#21 幸せのおすそ分け

これから、サブタイトルをつけるようにしよと思います。

11月22日、いい夫婦の日に友人から入籍しましたと連絡があった。
大学時代の親友だった。まず最初に思ったは、『あいつは彼女と住み始めて、結婚までしたのに私は一体何をやっているんだろう』、『好きなことをやって好きなように生きているけれどもこれで良いのか?』というネガティブな気持ちだった。素直にすぐに祝いの言葉を向けることが出来なくて、返事を返すのは少し時間がかかった。そんな友人を祝うため飲みに行くことにり、都内で飲んできた。
今回は、ちゃんとお祝いするという気持ちでしっかりと向かったため、素直にお祝いを素直に言えた。
そこから、お酒も飲みながら学生時代のアホなことを話しながらけらけら笑っていた。学生時代の思い出話がひと段落したところで、友人に奥さんとの話を色々と聞いてみた。
詳しい話を書くことはできないけれども、聞いてるこちらが凄く幸せな気分になる話だった。何か特別強烈なエピソードがあるわけでもなく、大きな事件が起こったわけでもないけれども着実に仲良くなって、同棲して、結婚したというごくごく普通のエピソードだったけれども、すごくにやけてしまった。日常の中にある、ささいな幸せっていうものを共有できる相手なんだなということをすごく感じた。
そんな話を聞いた帰り道、なぜかは分からないけれども私自身も凄い幸せな気分だった。理由は分からないけれども、一言でいえば「ああ、なんか良い気分だなあ」。その時にふっと思った。ありきたりな言葉かもしれないけれどもこれは≪幸せのおすそ分けだ≫と。友人から幸せを分けてもらったんだ。だから帰り道、何となくぼんやりと空を見上げながら「いい気分だなあ」って呟いてしまったんだ。
私はどちらかというと、ネガティブな思考が多くどよーんとしてしまうことが多い。しかし、この日に友人から幸せを分けてもらって私も『誰かに幸せを分けられるようなそんな人になりたいな』と柄にもなく思った。
すぐに変わることはできないだろうし、変わるまではすごく大変だろうし、そもそも変わる必要なんてないかもしれない。でも、誰かに幸せを分けられるような人間になれるならもう少し明るいポジティブな人間になれるかもしれない。ポジティブになれば何か新しいことができるかもしれない。

幸せな気持ち持ったまま、いつもいくホーム銭湯に行った。
相変わらず、気持ち良く良い銭湯でさらに幸せな気持ちになった。
少しばかり、前向きになれそうな一日だった。
本当に久しぶりに、恋人が欲しいなって真剣に思った。

嬉しさと幸せな気持ちと、ちょっとの寂しさが入り混じった寒い日の夜だった。

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