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2022年ベストゲーム10選 6位〜10位

年忘れ!
にっぽんの!!
ベストゲーム10選!!!

ということで(?)、今年もこの季節がやってまいりました。
今年はマンション管理組合の役員に指名され理事長に就任するという最低最悪なウンゲロクソボケゴミカスイベントが発生し、思うように観戦できないだろうなと思っていたら過去最高の146試合を観戦しました。マジでなんでだよ。
その中から特に試合内容が素晴らしかった10試合を厳選し、紹介したいと思います。

10位 5月2日 都市対抗野球神奈川一次予選(等々力球場)
横浜ベイブルース 2-1 横浜金港クラブ

ベイ 002 000 000 | 2
金港 001 000 000 | 1

ベイ ●島村、中澤−高橋(亮)
金港 ○加納、松崎−黒川

3回表 ベイ2-0金港 4番金城レフトフライエラー②
3回裏 ベイ2-1金港 4番高橋(亮)レフト前ヒット①

スコアだけを見ると静かに進んだ印象を受けると思いますが、ランスコ以上にハラハラする試合でした。
というのも、4回以降の両チームは
横浜ベイブルース:8回以外のイニングは全て3人で攻撃終了
横浜金港クラブ:毎回得点圏にランナーを進めてチャンスメイク

と対象的。今度こそ金港がひっくり返す、今度こそ金港がひっくり返す…を続けている間に試合が終わった感じでした。
横浜金港クラブに「もうあと一押し」が足りなかった、と言ってしまえばそれまでですが、その「もうあとひと押し」を許さなかった横浜ベイブルースのここ一番での踏ん張りと試合を通してノーエラーだったディフェンス力が素晴らしかったですね。反撃を信じて好投を続けていた横浜金港クラブ・島村投手のピッチングも良かったです。


9位 6月5日 都市対抗野球東北二次予選 敗者復活戦(荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた)
秋田市・JR秋田 2-6 盛岡市・JR盛岡

秋田市 100 001 000 | 2
盛岡市 000 120 03x | 6

秋田市 ●鈴木(雄)、佐々木(利)、安藤−山田
盛岡市 前野、○田上、寺田−三森、生平

1回表 秋田市1-0盛岡市 4番深田ライトオーバースリーベースヒット①
4回裏 秋田市1-1盛岡市 6番斉藤左中間ツーベースヒット①
5回裏 秋田市1-2盛岡市 3番佐藤センター前ヒット①
5回裏 秋田市1-3盛岡市 4番鳥谷部押し出し四球①
6回表 秋田市2-3盛岡市 1番半田センター前ヒット①
8回裏 秋田市2-4盛岡市 2番中澤レフト前ヒット①
8回裏 秋田市2-6盛岡市 3番佐藤レフトオーバーツーベースヒット②

負けたら終わりの都市対抗二次予選敗者復活トーナメントに回ったJRグループ二社による熱い試合でした。

JR秋田は全国区ではないものの力は充分にあって、時折同地区の強豪チームを苦しめる試合をすることが度々あるチーム、というかだいたい二大大会東北予選一回戦や東北会長旗ではいつも強豪を苦しめてます。もっと評価されろ(厄介東北オタク)。
そんなJR秋田相手にJR盛岡がどんな試合をするのか、始まる前からとても楽しみでしたが、勝ち越しタイムリーヒットを含む4安打を放った高卒2年目の佐藤選手とJR秋田の反撃を食い止める好リリーフを見せたエース寺田投手の活躍でJR盛岡が逆転勝利。東京経済大学時代にも見ていた(ことはあとからスコアを遡って知った)前野投手を見られたのも嬉しかったですね。
今回初めて観戦したJR盛岡はチームの雰囲気も明るく、楽しみな選手も多いのでJR秋田とともにこれからも見ていきたいチームです。


8位 4月30日 首都大学野球春季二部リーグ(浦安市運動公園野球場)
足利大学 1-1 玉川大学

足利大 010 000 000 | 1
玉川大 000 100 000 | 1

足利大 高橋(勇)−佐々木
玉川大 栁澤−我妻

2回表 足利大1-0玉川大 8番佐々木セカンド強襲ヒット①
4回裏 足利大1-1玉川大 5番三野センター前ヒット①

足利大学・高橋勇人投手(関東学園大学附)
玉川大学・栁澤寛投手(健大高崎)
群馬県の高校から首都大学野球二部リーグへ進んだ、背番号18を背負う4年生投手2人による素晴らしい投手戦でした。こいついっつも首都の投手戦をベストゲームに入れてんな。

高橋投手と栁澤投手は共に9回を投げきり1失点。栁澤投手は被安打こそ多かったもののコースヒットも多かったのでほぼ互角だったかと。守備も両チームとも懸命に守り抜いて投手戦を更に締まったものにしていました。
明星大学の松井颯投手と谷井一郎投手のドラフト候補、1年生ながら春秋合わせて29安打を記録した城西大学・松川玲央選手、27季ぶりに二部優勝を果たし入替戦でも帝京大学に2連勝し一部昇格を果たした明治学院大学と言ったあたりが話題になった今年の首都二部ですが、私の中では何度も先発登板で好投を見せてくれた高橋投手、栁澤投手の2人が今年の二部の中心選手でしたね。
決して派手さがあるわけではありませんでしたが、格上相手にも懸命に投げる2人の姿は熱くなるものを感じました。いやー、一部校相手に投げるところも見てみたかったなあ…。
2人とも次のステージでも頑張って欲しいですね。


