への事業拡大プランを国際的なビジコンに出展する、ということをしていました。

難しかったのは、国による捉え方の違いにどう対処するか、です。

例えば、環境系の事業の拡大を画策していたのですが、日本の基準では環境的に先進的でも、留学先のドイツではそれほど先進的ではなかったり、ということがありました。

「国による捉え方の違いを超えて世界に評価されるには?」ということを考え抜いた経験です。

日本大会で優勝してyahooニュースにも掲載されました!(出典:PDIE Group)

留学をしてよかったと思うこと

初めはなんとなく留学したいという気持ちでしたが、実際に留学して得られた成果は、とても大きいものでした。

①日本を客観視できるようになった

留学前に立てた目標、達成です!日本のいろんな側面を客観視できるようになりました。

僕は都市関連の制度を研究していたので、日本の制度のこういうところが良くないな、と考えられるようになりました。

また、単純にドイツで研究室に通う中で、日本とドイツのワークスタイルの違いにも気付きました。

ちょっと具体的に言うと、日本の国際競争力の向上が求められる中で、例えば世界中のワーカーに選ばれる国となるまでにはまだまだ改善の余地があるな、と考えるようになりました。

この視点を養えたおかげで、今は「まちづくりを通じて世界中の人が働きたいと思える国を作る」という目標を持っています。

②解決策を海外にも求められるようになった

これから社会に出て、「こういう問題を解決したい」「こういうビジョンを実現したい」という場面が出てくると思います。

そのときに、「あの事例が参考になるな」と考えられる範囲がかなり広がったな、という実感があります。

いろんな国を旅行した経験も大きいです。これで、旅行にたくさんの時間をかけたことを正当化できました!

③もし留学をしていなかったら…?

特に、自分のキャリアへの納得感が大きく違っていたかなと思います。

・留学に行かなかった場合
海外で働いてみたいなとは思っていましたが、結局海外で働くイメージは持てていないため、日本の企業で働く先輩たちのキャリアパスを踏襲する形になっていたと思います。

・留学に行って
結果的には日本の企業で働くことになりました。
ただ、海外で働くことのイメージが持てている状態で、日本で仕事をしたいと考えたので、自分の選択に対しては完全に納得しています

選択肢を選ばなかった理由が、「その選択肢を知らなかったから」なのか、「知っていても違う選択肢を取りたいと思ったから」なのかでは、結果は同じでも納得感は全然違います。

GCSをぜひ使ってください!

今回一番伝えたかったのは、留学の動機は最初はどんなに曖昧なものでもいい、ということです。

僕の場合は、曖昧な留学憧れから、人と話すことを通じて明確な目標を持つようになり、留学でその目標を達成することができました。

ですので、少しでも留学が気になる方にはまず「人に話すこと」から始めてみてほしいと思います!

他のGCSのメンバーも、それぞれの考えのもと、いろんな経験をしてきた刺激的な人ばかりです。ぜひいろんなメンバーと話してみてください!


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