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【満月珈琲店の星詠み 】望月麻衣 画.桜田千尋 読書記録(短文1分)

≪京都を舞台とした、それぞれ悩みを抱えた若者達が不思議な世界へと迷い込み、そんな心の悩みを癒してくれる素敵なお話でした≫
【 内容 】
『満月珈琲店』には、決まった場所はございません。時に馴染みの商店街の中、終着点、静かな河原と場所を変えて、気まぐれに現れます。そして、当店は、お客様にご注文をうかがうことはございません
原文ママ
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【 感想 】京都を舞台とした、それぞれ悩みを抱えた若者達が不思議な世界へと迷い込む、そんな心の悩みを癒してくれる素敵なお話でした。

最初の登場人物は現在スランプ中の女性シナリオライター。

ふとした切っ掛けで満月珈琲店に来店するも、出された極上デザートや飲み物に喜び、ふくよかな三日月の目をしたマスターの的確な助言に心を許し、本当の素直な自分を見つけていきます。

惑星期、年齢域、出生図……
星詠みとは西洋占星術の事なんですね。
しかも本格的でした。

その後も更にいろいろな訪問客に占星術で良きアドバイスをしていきます。

正直、占いとか好きです。
でも、そんなに詳しくはないので、自分に都合の良い事だけを信じてました。

が?占星術とは『占い』ではなく、宇宙の知恵を借りて過去も未来も見通せる『羅針盤』なのだそうです。なるほど。

感想を言えば、ラストは心がホッコリするような優しい内容でした。動物愛護はとっても大切です。


静かな月が輝く夜空にベートーベン「悲愴」を聴きながら、滔々と流れる鴨川の河原の辺りで『満月バターのホットケーキ』を食べるシチュエーション、いいですね。

もうひとつ、『満月珈琲店』という、桜田千尋さんのイラスト集もオススメです。
そちらはホント甘党には堪らない、すばらしいイラストが盛り沢山でした。

※星空とネコ、ますむらひろしさんの『アタゴール』『銀河鉄道の夜』を連想しましたけど、背景等、影響を受けたのは新海誠さんだそうです。

※今夜は中秋の名月、とても綺麗な満月を楽しみにしています。

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