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【留学先特集vol.4】スウェーデン王立工科大学

皆さんこんにちは!GCS の和田です。

留学先紹介第 4 弾ということで、今回は私が留学していたスウェーデン王立工科大学 (KTH) の紹介です!
スウェーデン王立工科大学は通称 KTH と呼ばれていますが、これは Kungliga Tekniska Högskolan (スウェーデン語で王立工科大学の意) の略となっています。
東北大学では、大学間派遣交換留学に加えて部局間交換留学、ダブルディグリー留学が可能です (2019 年 11 月時点)。

今回は、KTH のここが良い! 4 選ということで

1. 立地
2. 学生のダイバーシティ
3. 主体性が身に着く授業
4. 環境

の 4 点について話していきます。


1. 立地

まず、KTH のメインキャンパスはスウェーデン・ストックホルムの中心部に位置し、とても立地に恵まれています。スウェーデンの玄関口、アーランダ空港から市内までは特急 (Arlanda Express) で 20 分、バスで 1 時間程度の距離です。

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引用 : https://sl.se/en/eng-info/maps/maps-sl-network/

上の路線図からもわかるように、ストックホルム市内は公共交通機関がとても充実しています。KTH メインキャンパス目の前には駅があるので、アクセスは非常に良好です (地下鉄にはその名も Tekniska Högskolan 駅があります)。私は上図に示してある Bredäng 駅付近の寮に住んでいたので毎日地下鉄で通学していましたが、ストックホルム市内の電車・地下鉄・バス・フェリー乗り放題のパスを買えば通学に加えて観光にも使えるので便利でした。

なんでフェリー?と思ったあなた、鋭いですね。ストックホルムは 2 万 4 千以上の島々から成るので、島間の移動にフェリーを使うことも多いのです。私は通学にフェリーを使うことはありませんでしたが、休日はよく友達と Archipelago Excursion と称してフェリーに乗って観光をしました。

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フェリーに乗って近くの島まで観光に行ったときの写真

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ストックホルム市内で撮った写真。
水に囲まれた環境で生活するのは新鮮でした。

余談ですが、ストックホルムの大学 (KTH や ストックホルム大学など) に留学する際、寮に申し込むことをお勧めします。近年、ストックホルム市内の地価が高い + 物件が不足しているということで、学生が自力でアパートを探すのが難しくなっているそうです。
私が住んでいたのは Bjorksätra という寮で、KTH にアプライするときに「寮に入りたいです」と言ったら数ある寮のうちからここに割り振られました (どの寮に入りたいかを指定することはできず、寮によって家賃も環境も異なります)。キャンパスまで地下鉄で約 40 分、家賃が高い (電気・水道代込みで月額 5,500 SEK) ということで最初は正直不満に思うところもありましたが、住んでみると部屋は広いし、冬は暖房がしっかりしていて、自然が豊かでウサギにも会えるし、海にも IKEA にも近いということで、なんだかんだ気に入りました。

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住んでいた寮の外観。

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到着直後に撮った部屋の写真 (広い...!!)

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寮でウサギを見かけたとき、フランス人の友人が
「フランスではウサギを食べるんだヨ...
もしかすると明日はウサギいないかもね...」
という意味深発言をしていた

2. 学生のダイバーシティ

KTH の特徴の一つが、留学生の多さではないでしょうか。下記リンクから KTH のホームページを見ていただくとわかるように、約 100 か国から毎年 1,000 人の交換留学生を受け入れています。それに加え、修士・博士にはスウェーデン国外から来た正規学生が沢山いるので、キャンパスはダイバーシティに富んでいます。

https://www.kth.se/en/studies/exchange

また、学生は様々なバックグラウンドを持っていました。もちろん出身国が異なるので、文化や習慣といった点の多様性はありますし、高校卒業後 1 年間自分探しの旅をしてから入学した人 (ギャップイヤー) 、他の大学で 1 年程勉強したのち専攻を変えて入学した人、複数の大学に通っている人など沢山の人に出会いました。様々な価値観に触れることで自分自身のものの考え方が大きく変わりました。