7位 7月2日 全日本クラブ野球選手権東海二次予選(長良川球場)
山岸ロジスターズ 3-6 静岡硬式野球倶楽部

山岸 003 000 000 | 3
静岡 200 000 40x | 6

山岸 茂澄、●大竹、市川−本村
静岡 大沢、○宮島−吉永

1回裏 山岸0-1静岡 4番吉永センター前ヒット①
1回裏 山岸0-2静岡 5番出口レフト前ヒット①
3回表 山岸1-2静岡 2番今野ライト前ヒット①
3回表 山岸2-2静岡 4番芝山押し出し四球①
3回表 山岸3-2静岡 5番鈴木(勝)レフト犠牲フライ①
7回裏 山岸3-3静岡 3番上村ライトオーバーツーベースヒット①
7回裏 山岸3-5静岡 4番吉永センターオーバーツーベースヒット②
7回裏 山岸3-6静岡 6番有賀(龍)セカンド内野安打①

昨年までの愛知、岐阜・三重、静岡1チームずつの巴戦から今年は10チーム参加となりスケールアップしたクラブ選手権東海二次予選。
山岸ロジスターズは春先に投壊状態が続いていて3月の都市対抗一次予選では初戦敗退だったのですが、その後立て直しに成功して5月と6月に行われたクラ選静岡一次予選を1位で通過。
静クラにとって山ロジ戦はひとつの大きな山になるかな、と予想していたので大会初日の1回戦コールド勝ちの勢いをそのまま山ロジにぶつけられたら、と思っていたら…大会2日目が雨天順延となってしまい1週間先延ばししての対戦となりました。

試合は序盤から点の取り合いの様相を見せたところで、山ロジは3回から大竹投手、静クラは4回から宮島投手に交代して試合は落ち着きゼロ行進の中盤戦に。
1点を追いかける静クラは得点こそできなかったものの大竹投手相手に何度もチャンスを作りプレッシャーをかけ続ける攻撃を見せ、宮島投手も山ロジ打線にヒットを許さない好リリーフ。負けてはいたものの回を追うごとに逆転の機運を高めているのをなんとなく感じました。
そして迎えた7回裏、先頭の9番川岸選手のヒットを皮切りにバント2本でチャンスを広げて3番上村選手と4番吉永選手の連続長打で一気に逆転に成功すると、6番有賀龍也選手が気迫のヘッドスライディングで内野安打をもぎ取りダメ押しの6点目。この3点のリードを宮島投手が最後まで守りきって静クラがクラ選東海二次予選ベスト4進出を決めました。

静岡硬式野球倶楽部は今年15試合(+練習見学1日)を観戦しましたが、やっぱり良いチームですね(再確認)。
肩入れしてるから良いチームに見えるんだろと言われてしまいそうですが、今年の都市対抗一次予選は準優勝、クラブ選手権東海二次予選は静岡勢唯一のベスト4(他の3チームはジェイグループ、TJクラブ、BLITZの愛知勢でした)、東海地区クラブ野球選手権は3年連続準優勝と好成績を収めているのも事実。
個人的な静クラの魅力の一つがコールド負けをあまりしないことだと思っていて、負け試合でも結構楽しんで見ている印象があります。点差を付けられてもしぶとく反撃したりリリーフで試合を繋いだりと最後まで魅せる野球をしてくれるので、こちらとしても見応えがあるんでしょうね。
また今年は出口選手、望月選手、豊田選手、佐野選手と言った新加入選手の活躍も目立ちました。特に望月選手は攻守で随所に巧いプレーを見せて流れを引き寄せるシーンが多かったように感じてこれからも楽しみな選手です。


6位 3月20日 都市対抗野球静岡一次予選(西ケ谷球場)
浜松市・浜松ケイ・スポーツBC 6-4 焼津市・焼津マリーンズ

浜松市 200 000 022 | 6
焼津市 000 000 400 | 4

浜松市 松本(大)、○原木−前田
焼津市 渡邉、●中村−末永

1回表 浜松市2-0焼津市 5番寺澤ライトオーバースリーベースヒット②
7回裏 浜松市2-2焼津市 6番山本(佳)センター前ヒット②
7回裏 浜松市2-4焼津市 7番藪田レフト線ツーベースヒット②
8回表 浜松市4-4焼津市 7番永井左中間ツーベースヒット②
9回表 浜松市5-4焼津市 3番平谷センターオーバースリーベースヒット①
9回表 浜松市6-4焼津市 4番山口レフト前ヒット①

3 月 の 西 ケ 谷

7回裏に焼マリ逆転
8回表にケイスポ同点
8回裏に焼マリ一死三塁でライナーゲッツー無得点
9回表にケイスポ勝ち越し

…と終盤の壮絶な攻防は都市対抗一次予選前年度優勝チームとクラ選一次予選前年度優勝チームというカードに相応しいレベルの高さだったと思います。逆転こそ許したもののケイスポ先発 松本大輝投手の去年から更に凄みを増したピッチングも素晴らしかった。
3月に行われる大会で1番楽しみにしていた都市対抗静岡一次予選でしたが、今年は好ゲーム連発でこの試合の前に行われた準決勝第1試合 静岡硬式野球倶楽部対ヤマハ発動機野球部は6対5のシーソーゲーム、初日に行われた焼津マリーンズ対山岸ロジスターズは10対8の打ち合いと満足度5000億パーセントの大会でした。やっぱ静岡のクラブチーム面白すぎるわ。
焼津マリーンズは元々の既存戦力に加え、渡邉投手、田渕選手、望月洸希選手、末永選手と言った新加入選手の活躍が目立ち、準決勝敗退という結果に終わったもののこれは焼マリ新時代来たな…と思った…思ったんですけどね……JABA新潟ァ……………。

1位〜5位はまた明日。

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