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抑圧する何か。アメリカ大統領選を見て思う事。

人は2項対立を乗り越えられないのでしょうか?

ここ数年、
「がむしゃらに命を燃やして生きる!」男性的
「流れのままに、今ココを生きる!」女性的

この真反対に見える生き方のどちらが正解なのか?というテーマを自分の中に持ち続けていたように思います。

あなたはどちらでしょうか?

これをどう乗り越えることができるのか?が
人の成長だけに関わらず、組織の成長、人類の成長にも繋がると感じています。

アメリカの大統領選が大変な事になっています。
これも2項対立によって起きています。主張の違いによっていがみあっています。

不安「打ち破りたい」時代

年末年始で

煙突町のプペル
鬼滅の刃
約束のネバーランド

という流行りの映画を見てきました。

全ての映画に共通しているのが、
「存在を抑圧する何か。」
(プペルなら常識、鬼滅なら鬼、ネバーランドも鬼)

に立ち向かって乗り越える物語です。
日本のメディア以外(政治系ユーチューバーなど(で、大統領選について情報を集めている人は
トランプ支持者が「存在を抑圧する何か。」に立ち向かおうとしている、と捉えているのではないでしょうか?

不安を乗り越えたい

鬼滅、約束のネバーランド、プペル。
これらの映画が流行る背景には

「存在を抑圧する何か?」を意識の深いところで、多くの人が感じているからではないかと思うのです。

アメリカで起きている事の本質を僕が理解しているわけではありませんが

「グローバル資本主義が進み、経済的な最適化、成長」を進めることで
「本当に僕たちは幸せになれるのだろうか?」
「AI、ロボットが進み、お金持ち(資本家)がさらにお金持ちになる世界が進むだけではないだろうか?」

と多くの人が自分の「存在を抑圧する何か?」と民主党とバイデンを重ね合わせているのだと感じます。

そして、トランプというナショナリズムの大統領を通して
「打ち破ろう」としているように見えます。

そして、実は私たち日本人にも潜在的には同様の「本当に幸せになるのか?」という不安を持っているのではないかと思うのです。


明治維新、歴史

歴史の大きな転換点においては、同様の不安が高まり、現体制への不満が大きくなり、臨界点を超えて革命が起きてきました。

250年続いた江戸の時代。完璧に管理の仕組みが整っていた時代の中、
「このままではいけない!」という志士が時代を変えました。

世界中の革命はすべて同様に「存在を抑圧する何か。」に
「このままではいけない!」と考えた志ある人が立ち上がり、時代を変えてきたのです。

しかし、

その手法はいつも、打ち破るという武力によってでした。

人類はまたしても戦争への道を選びかねない状況に進んでいます。


「2項対立」会社の場合

ここで突然ですが
「がむしゃらに命を燃やして生きる!」男性的
「流れのままに、今ココを生きる!」女性的

という冒頭の個人的葛藤の話に戻します。これは、自分自身の心の中で起きている葛藤ですが、これと似たようなことが、会社で起きていました。(起きています)

3年ほど前から会社をフラットにして、リーダーとしての「正解」の提示を控え、それぞれの主張を尊重するスタイルに変えたところ

無茶苦茶、端的に言うと

「会社を成長させるために一生懸命頑張るのは当たり前だ!」的な
男性的ストイックな主張
「みんなが安心して、健全に過ごせる、心の底からやりたい事を。」的な
女性的な直感的な主張

がぶつかるようになりました。

小さなアメリカ大統領選挙のように、それぞれが主張を同じくする者同士で意見を強くするような動きがあったように思います。

世界一の大国の大統領選で起きてしまっているのだから、それが人間の本質で2項対立は乗り越えられないのでしょうか?


炭治郎とエマ

現実の世界ではなかなか解決できていない2項対立ですが
映画の世界では、その主人公が考えるべき方向性を指示してくれているように思います。

鬼に感情移入する「炭治郎」
鬼も人間も幸せになる道を選んだ「エマ」

立場の違う存在に対して、その背景を想像し、その考えを理解しようとする立場。
自分自身も相手もお互いに上手くいく方法を真摯に考え続ける態度。

「自分」という視点から離れ「統合」の立場へ。


個人について考える

大統領選も、組織で起きることも、個人の中の葛藤も

全ては2項対立だとするならば

「がむしゃらに命を燃やして生きる!」男性的
「流れのままに、今ココを生きる!」女性的

どちらで生きようか?こちらの生き方が正しい。

と考えることが、古い考え方なのだと思うのです。

例えば統合して
「流れのままに今ここに、そして命を燃やしてがむしゃらに。」

こんな生き方を選んでも良いのです。そして、選ばなくても良いのです。

たぶん、これができる事がとても大切な時代な気がします。

しかし簡単に思えて、この変容はとても難しいものです。

この内容については次回。

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