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寮の友達とクリスマスパーティーをした時の写真。
各々自分の国の料理を用意したので、
色々な国の食事であふれています。

ちなみに、学内は様々な国籍の学生で溢れているので、大学院生向け授業は全て英語で開講されています (学部生向けはスウェーデン語が多いです)。さらに、スウェーデン人は皆英語を流暢に話すので、スウェーデン語を全く話せない私でも安心して留学することができました。
スウェーデン語が分からず困ったのは、スーパーで買い物するときにどれが何なのか分からなかったときくらいです (商品名は全てスウェーデン語なので) 。留学初日、最寄りのスーパーで牛乳を買おうとするも種類がありすぎてどれが普通の牛乳かわからず、勘で買ってみたら「飲むヨーグルト」だったことがありましたが、慣れれば単語は覚えてきますし、google 翻訳すれば分かるので、「困った」と言っても深刻な悩みではありませんでした。

3. 主体性が身に着く授業

留学前はどうしても受け身な姿勢で授業に臨んでしまっていました。授業を聞いて、課された宿題をこなしておしまいという感じで、自分の頭でしっかり考えたりそれを周りと共有する機会が全くなかったなと思います。

KTH では、ほとんどの授業が「講義 + グループワーク」という形式を取っています。これの良いところは、座学で勉強したことをすぐアウトプットする機会があるという点です。例えばロケット推進に関する授業では、講義で学んだ内容をもとにグループで「地球-火星を有人で往復する際の宇宙船をデザインし、そのときの経路と所要時間、消費燃料を計算する」といった課題に取り組みました。学んだ知識をすぐに活かせる機会を提供してくれること、またグループワークを通して自分の頭でしっかり考え意見を出し合う経験をしたことによって、主体的に学ぶ姿勢が身に着いたと思います。

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グループ対抗でペットボトルロケットを飛ばし飛距離を競った時の写真。

4. 環境

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キャンパスの風景。
6 月に撮った写真なので、日向ぼっこをしている様子が写っています。
日光大好きスウェーデン人らしい光景です。

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大学内の図書館。
開放的な雰囲気が大好きでした。

写真からもわかりますが、歴史ある赤煉瓦づくりの校舎に広いキャンパス、開放的な雰囲気の図書館、キャンパス中にある自習スペースなど、勉学に打ち込むのに本当に適した環境だと思います。
私は図書館で勉強する派なので、閉館時間ギリギリまで図書館にいることも多かったのですが、いつも多くの学生が遅くまで図書館に残っていて、「私も勉強頑張ろう!」と励みになっていました。
閉館時間ギリギリまでキャンパスにいて、終電大丈夫?と思った人もいると思いますが、ストックホルム市内の地下鉄は基本的に 24 時くらいまで動いていますし、終電がない曜日もあります。なので、夜遅くまでキャンパスに残っていても終電を逃すことはありません。

そして個人的には、大学の環境だけではなくスウェーデンの環境が本当に大好きでした。洗練された都市の中にある自然、水に囲まれ静かな雰囲気、空の広さ、周りの人々の温かさ...などなど、枚挙に暇がありません。慌ただしい毎日を送っていた日本での生活とは異なり、開放的な雰囲気でゆっくりと流れる時間の中で過ごした 10 ヶ月は、私に大きな心境の変化をもたらしてくれました。
もちろん勉強面で学ぶことはたくさんありましたが、それ以上に「スウェーデンでの暮らしで得た人生観」「自分と向き合うことで得たもの」の方が大きいかもしれません。

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夏至近くの時期に撮った写真 (深夜 12 時でもこの明るさ!)。

最後に

いかがでしたか?今回の記事を通して、KTH やスウェーデン留学の魅力が伝われば幸いです :)

GCS では留学カウンセリングを行っているので、「留学先を決めるのに悩んでいる」「留学先大学についてもっと詳しい話を聞きたい!」などありましたら、お気軽にカウンセリングを予約してください♪予約は下記の QR コードからどうぞ!

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それでは、次回の留学先紹介記事をお楽しみに!





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